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「あきらめることなくとにかく全員で戦っていきたい」ミシャ監督

Jリーグ第28節 vsコンサドーレ札幌後のコメント

「日本で7シーズン目になりますが、今日のゲームは、その中で2つのもっとも悲しい結果のうちの一つだととらえています。
一つは広島時代にJ2に降格したときの試合であり、2つめが今日の試合です。今日のゲームが非常に難しいゲームであるということは十分に理解していました。
そしてJリーグ自体、決して簡単に勝てる相手が存在しないことも十分に理解しています。ゲームに入るにあたって、我々は十分に良い準備はしてきたはずです。1週間を通して、選手たちは非常に良いトレーニングを積んでくれていました。前半は非常に良い前半でした。相手にほぼチャンスを与えることなく、ゲームをコントロールして、3回、4回と決定的なチャンスがありました。
サッカーというのがいかに難しいスポーツかというのは、皆さんもご覧になったとおりです。我々がどんなチャンスを外し、相手がどんなチャンスを決めたのか。
それを比較すれば理解いただけると思います。そういうチャンスを決められないと罰を受けるというのはサッカーではよくあることです。こういったゲームは先制することが非常に大切であり、それが取れれば我々にとってゲームは進めやすく、楽になったと思います。その1点を取るチャンスは前半にありましたが、それを決めきれないことが相手に勇気を与え、我々にとってはゲームを厳しくしてしまいました。応援してくれたサポーターにも非常に申し訳ない気持ちです。
そして監督として、選手にも申し訳ないと思っています。我々のチームにとっては、チーム作りをしていく上で、こうして上位争いをすることが早い段階でできているととらえています。これまで勝てばさらに上位にいけるという試合では結果が出ないというゲームが過去にもありました。今シーズン6試合の敗戦の中で、もっとも痛い敗戦であったと思います。
ただ、我々は敗戦の後、必ず強くなって帰ってきました。今後、6試合の中で上位との直接対決も残しています。引き続き、6試合、あきらめることなくとにかく全員で戦っていきたいです。今シーズンに関しては、メディアの方々が我々に対してポジティブなことを書いてくださっていましたが、今日の敗戦は批判を受けるに価するゲームだったと思います。
チームとして、そういったものをしっかりと受け止めて、早く切り替えて次の試合に向かっていかなければいけないと思っています」

【質疑応答】
(チームとして、ではなく個々の選手が強引にやろうとしていたのが結果に出た印象があるが、監督はその点をどう見ていますか?)
「前半は、チームとしての攻撃ができていたのではないかと思います。先制されてからは相手が自陣で引く形になり、局面をより、個人の能力で打開しなければいけない場面が数多くあったと思います。
そういう中で、相手も奪ってからカウンターという狙いがあったと思っています。サッカーというのは時として、今日のようなゲームがあります。相手は降格が決まり、消化試合である。ノープレッシャーの中で戦えて、選手たちは自分の能力が高いことを示したい、それによって来シーズンに向けていい契約、あるいはほかのチームからのオファーが来るかもしれない、そういった状況の中で戦えます。
逆に我々は勝たなければいけない、プレッシャーのある試合でした。そういったゲームでは先にチャンスを得点にするというのが非常に大事です。そういった部分は試合の多くを決定できるものです。今日、元気やマルシオには決定的なシーンがありましたが、そういったときに得点できなかったというのが一つの理由として挙げられるのかもしれません」
(6試合残して、首位とは勝ち点6差です。得失点差もあり、難しい状況になってきましたが、監督はその辺をどう思っていますか?それと前節、交代でよくない態度を見せた原口をスタメンで起用した理由は?)
「広島と同じポイントまできたとします。おっしゃったとおり、得失点差で広島をその時点では超えられません。我々としては数字的にチャンスがある限り、それを信じて戦わなければいけないと思っています。2007年のシーズンを思い出していただければわかると重います。残りが5試合、6試合だったと思いますが、鹿島が浦和に対して6ポイントか7ポイント離されていました。鹿島は逆転優勝し、浦和は最後に降格が決まっている横浜FCに負けてそのチャンスを逃しました。そのシーズンを思い出してください。忘れていましたか? やる限りはポジティブに、そしてそれを実現するために全力で戦うだけです。札幌は先週の川崎戦で降格が決定して、非常に選手もサポーターも悲しい思いをしましたが、彼らはほぼ降格というのは決まっていました。ただ、数字的に可能な限り戦うという意志で、先週、戦っていたのではないでしょうか。それが、我々、スポーツをやる人間として、あきらめてはいけないということの表れです。首位とは6ポイント離され、得失点差でも不利ですが、逆転優勝
というのも難しくなりましたが、やる限りは決してあきらめません」
(原口の件については?)
「前回の試合後に原口とは話をしましたし、なぜ交代させたということ、あるいは私は監督であるとともに彼に人間性というものも学んでほしいと思っている人間として、選手として、人として、自分のふるまいがどうであったかということを彼と話しました。彼はそれを十分に理解し、行なった行為について後悔し、反省しています。
彼は非常にタレントのある選手です。彼はこの試合で、この間の自分の過ちを取り戻したい、そういう強い気持ちを持って臨んでくれました。若い選手でありそういった過ちは、私はあると思います。そういったものを反省し、試合に生かしてくれるのであれば、という思いで起用しました」
(今日の試合と直接関係ないかもしれませんが、日本人はミドルシュートにチャレンジすることじたいも少なく、打っても枠には飛ばないという印象がありますが、どうですか?)
「今週を通して、選手に言っていたのは、相手が引いてくるときには、20メートル、25メートルくらいのミドルを打っていくことが大事だということです。また、セットプレーというのも生かして得点をしていかなければいけないという話もしていました。原口に関していえば、今日あったようなチャンスはトレーニングでは、だいたい決めているようなシュート、そういったものが決まらなかった。それはもしかしたら試合のときのプレッシャーなのか、そういった見方もできなくはないと思います。私は、日本の選手は、チャレンジすることは少ないと思いますが、良いシュートを持っていると思います。チャレンジしなければいけないと思いますし、それが枠に飛んでもいいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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