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ミシャ監督 ヴァンフォーレ甲府戦試合後会見

明治安田生命J1リーグ1stステージ第5節 vsヴァンフォーレ甲府 試合後のコメント

「今日のような相手との対戦の後は、コメントを出すのは非常に難しいです。みなさんもご承知の通り、甲府はああいう戦い方をするチームです。我々にとって、決して簡単ではない相手です。

ここ3年くらい、甲府は非常に守備に特化した戦い方で、結果を残してきたチームです。我々が非常に高いボール支配率の中でゲームを進め、前半は何回か決定機を作れていたと思いますけど、なかなか得点できませんでした。相手はクリスティアーノが前線に残って、ボールを奪ってからのカウンターを狙っていたと思うんですが、そこは阿部と遠藤がしっかりケアをして、相手にカウンターの機会をほぼ与えることなく、守れていました。

相手かレッドカードによって一人少なくなったことで、より割り切って守備をしてくる状況になりました。レッズとしては、フィールドプレーヤーが10対10で戦っているよりも、不利な状況になってしまったと思います。

相手が退場して、フィールドプレーヤーが9人になりました。10人の状態であれば、ボールを奪った後に、前にボールを蹴り出してクリスティアーノ選手がキープし、何人かがカウンターでサポートに入ってくれば、我々がボールを奪った後に、相手のスペースを見つけ、そこから仕掛けることができます。しかし、相手が退場したことによって、全く相手が出てこないような状況になってしまいました。クリスティアーノ選手が交代してからは、相手は我々の攻撃を受けて跳ね返すだけという、我々にとっては難しい状況になってしまいました。

その中でも、選手たちは我慢をしながらボールを動かし、仕掛けどころを探しながら、攻撃を繰り返していたと思っています。その中から2点の素晴らしいゴールが生まれました。

ただ、私には、このゲームの中で非常に気に入らないことがあります。最後の失点です。2-0なった後、私には、3点目、4点目を取りにいく姿勢の中で、自分が点を取りたい、あるいは少し遊びを入れすぎてしまうように見えました。

我々はドイツのブンデスリーガの映像をよく観ます。バイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムントなどの映像です。彼らは、2-0になった後も、3点、4点、5点目を取って、相手をとことんまで叩きのめすメンタリティを持っています。最後まで規律と集中力を切らすことなく、自分が得点したいというエゴでチャンスを潰してしまうことはありません。最後まで得点し、繰り返していきます。最終的に、1点を取られたことに、私は非常に憤慨しています。そこのところは、選手と話をして、改善していきたいです。

チームとして今日の試合に勝利できたことは、評価できると思います。なぜなら、甲府は、特にアウェイで強さを発揮しているチームだからです。リーグ戦で神戸に勝利し、鳥栖に引き分けました。ナビスコカップでは鹿島に勝利しています。彼らはリーグ戦ではホームで負けていますけど、アウェイでポイントを取っています。そのことが証明しているように、彼らがアウェイで、いかに自分たちの強さを発揮しているかは見て取れます。だからこそ、周りが思っている以上に、今日の試合は簡単なことではありませんでした。それは間違いありません。勝利したことについては、選手たちを評価したいです。ただ、最後の失点は必要なかったと思います。

今日のゲームで、例えば、我々が全く仕掛けないような展開になれば、相手も全くボールを取りに来ないでしょう。試合はおそらく、90分間何も起こらないまま0-0で終わり、両チームが1ポイントを取る。そういったことも可能なゲームだったでしょう。もちろん、そういった試合で引き分ければ、批判される側は我々になるでしょう。

我々は、そういった戦いをする相手に対して、リスクを負って攻撃を仕掛けていかなければいけません。その中で、カウンターで失点することもあるでしょう。ただ、我々は攻撃的に仕掛けていかなければいけないチームです。ただ、レッズの方がクオリティーがあるから、レッズはそうしなければいけないと言われているのも、興味深いことです」

【質疑応答】
(レッズがズラタンを起用した後、甲府はクリスティアーノを下げてDFを入れ、6バックにして、その直後に、中央を突破してゴールが生まれた。相手が崩れたシーンについては、どう感じているか?)
「武藤選手は、非常によく走って、攻撃を仕掛けてくれていたんですけど、相手のセンターバックに高さがないという状況で、よりゴール前で危険な存在になり得る、あるいはゴール前で起点になり得るズラタンを真ん中に入れました。

我々の攻撃は、サイドと真ん中をうまく使い分けながら、仕掛けていきます。相手は真ん中をやらせたくないですから、外が空いてきます。外が使えれば、中が空いてきます。我々はそういうことを繰り返しながら、やっていました。あのシーンは、うまく真ん中をコンビネーションで崩せたシーンだったと思います。

最後は、宇賀神と梅崎がよく走っていた中で、もう少し外から崩したいという意図の元、関根と高木をサイドに入れ、そこからのクロスを狙いました。

今のサッカーでは、サイドで、ドリブルで相手を抜き切る選手がひとつのトレンドです。バイエルン・ミュンヘンのグアルディオラ監督は、サイドでドリブルでの1対1を仕掛けられる選手を補強している傾向があります。それはコスタ選手や、新しく入ったコマン選手、あるいはリベリ選手やロッベン選手なんかを見てもそうです。そういった4人の、能力のある選手が、サイドでいい形でボールを受けたところで1対1を仕掛けていき、相手が2枚来れば、どこかがフリーになります。サイドで1対1を仕掛けられる選手は、今のサッカーでは非常に重要な役割を担っています。バイエルン・ミュンヘンであっても、インゴルシュタットやダルムシュタットなど、下位の、極端に守備的な戦いをしてくるチームには、苦労しています。だからこそ、今日のゲームは、我々にとっても決して簡単なゲームではありませんでした。

今日の勝利は、過去のホームゲームを見ても、いかに自分たちが一歩前進したかを見せられたと思います。そして、火曜日の非常に大事な広州恒大戦に、勝利を持って臨めるというのは、我々にとって、非常に重要なことです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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