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「全力でタイトルに向かって戦いたい」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 6/4)

6月4日にオンラインで行われた会見でのコメント

(アレクサンダー ショルツ選手の完全移籍加入のクラブ間合意が発表されたが、リカルド監督の目から見たショルツ選手の印象は?)
「ポジティブな印象を持ちましたので、獲得に至りました。攻撃的なプレーもでき、リーダーシップを発揮することも期待できます。若さもあり、国内リーグやヨーロッパリーグなどの大陸レベルでも活躍していました。攻守にわたって貢献してくれると思います。センターバックとしてビルドアップもできると期待していますし、そのような重要な役割をこなせる、そしてチームに貢献できると思いました。チームの目標に近づくためによかったと思います」

(センターバックは現在のチームにも力のある選手がそろっているが、もう一人加えた狙いは?)
「センターバックとして彼はビルドアップの能力もありますし、斜めのパスや相手の背後へのパスも出せます。攻撃のセットプレーでも力を発揮してくれると思います。このような選手が入ることによってチーム全体のレベルが上がり、センターバックの競争も高まることによって、チームにいい影響があると思います。

また、我々は2センターバック、もしくは3センターバックという形の両方を持っていますので、良いセンターバックをそろえるのは重要なことです。攻撃でも守備でも高いプレーができることを期待しています」

(先週の名古屋グランパス戦からJ1リーグ次節の湘南ベルマーレ戦まで3週間空く。YBCルヴァンカップや天皇杯はあるが、しっかりトレーニングできると思うが、どのようなことを積み上げていきたいか?)
「J1リーグが中断してカップ戦が入ってくるということで、いいタイミングでこのような試合を迎えることができます。J1リーグと交互に戦う場合はより難しくなります。2つのカップ戦がありますが、それに向けてすでに2日間、強度の高いトレーニングができています。

試合にたくさん出ている選手、あまり出ていない選手と、出場時間が異なる選手たちがいますが、彼らのフィジカル面を上げるためにそのような要素が入ったトレーニングを初日(2日)に行いました。もちろん素走りではなく、ボールを使い、プレスを掛けて前から守備をするトレーニングをしながらそのようなところを刺激しました。また、選手たちそれぞれの負荷もコントロールしながらトレーニングしました。昨日のトレーニングに関しては、攻撃面を中心に行いました。名古屋戦で課題となった相手の背後への飛び出しやラストサードに入ってからのプレーをトレーニングしました」

(今週のスケジュールを見ると、浦和駒場スタジアムでトレーニングを行ったようだが、芝の印象やスタジアムの雰囲気はどうだったか?)
「良かったですね。ピッチのコンディションも良かったですし、天皇杯でプレーしますので、自分たちがそこでトレーニングして、芝などのフィーリングを得ることによって少しでも有利な状況をつくりたいと思ってのトレーニングでした。トレーニングも良かったですし、ピッチも施設も良かったということで、ポジティブなことが多かったです」

(YBCルヴァンカップ プレーオフステージの神戸戦は、まず第1戦をアウェイで戦うことについてどう考えているか?)
「この試合で自分たちにとって有利な流れにもっていきたいと思っています。180分の試合だということも意識しながら、180分間を通して自分たちに穴がないようにしなければいけません。もちろん、勝つことを目標に挑みますが、そのためには自分たちが得点し、失点しないことが大事になります。パフォーマンスも求め、いいゲームにして、アドバンテージを得て第2戦に臨みたいと思っています。

J1リーグでは対等な戦いをしながら我々が勝利を収めましたが、神戸にも誇りがありますし、リベンジしようと思っているでしょうし、より危険な存在だと思います。自分たちは180分間、自分たちの最高のレベルを見せ続けなければいけないと思います」

(先日、サッカーの競技規則の改定について説明があり、特にハンドに関しては具体的な文言が削除されて審判の裁量を改めて確認するような内容になった。今回の改正が現場に与える影響についてどう感じているか?)
「ルールは、サッカーにとって何がいいのかということを考えられながら常に変わるものだと思います。監督としてはそれに順応していきたいと思います。レフェリーの判断に委ねられる部分が多くなるのであれば、VAR(ビデオ アシスタント レフェリー)が登場する場面も増えると思いますが、私たちはその状況に合わせて高いパフォーマンスを見せたいと思います」

(VARの話もあったが、新たなルールや運用が始まると混乱や試合が止まることもあると思うが、運営側に求めることは?)
「難しいテーマだと思います。ただ、VARはポジティブなものだと思います。レフェリーがチームにとってよりフェアな判断を下し、それが今までにもしかしたらあったかもしれない、アンフェアな勝利、もしくはアンフェアな敗戦が減っていくと思います。ただ、スペクタクルについて、試合の流れについて考えれば、少し時間が止まってしまうという結果はあります。

J2リーグではVARはありませんでしたし、私もJ1リーグで指揮を執り始めて、少し戸惑うこともありました。FC東京戦やセレッソ大阪戦でVARが使われましたが、最近の試合ではあまりVARの影響を感じません。ただ、VARによって2分、3分、もしくは6分試合が止まってしまうことが起こり得るということは意識しながら、慣れていかなければいけないと思います。それはレフェリーがより正しい判断をするためだということを認識しなければいけません」

(選手たちは2日間のオフがあったが、リカルド監督自身はリフレッシュできたのか?)
「メンタル的にはリフレッシュしました。ただ、フィジカル的にはオフの日に自転車をこいだりしますし、それをこぎすぎるということもありますので、フィジカル的な疲れがたまることもあります。ただ、メンタル的にはリフレッシュしました」

(徳島ヴォルティス時代にはよく泳ぎに行っていたという話も聞いたが、最近はあまり泳いでいないのか?)
「今は泳ぎには行けていません。クラブのジムにドライスイミングができるマシーンはありますが、それを使うくらいです。今はプールにもあまり行けない状況です。徳島にいたころは海に出て泳ぎ、そこでリフレッシュすることで楽しいと感じることもありましたし、その後の監督としての判断もよりさえると感じていました」

(自転車は何キロメートルくらい走るのか?)
「火曜日は4時間半で115キロメートルこぎました。疲れました(笑)」

(新加入選手も発表されているが、リカルド監督は野心があるかどうかも獲得の判断基準にしていると思う。まだ合流していない選手はこれからだと思うが、今季ここまで戦ってきて、特に野心を感じる選手は誰か?)
「私は選手を獲得するとき、その選手がある程度いいキャリアを積んでいながら、さらにレッズを成長させ、その選手がベストなパフォーマンスを発揮する時期をここで過ごしてもらいたいと思っています。たとえばヨーロッパですでに長年のキャリアを積んで、キャリアの最後を日本で過ごして引退するというタイミングの選手はあまり獲得したくないと思っています。

野心については選手たちがピッチに出る前の姿、そして試合が始まってからの戦いを見ますと、もちろん改善する余地はあると思いますが、その部分は出してきていると思います。たとえば(YBC)ルヴァンカップの横浜FC戦、勝利が必要なときに選手たちはしっかりと戦ってくれました。そして(YBCルヴァンカップの)柏レイソル戦でも終盤で2点差を追いつくというハングリーさを見せてくれました。

サッカーを楽しみながらトレーニングや試合を行ってもらいたいと思っています。もちろん選手それぞれの特長がありますが、勝ちたいという意欲は感じられますし、来年ACL(AFCチャンピオンズリーグ)で戦いたいという気持ちもみんなから感じることができます」

(天皇杯2回戦のカターレ富山戦は、YBCルヴァンカップでヴィッセル神戸とのホーム&アウェイの間に入る難しいタイミングだと思うが、どのように戦いたいと思っているか?)
「トレーニングする時間はあまりないと思います。ただ、分析担当のスタッフはすでに情報を集めていますし、私も少し情報をもらっています。もちろん、神戸戦の2試合の間に入る難しさもありますし、分析しているスタッフから、富山はJ3リーグで非常にいい戦いを見せているいいチームだということを聞いています。

ただ、私はいつも通り、一試合ずつ挑んでいきたいと思っています。まずは6日の神戸戦です。自分たちが常に最高のレベルのパフォーマンスを見せなければいけません。カップ戦は1試合で敗退が決まってしまいますので、たまたまその日が不調だったということは避けなければいけません。

また、天皇杯はACLにもつながるチャンスですので、大事にしていきたい大会です。神戸にも勝ってルヴァンカップでも次に進みたいですが、天皇杯の重要性もしっかりと感じながら試合に挑みたいと思っています」

(来週からUEFA欧州選手権が始まるが、期待するチームやリカルド監督にとって思い出に残っている試合はあるか?)
「現在の日程ではあまりヨーロッパのサッカーを見ることができていませんが、常に優勝候補であったり注目されたりするのはドイツやイタリア、フランス、イングランド、ポルトガルやスペイン辺りだと思います。若いころからワールドカップやユーロを楽しみにしていました。幼少のころも参加チームの代表選手のカードを集めたりしていて、知識も豊富でした。今はそれができていませんし、日本についての詳しさが増していると思いますが、幼少のころのいい思い出がたくさんあります」

(ここまでチームが順調に来ているのは先ほどリカルド監督が言っていた野心や向上心があるからだと思うが、シーズンが半分を過ぎようとする中、成長の妨げになるものとして恐れているものはあるか?)
「監督というものは常に心配している存在だと思います。状態が良ければいかに維持させるかという心配をしますし、状態が悪ければいかに好転させるかということを心配します。重要なことは、チームが成長し続けることです。今は3つの大会に参加しながら来季のACL出場を狙っていますが、同じような目標を持っているチームが8つくらいあると思っています。ですので、難しいチャレンジだと思っていますが、それを達成させるために自分たちは成長し続ける、チーム内の競争を刺激するということをやっていかなければいけません。

また、監督というものは100パーセント満足や安心を感じることもないと思います。たとえば、4-0で勝ったら次は気を抜かないかなと心配しますし、連勝中に下位のチームと対戦するときは選手たちが過信しながら臨んでしまわないだろうかということを心配します。シーズンオフのときも来季はどうなのかということを考えながら心配するものです。ただ、そのような状況にも私はもう慣れています」

(オフの過ごし方として自転車やドライスイミングという話もあったが、健康維持やリフレッシュだけではなく、それだけ追い込む理由は何なのか?)
「この前は少しやりすぎました(笑)。このように体を動かすことは自分にいい影響を与えます。自分自身も体育の勉強をしていましたが、ここ2年は運動しています。それは監督としての私にもいい影響を与えています。たとえば昨日はたくさんの試合の映像を見て、Jリーグの監督のオンライン会議に参加し、運動ができませんでした。すると、今日はいつもよりも疲れています。やはり体を動かしてスポーツをした方が自分の判断も良くなりますし、気分も良くなります。いろいろなことの気づきも増えますし、健康にもいいと思います。私も歳をとっていますし、健康も気遣わなければいけません。

ただ、一番の理由は、100パーセントで仕事ができる状態を運動が作ってくれるということです。私はトレーニングもしていますが、将来的にはトライアスロンのハーフアイアンマン、もしかしたらその先にアイアンマンの大会にも参加したいと思っています(アイアンマンはスイム3.8キロメートル、バイク180キロメートル、ラン42.195キロメートル。ハーフアイアンマンはそれぞれ半分ずつ)。

コロナ禍で最終的に参加できませんでしたが、去年オーストラリアで行われるトライアスロンの大会にも登録していました。私は生まれながらに『戦う』ということを持っていると思いますし、監督としてだけではなく、趣味のアスリートとしてそれを行っていきたいと思っています」

(改めて6日18時からノエビアスタジアム神戸で行われる、JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第1戦 ヴィッセル神戸戦への意気込みは?)
「全力でタイトルに向かって戦いたいと思います。優勝を我々のモチベーションにしながら、まずこの1試合目で一歩を踏み出したいと思います。それによって2試合目は自分たちがアドバンテージを持ちながら戦えるような状態にしていきたいと思います」​

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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