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酒井宏樹加入会見、西野 努テクニカルダイレクター コメント

14日、西野 努テクニカルダイレクターが酒井宏樹の新加入会見に出席し、酒井の獲得について説明すると共に、メディアの質問に答えた。

「テクニカルダイレクターの西野です。先ほどの契約調印の際の写真について『顔が怖い』と指摘を受けましたので、できるだけ笑顔で話をしていきたいと思います。

今日は酒井宏樹選手の加入会見ということで、2021シーズン半ばを迎える中で、非常に大きな戦力を迎えること、そしてそれを発表できることを本当にうれしく思っております。

オリンピックがあり、酒井選手はその後の合流となりますが、オリンピックでも活躍していただいて、この2021シーズンの後半に向けて、今シーズンの目標であるタイトル、そしてACL (AFCチャンピオンズリーグ)出場権の獲得に向けて加速できる、チームに勢いを付けてくれる戦力だと思っております。そういった視点で今後の試合も見ていただければと思います。本日はよろしくお願いします」

[質疑応答]
(今シーズンの開幕前、POLUS presents トレーニングマッチ vs SC相模原のライブ配信の際には、補強ポイントは前と後ろと話していた。FWのキャスパー ユンカー選手、センターバックのアレクサンダー ショルツ選手を獲得し、さらに複数のポジションでプレーできる酒井選手を獲得したが、補強は予定通りに進んでいるのか?)
「あのときに話した前と後ろというのは、前に1枚、後ろに1枚というわけではなく、中盤には人材が豊富にいるので、攻撃的なところと守備で必要だというふうに思ってそういう表現をさせていただきました。

戦力の充実が早い、遅いということが理想的に進んでいるかというと、そうではない部分もあります。が、少なくとも今シーズンの目標を必ず達成するため、そしてまた来季に向けていくため、という観点では、100パーセント満足というわけではありませんが、今シーズンの目標を達成するための戦力を、最低限のところで整えられているのではないかとは感じています」

(キャスパー選手の加入が発表された4月の会見の際には公式戦8試合で1勝という成績で「もう少し勝ち点を取れる算段をしていた」と話していたが、その2日後の鹿島戦に勝利したことを皮切りにJ1リーグで7勝3分2敗、ルヴァンカップでグループステージとプレーオフステージを突破、天皇杯でも3回戦に進出した。4月から現在のチームの変化をどう捉えているか?)
「時間が掛かるとは予想していました。リカルド(ロドリゲス)監督がやろうとするサッカーを選手が理解して、それを体で表現するにはある程度の時間が必要だと思っていましたし、今もそう思っています。夏に加入してくる選手たちに落とし込むために一定の時間は必要になると思っていますので、できるだけ早く戦力の準備はしたいと考えていました。

今結果が付いてきていると言ってもらえることはうれしいですが、順位としては満足していないですし、やろうとするサッカーもまだまだ改善の余地があります。ボールポゼッション率は上がっているものの、まだまだ相手のペナルティーエリア内に侵入する数や、ポゼッションするエリアということに関しては、やりたいサッカーに対して向上する余地、進歩する余地はまだまだあります。そういったところは監督と一緒に試合を振り返りながらやっていきましょうという話をしています。

もちろん、結果は付いてこないより付いてきた方がいいですが、前回も言いましたように、コンセプトの落とし込みというところでは、もっともっとやるべきことがあると感じています」

(今シーズンは今のところうまくいっていると思う。その要因は補強もそうだし、キャスパー選手がはまっていることもそうだと思うが、クラブの中で話し合った結果だったり、監督やチームの風通しがより良くなったりしたからうまくいっていると感じる。その点はどうか?)
「風通しがいいか悪いかは、それまでのところをあまり理解できていないので何とも言えませんが、リカルド監督も非常にオープンな方で、たとえば監督経験のある方が練習を見に行きたいと言ったら、できる限り受け入れて見てもらうこともあります。

クラブとしてもできるだけオープンにしたいと思っています。コンセプトを作ってそれをみなさんに共有したことも、『コンセプトになっていないじゃないか』という批判を受ける覚悟をして出していますし、そういったことで僕らは成長できると思っています。

風通しがいいかどうかは分かりませんが、できるだけオープンにして、晒して、批判してもらい、僕らはそれを振り返りながら成長できればいいのではないかと思っています。リカルド監督も基本的にオープンです。いいか悪いかはいろいろありますが、そういうことがあると思います」

(ここ数年。クラブがやりたいことと実際にチームがやろうとしていることに食い違いがあったというか、やろうとしているけどうまくいかないということがリカルド監督が来たきっかけでもあったと思うが、そういう食い違いが少なくなったことがここまでうまくいっている要因ではないか?)
「1年半前に土田(尚史)SDと僕が着任した際に、コンセプトをしっかりと作り、しっかりと打ち出してそういうサッカーをしましょう、そしてクラブとして一貫性を持たせていこうと決めました。そこにブレがないということは言えると思います。

監督、コーチを呼んでくる、リカルド監督と契約する前に初めて話したときもそうでしたし、新しい選手と契約するとき、契約更改するとき、外国人選手をとってくる際にも『我々はこういうサッカーをします』というコンセプトを必ず最初に伝えています。『言われなかったからできない』ということは一切言わせないような形で、強い気持ちを持ち続けていますし、そこは大事な部分ではないかと感じています」

(酒井選手が「チームを変えようという熱量が伝わってきた」と言っていたが、その熱量について、西野TDや土田SD、戸苅 淳フットボール本部 本部長が就任されてからメディアやファン・サポーターもレッズがいい方向に変わってきていると実感していると思う。トップチームの内容や結果は見やすいが、我々が見えない内部も変わってきているという手応えはあるか?)
「先ほどもお話しした『できるだけオープンにしたい』ということは、組織としてそこまで浸透しているかは分かりませんが、批判を恐れずにオープンにさらけ出していくということが一つありますし、強いチームを作るためには強いフットボール本部、クラブが必要だと思っています。

選手だけではないそういった部分の補強、コーチングスタッフや強化のスタッフの増強、強いクラブが強いチームには必須だと思っていますし、そういった視点でもクラブとして取り組めています。少しずつですがそういった目に見えない部分が大事な部分だと思っていますし、継続してやっていかなければいけないと思っています」

(酒井選手は誰もが知る実力者でレッズに加入してくれたことはありがたいことだと思うが、選手全体の人数、すでに実績のあるいい選手の人数もだいぶ増えてきたところで、まだこれから実績を積まなければいけない若い選手とのバランスを見ていくことも仕事の一つだと思う。その点についてはどう考えているか?)
「一つはいい意味でチーム内競争が今も起こっていますし、それがチームを強くすると思っていますので、チーム内でのいわゆるポジション争いはしてほしいと強く思っています。そして今もしてくれていると思っています。

補強という観点でいうと、選手をとってくることも一つの補強ですが、チームとしての機能を強めると言いますか、ピッチ内での役割をしっかりと強めていく、もっと良くしていくということは今いる選手たちに継続して努力してもらわないといけない部分だと思っています。

今いる選手たちには酒井選手が言ってくれましたように、しっかりとクラブ、チームとしての野心を持って、『自分がチームの力になるんだ』という強い気持ちを持って日々のトレーニングに励んでもらい、チャンスがあったら試合で発揮してもらいたいです。そういうことがチームの結果になりますし、目標の達成になりますし、来年、再来年につながっていくと思います。選手に対してはそういうところを強く求めたいですし、求めているつもりです」

(去年から3年計画という言葉があるが、選手の入れ替わりも含めて、理想に近づいているのか?)
「今シーズンの入り口まではみなさんも不安に思っていたでしょうが、3年で結果を出すというふうに宣言していますので、それは変えません。今シーズンもそれを見据えた目標にしていますし、今シーズンの目標は十分に達成可能だと思っています。

スピードに関して順調かどうかは分かりません。全ては今年の結果、そして来シーズンの結果だと思っていますので、多少遅い、早いということは個人によって感じ方もあると思いますし、順調かと言われれば不満があるところもあります。まだまだだなという危機感を持つところもありますが、たとえばユンカー選手は時間が掛かると予想していましたが、結果をすでに出してくれていますので、そういうところのスピード感は予想以上ですと言いたいです」

(酒井選手はオリンピック マルセイユでのシーズンが終わるタイミングでの加入となったが、レッズの今シーズンが始まる前から獲得したいと思っていたのか?それともリカルド監督の序盤の戦いを見てウイークポイントだと思ったポジションの選手を探していく中で酒井選手に当たったのか?)
「いつから興味を持っていたかというと、相当前です。2019年の12月に就任し、2020年になってから編成のリストを作ったり情報集めをしたりしていましたので、当然、日本国内の選手、外国籍選手、そして海外で活躍する日本人選手というリストを作っていく中で、『こういう選手が来てくれたらいいな』というレベルから始まっています。それは去年の結構早い時期だったと思います。

そんな中で、何がどういうきっかけかというのはなかなか難しいですが、去年の夏前後くらい、トランスファーウインドーが開くといろいろな情報が飛び交いますので、『日本に帰ってくる意向があるのか?』みたいな情報が入ってきたり、『でも無理だよね』というレベルだったりしました。

どちらかというと、このチームのこのパーツが必要という考え方ではなく、3年計画プラスその先を見据えたときにレッズがアジアの舞台でトップレベルを維持するようになるためには、という考えで、いてほしい、いたらいいな、と。チームのポジションによって要不要というよりは、こういう選手がいてほしいというざっくりという希望から始まっています。

現実味を帯びてきて、もしかしたら可能かもしれないというレベルになったときに監督に初めて話すのですが、監督に話したら『何が何でもいってほしい、いけるものならいってくれ』というような要望がありました。リカルド監督もかなり強い要望を出してきますし、酒井選手に関してもそういう強い要望がありましたので、そうしましょうということになりました。簡単に流れを説明するとそういうことです」

(リカルド監督に聞くべきことかもしれないが、酒井選手と西選手の共存についてお聞きしたい。西選手は一般的にボランチもサイドハーフもできると言われているが、酒井選手のセンターバック起用や3バック起用もイメージしているのか?)
「もちろんです。リカルド監督も3バックが頭に中にいつもありますし、今シーズンの試合でも流れの中では3枚になったり4枚になったりという可変的なことをやっていますので、3バックの右ストッパーでしたり、ウイングバックでプレーする可能性もあると思います。ここというポジションではなく、複数ポジションを視野に入れているのは間違いないです。それは西選手も同じです」

(早い段階で興味を持っていたという中で、本人にはいつごろ声を掛けたのか?)
「本人と話せるようになるのは合意の直前です。本人とオンラインで面談したりすることは、契約の交渉でほぼ問題ないのではないかというレベルになった段階です。もちろん今は仲介人の方とその前にたくさんやりとりをしますが、本人との接点は、酒井選手の場合は記憶が曖昧ですが3月の中ごろだったと思います」

(交渉をスタートさせたのはいつごろだったのか?)
「今回の場合はマルセイユにレターを出しましたが、2月の沖縄トレーニングキャンプ中か帰ってきたかくらいだったと思います」

(キャスパー選手とショルツ選手に関して、なぜデンマークの2選手を獲得したのか?北欧に目を付けた理由は?)
「正直に言いますと、国、北欧エリアということからは入っていません。たまたまです」

(どういう流れでこの2人になったのか?)
「先ほどフロントの強化という話もしましたが、たとえばJ1リーグ、国内のスカウト担当を1人増やしたり、ヨーロッパのスカウト担当としてヨーロッパに住んでいる人を置いたり、そういったところのスカウティング網の増強はしています。もちろんエージェントの方々からのたくさんの情報も一通りは見ていますし、加えてそういった仲介人ではない方々の情報が大事な情報源になっています。

それと、先日のキャスパー選手の加入会見でもお話しした通り、ヨーロッパのクラブはレッズを介した方々が本当にたくさんいますので、そういった人たちの助けも借りて、できるだけたくさんの情報を得ることでリスクを下げるというやり方をしています」

(ショルツ選手の合流時期の予定は?)
「国として入国に必要な手続きが止まっている状況ですので、Jリーグが取りまとめて働きかけをしてくれていますが、まだ予想できないところがあります。ただ、7月にトランスファーウインドーが開いて登録できるようになりますので、そのころには来てもらえると思っています。早ければ8月の再開の試合にはいてくれていると思っています」

(酒井選手はオリンピックが終わるまではチームに合流しないということだと思うので、8月の再開直後からフル稼働してほしいというイメージか?)
「そこは心苦しいところで、できるだけ早く合流して、練習だけでも早く来てほしいと思いますが、オリンピックを重視してもらいたいですし、長いシーズンを終えたばかりで移籍して日本に引っ越してきて、ということもありますので、しっかりと休みもとってほしいと思っています。その中で、できる範囲の体のケアはクラブとしても協力しながら、オリンピックが終わってからのチーム合流になると思います」

(西選手との共存の話も出たし、リカルド監督も「共存できる」と話していたと思うが、西野TDはどのような形での共存を考えているのか?)
「一時のポジションは11個しかありませんが、今シーズンのレッズの戦い方を見てもらえば分かるように、15、16、17くらいのレギュラークラス、同じくらいのクオリティーの選手がそれくらいは必要だと思っています。来年を考えるとACLに出場するという前提であれば、ワールドカップもあるので日程も相当ハードですし、11個だけのポジションという考えではありません」

(2試合に1回ずつ使うということもあるということか?)
「簡単にいうとそういった時期も必要でしょうし、同時に出場してもらうことも多々あるでしょう」

(起用法はこれから模索していくということか?)
「それはもちろん、来てもらって、練習しながら、試合しながらやっていくことになると思います」

(着々とDFの補強が進んでいる中で気になるのはトーマス選手で、先日もいいプレーをしていたが、レッズに来てからはコンディションなどもあって先日のU-24オーストラリア代表にも選出されなかった。トーマス選手がどうなっていくのか、言える範囲で教えてほしい)
「いえ、オリンピックは十分に可能性があると思っていますし、彼もそれを望んでいます。確かにケガで出遅れた分、今年は戦列を離れている期間が長くありましたので、そこはハンデになっているかもしれませんが、今はコンディションも問題なく上がってきていますし、試合も90分できるようになりました。そういった意味では、オリンピックで活躍して、また戻ってきてもらい、国際レベルのレギュラー争いをしてくれるのではないかと期待しています。リカルド監督も同じ気持ちだと思います」

(トーマス選手にもショルツ選手や酒井選手と競いながら主力として入っていくことを期待しているということか?)
「もちろんです」

(コロナ禍で財政難の厳しい中、思い切った大型補強だったと思うが、レッズの未来を見据えるという点についてどう考えているのか?また財政難をどうやって乗り越えていこうと考えているのか?)
「チーム人件費だけを見ると、2019年から2020年、そして今年にかけて、年々下げています。その下げ幅をできるだけ少なくしてもらっていますが、言われているほど大金を使っているのではなく、チーム人件費自体は減っています。何とか減らさなければいけない環境下でもクラブが最大限の確保をしてくれていますし、僕らに与えられた使命は限られたところでうまく使う、余計なお金は使わないということです。

お金の使い方に関しては、TDに就任してから厳しくなる一方ですが、与えられた資源をどう使って結果を残していくか、厳しい環境ですが、その環境だからこそいろいろな知恵が出てきたり、普段働かないようなアイデアが出てきたりすることもあると思います。個人的にはそういったいいきっかけを与えてもらっていると思っています」

(大型補強をしても結果が付いてくればタイトルの賞金などで潤っていくということもあるのか?)
「新しい外国籍選手は特にそうですが、ある意味チャレンジですし、投資的な意味合いもあると思いますが、代表以下クラブ全体で意思決定してゴーという方向付けをしてもらっています。それだけの責任は感じてやらないといけませんし、厳しい環境ですが、その中でできる限りのチャレンジをして、その先に結果が出たときにはみんなで幸せになれればいいと思っています。うまく言えませんが、そういう感じです」

(3年計画の話も出ていたし、「その先を見据えたときにレッズがアジアの舞台でトップレベルを維持するようになるため」という話もあったが、3年計画の先はどのようなビジョンを持っているのか?)
「J1リーグの優勝はしたいと思っていますし、必ずしなければいけないと思っていますし、できると思っています。その先はJ1リーグの連覇やACLの優勝、その先には、そのときにどういうフォーマットになっているかは分かりませんが、クラブワールドカップという舞台があります。

浦和レッズに課された責任は、日本のトップクラブであること、イコール、アジアのトップクラブであることだと思っています。そういった視点を持てば、たとえば酒井選手の補強も『Jリーグにはもったいないのではないか』という声も聞こえてきますが、そうではないんです、と。アジアを見ています、世界を見ています、というところでは、彼くらいの選手が一人いるだけではもしかしたら十分ではないという世界が3年後、5年後にあるかもしれません。そういった視点で考えたい、みんなでそういう絵を描いて夢を見たいと思っています。

Jリーグも2030年には世界ビッグ5と伍するリーグになるという『2030フットボールビジョン』を掲げています。だとすれば、Jリーグのトップ、アジアのトップであるべき浦和レッズはヨーロッパのビッグ5のクラブと名実ともに肩を並べるようなクラブになっていなければいけないかもしれないですし、なっていたいと思います。先の話なのでぼんやりとしていますが、そういったところも見ながら、まずは今年、やるべきことをやり、必ず目標を達成して、来年以降につなげていきたいと思います」

(会見を取材しているメディアやライブ配信を見ているファン・サポーターに向けてのメッセージを)
「本日は酒井宏樹選手新加入会見ということで、たくさんのメディアの方、そしてライブでたくさんの人が見てくれていると思います。期待が高まっていることは感じています。浦和レッズに課された責任は、その期待にしっかり応えて、名実共にJリーグのトップのクラブ、アジアのトップクラブになることだと思います。そこへ向けて、チームは毎日のトレーニング、クラブとしては日々の仕事に取り組んでいきたいと思っています。

応援よろしくお願いします、という言い方ではなく、ぜひ今後の浦和レッズをしっかりと見て、叱咤激励、厳しいときにはいろいろな声を上げていただいてもいいと思います。そういった声を僕らは糧にして成長していきたいと思いますので、今後の浦和レッズをしっかりと見続けていただきたいと思います。楽しみにしていただきたいと思います。本日はありがとうございました」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

加入会見のアーカイブ配信中!!
https://engate.jp/communities/urawa-reds/



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