MENU

NEWS

「前進していくことが大事」ミシャ監督

Jリーグ第6節 vsヴィッセル神戸後のコメント

「まず、みなさん、こんにちは。そしてこの試合を見るためにオーストリアから来てくれたトニーさん、こんにちは。今日の試合を見た彼はきっとオーストリア、ヨーロッパでも良い宣伝をしてくれるのではないかと思います(笑)。最終的に我々は勝利しましたけど、我々のチームにとっては非常に厳しいゲームであったと思います。神戸に関してはこの試合に入る前に3連敗していた中で、非常にモチベーションを高くして臨んだ試合だったと思います。
そして神戸にとっては、このスタジアム、浦和との対戦成績を見れば、得意とするチームが相手です。そういった意味で我々にとっては非常に厳しいゲームでした。立ち上がりから我慢しながら、非常に良い守備の組織ができていました。そんな中からいくつかチャンスがありましたが、そこは決めきれない中、前半の最後、15分くらいはなかなか選手が怖がってしまって、ボールがつなげないような展開になってしまいました。後半は素晴らしいものになったと思います。真ん中、あるいはサイドから良い形でのチャンスがたくさん作れていました。
最終的には、我々が2-0での勝利に価するプレーができた後半だったと思います。本当に素晴らしいプレーをしてくれた選手たちを褒めたいと思いますし、素晴らしい雰囲気を作り出してくれたサポーターの皆さんに感謝したいと思います。
しかしながら、我々は地に足をつけて、地道に、これからもハードワークをしていかなければいけません。我々にはまだ、やらなければいけないことがあります。我々にはまだ改善しなければいけないところがたくさんあります。ただ、そういった中で、この第6節までの間に、ポイントを積み重ねられたのは素晴らしいことだと思っています。よくいうことですが、これからも1センチ、1センチ、とにかく前進していくことが大事です。この6節の中で我々が進むべき方向は見せられたのではないかと思っています」

【質疑応答】
(前半、チャンスを作っていたのはレッズだけだったと思いますが、30分過ぎから阿部や坪井が相手に絶好のボールを与えてしまっていました。ああいうことに関してはどう思っていますか?)
「サッカーでは、法則、ではないですが、自分たちが良いチャンスを作りながら、それを決めきれないでいると、その罰を受ける形で相手にゴールを決められてしまうということはよくあることです。もしかしたらそういったことが選手たちを少し怖がらせてしまったところがあるのかなと見ています。
ただ、そういった中でも相手のチャンスはバーに当たったシュートくらいしかなかったのではないかと思います。
もちろん我々が前半にあったチャンスをしっかりと決め切れていれば、ゲームの展開というのももっと楽な形で進められたかもしれません。それが簡単にいかないのも、我々がまだ成長段階にあるからかもしれません。
ただ、難しいゲームの中でも勝利ができたことで、より、我々の喜びを大きくしたのではないかと思っています」
(阿部と坪井のミスについては? 0-0の状況で自陣で相手にボールを渡していたこと、それについてはどうですか?)
「皆さんがごらんになっていても同じことを感じると思いますが、あってはいけないミスであると思います。もちろんサッカーは常にミスが起こるものです。ただ、相手から何も圧力がかかっていないような状態、なんでもないところでのイージーなミスというのはあってはならないし、できるだけ少なくしていかなければいけません」
(攻撃のバランスについて。前半は平川のサイドは連動ができてスムーズだったと思いますが、梅崎の左サイドの方は相手のディフェンスが堅かったせいもあったかもしれないのですが、攻撃がブロックされているような状況でした。後半になって原口を途中から入れたと思うんですが、バランスに関してその辺の対応はうまくいったと思いますか?)
「今日、みなさんもご覧になっていて、右サイドを多く崩せた形があったと思います。それが両サイドともバランスよく攻撃ができるようになれば我々は本当に素晴らしいチームでしょう。
ただ、我々はまだまだそこまではきていません。平川に関しては経験のある選手で、経験を生かしながらうまくプレーができています。梅崎に関しては1対1の状況の中で、あまり突破できない状況がありましたが、後半は運動量的にも上げてサイドを崩してくれたと思います。彼にとってはここまでやってきたポジションではないですし、運動量的に負荷になれてくるかどうかという点については、これから上げていかなくてはいけないことだと思います。
ただ、後半は彼のサイドをすごく崩してくれたと思いますが、それが原口が入ったからかどうかは、私自身はわかりません。もし原口のおかげで、左サイドがうまく崩せたのであれば、彼は次の試合に出なければいけません。次のリーグ戦までに我々は時間がありますので、練習の中でそういったこともやっていこうと思います。
もし原口が入ったことで本当に活性化されたのであれば、試合に出なければいけないでしょう。原口はクラブの将来を担う選手ですから、日々、これからも努力していい選手になっていってほしいです。クラブにとってああいった若い選手がいるというのはすごく大事なことであり、特に浦和にとっては、彼は大事な存在です」
(セットプレーのチャンスを生かさなければいけないのはむしろ神戸の方だったと思いますが、そこをやらせなかったこと、最後のパワープレーでも得点を許さなかったこと、その要因は?)
「190センチ前後の選手が3人そろっている神戸ですから、もちろんセットプレーや長いボールに関して、神戸にアドバンテージがあるというのは、おっしゃったとおりです。我々には高さのある選手として、水輝がいますが、だからといってスタートから出るということになれば、我々の思うところのサッカーではないだろうと思います。相手は高さを生かしてくることは理解していました。
しかし、しっかりパスをつないでいくことが我々のサッカーでそれは崩してはいけないだろうと。高さで劣っていてもしっかりと頭を使って対応していけば、その高さもしっかり防げるということもサッカーの中であると思います。私のチームにはインテリジェンスのある選手がいます。相手の高さに対しても、高さの面で足りなかったとしても、対応できる選手たちだと思っていました」
(ナビスコカップについて、次はセレッソとの対戦になりますが、セレッソの印象、そして次の試合でどういった試合をしていきたいかを教えてください)
「私としてはこれまでと同じような戦い方をヤマザキナビスコカップでもしたかったのですが、日本には一つのルールがあります。日本では若い選手を育てていきたいという思いがありながら、そういった一つのルールでそれができない状況が生まれています。これまでのナビスコカップでは仙台に勝利し、磐田には残念ながら3-4で負けましたが、私が来てからそこまでの戦いの中では一番いい戦いができた試合でした。そこで見られたのは、若い選手が非常に良いプレーをしてくれたということ、若い選手には公式戦、という『本番』での経験が必要だということです。それは皆さんもご覧になって分かったと思います。
私としてはこれからオリンピックが始まるなかで、何人、オリンピック代表に選ばれるかは分かりませんが、選手が抜けたことを計算して、若い選手をリーグ戦でも起用できる準備をしてきたいと思っています。そのためにも、若い選手には公式戦が必要です。練習試合ではなく、本番の公式戦、圧力がかかる中で経験を積まなければいけない。
ただ、そういう準備をしたい、監督として、公式戦で若い選手に経験を積ませたい、戦わせたいという思いがありながらも残念ながらルールに縛られてしまってそれができません。ご存じのとおり、リーグ戦の過去5試合で、スタートから出た選手を6人起用しなければいけないというルールが適用されると思いますが、現段階でどの選手が我々の中でそれに当てはまるのかは、すべて頭の中にあるわけではないですが、可能であれば何人かの若い選手を起用していきたいと思っています。
セレッソは素晴らしいチームです。昨年まで、5年間、1人の監督さんが率いてベースをしっかりと作り、それをうまく引き継いだ素晴らしいチームです。我々にとって、水曜日のヤマザキナビスコカップというのも非常に難しいゲームになります。しかし、我々は水曜日にも良いゲームをしたいと、強い気持ちを持っています」
(会見が終了し、会場から拍手が起こる)
「まだリーグ戦は始まったばかりです。拍手をするのは早いですよ(笑)」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「前進していくことが大事」ミシャ監督

PARTNERパートナー

  • ポラスグループ
  • Nike
  • 三菱重工
  • 三菱自動車
  • エネクル
  • DHL
  • ミンカブ・ジ・インフォノイド
  • チケットぴあ