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ミシャ監督 ガンバ大阪戦試合後会見

明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ準決勝 vsガンバ大阪 試合後のコメント

「また、こういった戦いの後に、敗戦チームの監督として、試合後の記者会見でここに座っています。

サッカーは非常に厳しいスポーツであり、厳しい仕事です。スポーツ、あるいはサッカーという競技の中では、勝ったチームが称賛され、負けたチームは、評価されません。それはサッカーという競技そのもので、メディアの中で扱う上では、勝者が称賛され、敗者にはスポットは当たりません。敗者が評価されないというのは、サッカーという競技のもつ性質でしょう。

我々は今日のゲームで負けましたので、みなさんがどういう風に記事を書こうが、どう扱おうが、みなさん自身が捉えたことを書く権利があります。ただ、私は監督として、自分自身が思う、この試合についての評価をコメントしたいと思います。

前半は、お互いのチームがハードに戦った、拮抗した試合でした。後半立ち上がりにミスから失点をし、そのことで自ら点を取りに行かなくてはいけない展開になりました。そこから我々が仕掛けた攻撃は素晴らしいものでした。多くのコンビネーションから、得点になってもおかしくない攻撃を仕掛けられていたと思います。

延長になっても我々が主導権を握りながら攻撃する展開が多かったと思います。試合全体を通してみれば、我々が勝利に値するであろうチームだったと思いますが、結果として、我々は敗戦してしまいました。

選手に関しては、この試合で勝利するべく、非常に良く戦ってくれたと思います。彼らの持つベストをぶつけてくれたと思いますし、彼らの今日のがんばりは、私は監督として、非常に称賛したいと思いますし、感謝しています。これほど運に味方をされないのか、という思いも、私の中にはあります。

シーズンを通して、選手たちはコンスタントにいい戦いをし、彼らのサッカーを見せてくれたと思います。彼らの今日の試合でのがんばり、今シーズンを通してのがんばりには、監督として大きな感謝を持っています」

【質疑応答】
(ズラタン選手の起用などを含め、試合の流れをどのように見て、手を打っていったのか?)
「今日のゲームに入るにあたって、那須選手と森脇選手はケガ明けで、試合からしばらく遠ざかっていたので、途中で足をつったり、ケガをしたりする可能性があり、試合の中でそこでの交代を考えなければならない状況だというのは、分かっていました。私自身、監督として、日々選手たちと接していますから、選手それぞれがどういう状態なのかは把握しています。

ズラタン選手は、ヨーロッパの代表戦から帰ってきて、まだ時差ボケなどもあり、コンディション的には試合全部を通してプレーできる状態ではないと判断していました。後は、前半はおそらく拮抗した状態になるだろうと予想していましたので、彼が途中から入ることで、彼の交代が相手に対して危険なものになると予測していました。

彼は途中から入って得点することも多かったですし、今日も得点をしました。0-1とリードされたところから、後半の比較的早い時間に入れなければいけないとは、思っていました。

今日のゲームに関しては、興梠選手が首のケガでベンチを外れていました。そういった、ケガ明けの選手を起用し、途中で交代を考えなければいけない中で、ベンチの誰を起用していくかは、あらかじめ頭の中で準備をしているものです」

(これで次の試合まで1ヶ月空く上、天皇杯というトーナメントの試合になる。そこに対し、ミシャ監督はタイトルを目指し、気合いを入れて臨むのか、もしくは来シーズンにつながるチームとして臨むのか?)
「非常に難しい質問です。今日の敗戦が、それをより難しくしていると思います。浦和レッズは、多くのサポーターが支えてくれているチームです。サポーターも今日の試合で負けたことは非常に悔しかったと思います。

まず、選手に伝えたいのは、今日は負けはしたけれども、我々がやってきたサッカーは、疑う余地のない、間違いのないものだということです。

私はレッズの監督ですので、少し偏った見方をしているかもしれませんけれども、私は自分のチームが、日本で最も素晴らしいサッカーをする、強いチームだと思っています。ただ、今日負けたことで、選手たちが、『なぜいつもこういった場面でこうなるのか』と、自分たちのサッカーを疑うかもしれません。その中で次の大会に向かっていくにあたり、自分たちは続けるべき、やりきるべきだということを選手に伝えたいと思います。我々は日本で最もいいサッカーをする、強いチームだということに、選手たちには自信を持ってほしいと思います。

選手たちには今日の敗戦によって、大きなショックと、非常に残念な気持ちがあるでしょう。それをもう一度奮い立たせて、自分たちのサッカーで天皇杯を獲るという思いを持たせたいです。それが監督としての、私の仕事だと思います」

(今シーズン、2ステージ制になってこの舞台があり、どちらのステージも優勝していないガンバ大阪が勝ち上がった。改めて、1年間2ステージ制を戦った、監督の感想をお聞かせください)
「私がもし、日本人の監督なら、自分の本音をコメントするでしょう。ただ、私は外国人の監督ですから、言えることは、我々はJリーグの決定を受け入れ、そのルールに基づいて戦う。それだけです」

(ガンバ大阪の長谷川監督が、『丹羽のプレーで、レッズの選手の集中力が落ちたところをうまく突けた』とコメントしていたが、実際にそのことへの思いは?)
「武藤選手の90+4分のヘディングが入っていれば、この試合は終わっていた話でした。あのシーンで我々のチームの集中力が切れたかどうか、という話もなかったでしょう。

あのシーンで、相手のバックパスがポストに当たってゴールに入っていたら、そのときに彼は『ウチのチームの集中が欠けていた』とコメントするかもしれません。私は、それは結果論だと思います。

後付けで理由付けすることはできると思いますが、起こってしまった出来事は、事実そのままだと思います。最初に言いましたが、勝った方がすべてであり、負けたチームは負けたチームです。そういうものなんじゃないですか。

武藤選手がヘディングを打ったシーンでは、私はガンバの選手の集中力が切れていたと思います。平川から柏木選手に入ったクロスも決定機だったと思いますが、あのシーンでも集中を欠いていたのではないでしょうか。勝ったチームというのは、何かを言う権利があると思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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