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「モチベーションを維持するのが難しい中で勝利できた試合」ミシャ監督

ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第7節 vs名古屋グランパス 試合後のコメント

「相手は勝たなければいけないゲームであり、我々は消化試合ということで、選手のモチベーションを維持することが難しいゲームでした。選手がチームを離れるときにチームが負けるのはよくある話ですが、前半は見ていて面白いサッカーが展開できました。ただ、後半に入って受け身な戦い方をしてしまいました。やってはいけないことを後半の15分くらいまでプレーしてしまいました。なぜそういうことが起こったかを分析するのは興味深いところでもありますし、それを解析できればレッズはもっとパーフェクトに近いチームになると思います。

言い訳を探すのであれば、連戦、そして気温が高い中での試合、そして消化試合といったような、我々にとって難しい状況下での試合であったことは確かです。ただ、なぜあのような時間ができてしまったのかはしっかり分析していきたいと思います。前半は非常にいいゲームができていましたが、そのいいゲームを自分たちで台無しにしてしまうかもしれないような展開を作ってしまったゲームでもありました。それはとてももったいないことですので、今後の戦いの中で、いいゲームの中で勝てなかったり、引き分けたりすることがないようにしたいと思います」

【質疑応答】
(後半の15分以外はいいゲームだったと思うが、3点目をとってからまたペースが戻ったが?)
「1点取った後に守備的になって1-1に追いつかれた中で、2点目を取って、3点目を取ったところで余裕が生まれたと思います。それはどのチームもそういう傾向があるのかなと思います。

我々のサッカーのスタイルは、運動量と個の動きが求められるサッカーです。守備だけに徹底してクリアするだけといった戦い方もできるでしょうが、我々のサッカーはボールを保持して、繋いで、攻撃を仕掛けていくのが我々のサッカーです。そういうサッカーを日頃からトレーニングし、そういったゲームをしているチームが動けなくなったり、運動量が落ちてボールを保持できなくなると、相手に押し込まれて相手のペースになっていくものだと思います。

前半のサッカーを90分続けられるようであれば、我々は日本のリーグのレベルではなく、スペインやドイツといったレベルのサッカーになってくると思いますが、それはなかなか簡単なことではありません。今後、90分の中で必ずくるうまくいかない時間、運動量が落ちる時間、そういった時間帯をもっとうまくやり過ごすことができれば、もっと安定した戦いができると思います」

(原口選手はヨーロッパでどれだけ活躍できると思うか?)
「彼がもっと若い時にヨーロッパに渡っていたら、難しかったのではと私は思っています。彼はいい時期にヨーロッパへの移籍を果たしました。彼はこの2年半の間、以前のプレースタイルから幅を広げることができました。ボールを持ったところだけではなく、ボールがないオフの動き、チームのためにしっかり走り、守備をしなければいけないという部分は吸収してくれました。私は彼の苦手とするところを求めてきたので、彼にとってこの2年半は簡単ではなかったと思います。ただ、彼のサッカーに対する考え方も変わってきたと思いますし、常にチームのために戦わなければいけない、それは攻撃も守備も、そしてボールがないところでもいかに質を上げられるか、そういったところを以前よりも考えられるようになったと思います。私は今の元気であれば、その部分をしっかり持ってやれば、十分通用すると思っています。

彼が若い頃は、チームが負けても彼がゴールすれば注目されました。そういったところが抜け落ちた形で彼はずっときてしまいましたが、この2年半でサッカーにとって大事なものは何なのかをしっかり学べたことが彼の成長につながったと思いますし、さらにその能力を伸ばしていけると思います。ドリブルや、右も左も変わりなく蹴れる技術などは、彼の持って生まれた才能です。彼はヨーロッパで攻撃も守備ももっと運動量多く走らなければなりませんし、もっと規律も求められると思います。そこのところを、彼がドイツでさらに取り組んでいけば成功できると思います。

ヨーロッパはメディアも厳しく選手を評価します。名指しで選手の批判をすることもあれば、監督が名指しで選手を批判することもあります。そういった厳しい環境の中で彼は今後やっていくと思いますし、そういった中で成長していってほしいと思います」

(山田直輝については?)
「彼は約3年ほどケガでプレーできていない状況の中でしたので、ゲーム勘を取り戻していくことは簡単ではありません。彼に必要なのは試合の数をこなすことですが、今シーズンはスケジュールの厳しい状況の中で、練習試合もなかなか組むことができませんでした。彼を試合で使っていくという選択肢もありますが、我々は常に勝利を求められるチームですから、ケガで出れなかった選手を試しながら、調子を戻していくことはなかなかできない状況でした。

約1ヵ月ほど前に直輝とは話しましたが、中断明けのキャンプからしっかりとゲーム勘を取り戻していくようにしてほしいと伝えましたし、キャンプの中で練習試合をこなしながらチャンスを与えていくという話もしました。直輝に関しては、そこからまた一歩前進しなければならないところだと思いますし、私自身は彼に対して前向きにとらえているので、必ず公式戦で絡んでこれる選手になると思っています。私は我慢強く彼を指導していこうと思っています。彼自身が我慢強く取り組んでいけるかは分からないですが、そこは我慢強く取り組んでほしいと思います。彼が素晴らしい選手なのは間違いないです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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