明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第7節 vs湘南ベルマーレ 試合後のコメント

「ここ最近は毎試合、試合後の会見は同じようなコメントで始めますけど、今日もやはり、気温と湿度が高い中で行われたゲームということで、両チームの選手にとっては厳しいゲームだったと思います。

非常に厳しい環境下での試合でしたけど、両チームの選手はベストを尽くして戦ってくれたと思います。今日のゲームは我々が4-1で勝利しましたけど、私が見る限り、スコアほどの差はなかったと思います。この気温の高さは、チームにとっては決して簡単な状況ではなかったと思いますし、キレやスペースへの飛び出し、運動量など、いつも見せているような我々の動きが見せられない試合でした。

ただ、最終的には試合の経過と共に、我々が質の違いを見せられたゲームだったと思います。いくつか、後ろからボールを動かしながらスペースに飛び出し、得点機会を作る場面もありました。ただ、途中で動きが少なくなり、積極的に仕掛ける場面が少ないということも見受けられました。

勝利したことに関しては、選手たちはよくやってくれたと思います。ただ、内容的にはもっといい戦いができるゲームだったと思います」

【質疑応答】
(動きが重そうに見えたものの、後半は動きが良くなったように見えた。それは相手の動きが落ちて相対的にそう見えたのか？)
「選手が後半にがんばったのか、選手たちがハーフタイムに魔法の水でももらったのか、それは分かりません(笑)。

前半は、途中から動きが重くなったような感じがしました。選手たちの動きのキレや運動量が落ちた時間があったのは確かです。

ハーフタイムに私が選手たちに伝えたのは、2-1というスコアは危険だということ、前半のように運動量を落とした形で戦えば、非常に危険な状況になるということでした。こうした気温の中で走り続けるのは、決して簡単ではありません。ただ、すごく苦しいところを乗り越えると、選手は走れることもあります。後半の選手たちは、前半の厳しいところを乗り越えたからこそ、運動量を上げて、動くことができたのだと思います。

私は監督として、一人の選手を公の場で批判することも、特別褒めることもありません。ただ、今日は改めて言わせていただきたいのは、青木拓矢のここ最近のプレーは、非常に素晴らしいということです。彼が途中で試合に入ることで、チームが再び活気づくのは間違いありません。鹿島戦、甲府戦、今日の試合と、彼が入ることで停滞していたチームが活性化する、彼はそういう働きをしてくれています。

ここ最近の試合や練習での彼は、スタメンでプレーするに値するだけのものを見せてくれています。監督として、どこかで彼を先発で起用したい思いがありますけど、あのポジションでプレーする柏木と阿部に割って入るのは簡単ではないでしょう。ただ、今後も続くシーズンの中で、彼が先発してチームに貢献するときは、必ず来ると思います。私は個人を褒めることはあまりないですけど、今日は改めて、ここ最近の彼の活躍を褒めたいですし、これを続けてほしいと思います」

(今は、ここ4、5年の中で過去最高に勝負強さがあると思うが？)
「私も、今は勝負強さがチームについてきていると感じます。ただ、我々はこれまで、そうした場面で得点する代わりに失点してきた過去があります。過去4シーズンの内、2回はリーグ優勝してもおかしくない、タイトルを獲らなければいけなかったシーズンがありました。それを重要な場面で逃してきた経験が、今に生きているということもあるでしょう。ただ、そのことを確認するには、まだ時期尚早だと思います。

本来であれば、昨シーズンに取った72ポイントは年間優勝してもおかしくない数字ですけど、昨年はその上を行くチームがありました。今シーズンも、今は我々の上には川崎がいます。いいシーズンの中で、さらに我々を上回る競争相手がいます。我々はそれに追いつき、追い越すために戦い続けていきます。

2シーズン前は、ガンバが64ポイントで年間優勝し、我々は63ポイントでした。次の年、我々は72ポイント取りましたけど、広島が74ポイントを取りました。本来であれば、我々が優勝できたであろうシーズンでしたけど、我々の行く先には、必ず競争相手がいます。

今シーズン、我々は3連敗しましたけど、自分たちのやっていることは間違いではないと、選手たちと確認しながら続けてきました。今も、試合の流れの中でうまくいかない時間帯が必ずある中でも、自分たちは耐えて、点を取って勝ってきています。そうした自信が選手に芽生えているのは確かです。ここ最近は8勝1分、無敗で進んでいますけど、そうした選手たちの確固たる自信や、全体を通して考えてプレーできているというところが、身についてきていると思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】