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ミシャ監督 川崎戦前日会見

明治安田生命J1リーグ 第13節 川崎フロンターレ戦 試合前日のコメント

「明日対戦する川崎フロンターレは、今非常に状態のいいチームです。彼らがやろうとしていることが、非常に機能している状態です。それに加え、運動量、球際のプレーもよいですし、非常にいいゲームをしているチームだと考えています。

反対に、我々はここ最近あまりいい試合ができていない状況が続いています。前節、何とかサンフレッチェ広島に勝利することができました。ただ、手放しでよろこべる内容ではありませんでした。ここ最近のゲームでは、運動量、球際のアグレッシブさ、そして規律の部分が決していいと言える状態ではありません。明日のゲーム、川崎に対して、自分たちがいい試合をしていい結果を掴み取りたければ、その改善をしなければいけません」

【質疑応答】
(今日のゲームトレーニングで、いつもと布陣を変えていたが、その意図は?)
「基本的にはやるべきことは変わっていません。狭いピッチの中で、少し選手の立ち位置が違うように見えたのかもしれません」

(最近のゲームで失点が多いが、その原因は何だと思うか?)
「一番簡単な回答は、それが分かったら失点はしません、というものでしょう。何かしらの理由を作って回答するなら、2時間でも3時間でも、その理由について語ることができます。

サッカーの世界では、誰かが何かしらの理由を作って、それがいかにも正しい理由のように受け取られることがあります。ただ、実際にそうではないことが多いということも、サッカーの世界にはあると思います。もちろん、みなさんが期待されているような回答を私がすることもできます。我々は、リーグ、ACLと戦っていく中で、選手の疲労があり、集中力が落ちてしまうなど、サッカーの世界では考えられる状況です。また、ここ最近、湿度と気温が高い中で、試合をしています。その中で、集中力を保ちながらプレーすることは、非常に大変なことですし、そうしたものを理由として挙げることはできるでしょう。一方で私自身は、公の場で、選手個人を批判する人間ではありません。とすると、基本的に質問に対して答えていないことになります。

昨日、選手たちとミーティングをした中で、全員で、ここ最近の失点シーンを見ました。その中で、選手たちと話もしましたし、私の意見も言わせていただきました。そして広島戦の勝利が、我々がこの状況を抜け出す長いトンネルの光だと思っています。何を話したかというのは、私と選手たちの中にあればいいと思います。それは決して公の場に出て行く話ではありません。もちろん、失点に関して言えば、監督の責任です。もう一つは、我々は失点の数は多いですが、リーグで最も多く得点を取っているチームでもあります」

(ケガで離脱していた宇賀神が戻ってきたが、どのようないい影響を与えてくれると思うか?)
「宇賀神選手は、長くチームから離れていて、今週に入ってようやくチームの練習に入ることができた状況です。今の状態の中で、チームの力になれるのか、なれないのかというところを、私自身、そこを100パーセント決めていない中で、今日どういうプレーができるのか観察させてもらいました。駒井選手に関しても、前の試合同様、あまりいい状態ではないようですが、川崎フロンターレ戦に出られるか出られないかというのは、非常に見極めが難しいところでしょう。そういう状況ですので、私自身、明日の試合に誰が出場するのかは決まっていない状況です」

(前節対戦した、サンフレッチェ広島の森保一監督が退任してしまったが、勝負の厳しい世界についてどう思うか?)
「監督業という括りで考えれば、それぞれのチームの監督というのは、ライバルではありますけれど、私は同僚であると思っています。だからこそ、ポイチ(森保氏)さんがこういう状況になって広島を離れることや大宮アルディージャの渋谷さん(渋谷洋樹元大宮アルディージャ監督)が解任されたときも、私自身、非常に辛い思いをしました。なぜなら、彼らは、他のチームではありますけれども、共に戦う仲間だからです。

特にポイチさんとは、私が広島の監督時代に、監督とコーチの間柄で、共に戦った仲間です。その私の後に広島を率いて、3回優勝するという非常にすばらしい結果を残した監督です。そのポイチさんがこういう状況になったということで、余計に心が痛いです。彼にとっては、広島が監督として仕事をした最初のチームで、成功を掴んだチームです。そこを辞めなければいけないのは、今の彼の気持ちがどれだけ痛く、悔しいかということを、私自身察することができます。監督も経験を積んで渡り歩いて行く中では、そうしたことも経験するでしょう。
ただ、初めて率いたチームを辞めなければいけないときの気持ちというのは、彼がどういう状況で、辛い気持ちでいるかというのはよく分かります。

監督業という仕事は、入れ替わりの激しい仕事です。監督という職業をやっている人間は、強くなければいけないと思います。我々は、そういうときこそ強くなければいけません。監督というのは、このクラブで10年でも仕事をしてやるという気持ちでいながらも、明日の我が身についても心配しなければいけない職業です。ただ人生そのものもそうですが、どんな状況であれ、死なない限りはがんばることができます。これは神様が彼に与えた、少し休養しなさいという時間かもしれません。もしかしたら、彼は、今後もっといいクラブで監督ができるためのチャンスかもしれません。そう思えば、彼もポジティブに考えることができると思います。何もすべてをネガティブに捉える必要はありません。

できれば、みなさんにも監督という立場をより理解していただけると幸いです。サッカーの世界は、やはり10人の選手を変えるよりも、1人の監督を変えることの方がベターでしょう。そして、サッカーの世界はそうあることが多いです。いかに我々の仕事が厳しいかということです。過去5年で3回優勝したチームの監督が、2、3ヵ月結果が出ないというだけで職を追われる厳しい世界です。もちろん、我々が広島に敗れていたら、我々のクラブは、どうアクション起こしていたのかというと、それも分からないことでしょう。できれば、私はもう少しみなさんと長く仕事がしたいと考えています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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