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ミシャ監督 ヴィッセル神戸戦前日会見

2016JリーグYBCルヴァンカップ ノックアウトステージ準々決勝第2戦 vsヴィッセル神戸 試合前日のコメント

「1週間で同じ相手と3試合目になりますが、野球でもない限りあまりないことです。同じ相手と3試合連続で対戦することは、決して簡単ではありません。神戸は素晴らしいチームです。我々は第1戦を2-1で勝利しましたが、余裕を持って試合に臨んでしまえば、足元をすくわれると思っています。前半戦が0-0であったような気持ちで、勝ちにいく強い気持ちを持ってやらなければいけません」

【質疑応答】
(1週間で3試合目になりますが、選手のコンディションは?)
「与えられている日程で戦っていくしかありません。今、ベストな状態である選手を起用していきたいと思っています」

(第1戦を終えた時点で優位な状態だが、監督はどう考えているか?)
「サッカーは、常に何が起こるか分からない危険なスポーツです。第1戦を2-1で勝利しましたが、明日のゲームで戦い方を変えたり、守備的な戦い方をしてしまったら、それは大きな間違いです。我々浦和レッズは、自分たちのサッカーをしなければいけないと思います。勝ちにいく気持ちを持って臨まなければいけません。

私もよく話しますが、J1のチームは、各チームの力が非常に拮抗しているリーグです。J1のチームとの対戦は、常に勝敗がどちらに転ぶかわからない対戦です。自分たちの持てる力をすべて発揮し、本気で相手を倒しにいかなければいけません」

(最近のカップ戦の結果を見ると、実力よりも運がないように思えるが?)
「これまでのカップ戦で勝ち上がり、決勝を戦ったこともありますが、タイトルを手にできていないということは、もちろん事実です。それを成し遂げられないときは、監督である私の責任です。

これまでのカップ戦で、我々のチームは、自分たちの戦いで相手を上回る戦いをしてきました。ただ、決勝戦で、得点チャンスを決めきれない中、失点をして負けてしまったゲームがほとんどだと思います。しかし、私は、その結果を悲観していません。我々はそこまでに至るプロセスは素晴らしかったと思います。そして、その結果が後々の経験として、次に繋がってくると思います。

大切なことは、私は、選手を信じて共に戦うことだと思っています。サッカーの中で、ゴールをすることは1番難しいことです。なかなか私の指導だけでは改善できない部分です。ただ、それを含めて緊張感のあるカップ戦の戦いの中でも、しっかりチャンスで得点し、勝ち上がっていく力を持てるように努力していきたいです。

J1リーグは、14チームくらいが同じレベルにあると私は思っています。力が拮抗した戦いの中で、少しの差が運であるかもしれませんし、判定であるかもしれません。W杯予選のアジアの戦いを見ても分かる通り、各国の力も非常に拮抗してきています。先日のUAE戦を見ても、アジアのレベルは上がってきていると思います。来週にはアウェイでタイとの戦いもありますが、タイも侮れない相手だと報道で出ています。それくらい、世界的に見てもサッカーのレベルが拮抗してきているのが今のサッカーの現状でしょう」

(左膝前十字靭帯損傷により離脱してしまった梅崎選手については?)
「怪我の後、今日初めて梅崎選手と再会しました。本当に彼にとって非常に残念で、我々にとっても痛い大きな怪我です。梅崎選手は素晴らしい選手というだけでなく、素晴らしい人間性を持っている選手です。その梅崎選手が怪我をしてしまったことは、彼の心境を考えれば私も本当につらい気持ちです。 

ただ、怪我をしてしまったことは、変えることはできません。とにかく、監督、クラブ、スタッフ、選手たち全員が、彼にできる限りのサポートをしていきたいと思っています。彼には、家族がいます。その家族と共に、我々も家族として、彼を支えていきたいです。彼自身にも気持ちを強く持って、ポジティブに考え、長い期間のリハビリ生活になると思いますが、その期間を下を向くことなく、前を向いて進んで欲しいと願っています。彼は、やりすぎなくらいプロフェッショナルな選手です。そんな彼ですから、思っている以上に早い復帰ができると思っています」

質疑応答後
「先日、日本代表のUAE戦があり、浅野選手が打ったシュートが認めれられなかったシーンがありました。日本を応援する我々にとって、あのような判定がくだされることに関しては、残念な気持ちです。ただ、誤審というものはサッカーに付きまとうものです。今後の戦いの中で、日本代表にラッキーな判定が返ってくることを祈ります。その日や次の日に多くのメディア紙上、テレビでも、あれは入っていたと映像で流したり、新聞でもレフェリーが誤審だという報道がされていました。もちろんレフェリーが自分がやったことに対して受け入れなければいけないと思います。

J1リーグの戦いの中でも誤審はあります。ただ、違いがあるのは、日本代表の試合の後には、カタールの審判団に対しては、報道がされていました。なぜ、Jリーグの試合の中では、誤審があるようなシーンの映像が何回も流れることや、それについてのディスカッションや報道がされないのかが私自身疑問です。

敗戦すれば監督に対する批判が出ます。いいプレーができなければ、選手も批判を受けます。ただ、日本はレフェリーに対するコメントや評価だけがまったく報道の中で出てきません。それは、それを書かないで欲しいと言われているのかどうなのかは分かりませんが、比較的、蓋をしてしまうことが多いと思います。

その判定が正しかったかどうかのディスカッションはあっていいはずだと思います。間違ったものに対し、その人を批判するわけではありません。その起きた事実に対してディスカッションしていくことが大事だと思います。日本の中では、レフェリーに対する記事を書くことは、タブーテーマとしてあるのではないでしょうか。

全員が応援する代表チームに対するレフリーに対する強い思いが皆さんにもあったのではないか思います。例えば、浦和レッズや他のクラブなどそれぞれ応援している人にとっては、その判定は非常に重要な部分です。

判定が間違っていた中で、不利な判定をされてしまったチームが負けてしまった場合、それが表に出てくれば、こういう判定があったから不利に働いて負けたと分かります。しかし、その事実を知らずに結果だけ見た人は、このチームは負けたということだけになってしまいます。

レフェリーも含めて、日本のサッカー界は成り立っています。日本のサッカー界をより良いものにしていくためには、レフェリーと共に我々も成長しなければなりません。だからこそ、公の場で評価される立場として、監督、選手、レフェリーも同じ立場に立って仕事をしなければいけません。

勝敗に関して、レフェリーの判定が左右する部分はあります。しかし、それ以前に、そのシーンがPKなのかPKじゃないのか、ゴールなのかゴールじゃないのかという部分だけは、公の場でディスカッションしていくことをやっていかなければ、我々は先に進めないでしょう。

メディアの役割は、試合を見ていなかった人たちにとっても、その試合がどうしてどうなったのかということを分かるように報道しなければいけないと私は思います。その審判の判定の部分も含めて報道しなければ、その試合の全体像は見えてきません。その部分を隠してしまったら全体的なものは伝わりません。試合を見てない人にも、なぜどうしてこういう結果に繋がったのかということを、わかるように報道することが必要なのではないかと思います。

人である限りはミスを犯します。ただ、人に対する批判的な報道をしろと言うわけでないです。ただ、そうであったという事実だけは伝えるべきだと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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