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ミシャ監督 横浜FM戦前日会見

明治安田生命J1リーグ 1stステージ第6節 横浜F・マリノス戦 試合前日のコメント

「昨年のアウェイゲームを思い出しても分かるように、横浜F・マリノスは非常に高いモチベーションで我々との試合に臨んできますし、毎試合厳しいゲームを強いられています。昨年のアウェイ戦での0-4という大敗が、我々に警告を促しています。90分間走り、強い気持ちを持って戦わなければ、勝利を手にすることはできません。広州恒大戦のような運動量、規律、球際の強さ、勝利への気持ちがなければいけません。広州恒大戦から体力的に、そして気持ち的に回復して、明日の試合に向かっていけるのか、その準備ができているかが重要です。その準備ができている選手が、明日の試合で戦うことになるでしょう。

中村俊輔選手は、いま非常に調子がいいと思います。あの年齢で、あれだけ走り、ボールに絡んで、ゲームを作り、そして決定的な仕事もできる、そうしたプレーを見せている彼に対して、相手の監督ではありますが、賞賛したいと思います。だからこそ、我々は彼を警戒しなければいけません。できるだけゴールから遠ざけることを考えなければいけませんし、精度の高いフリーキックもありますので、ゴールに近いところでファウルをしないことが非常に重要になります」

【質疑応答】
(広州恒大戦からの期間の中で、スポットで全体練習から外した選手がいましたが、彼らのコンディションは問題なく仕上がっているか?)
「我々のサッカーはサイドの選手の負荷が高くなります。後ろから前線まで、多くの運動量を必要とするポジションです。広州恒大戦を戦った宇賀神選手と関根選手は良く戦ってくれましたが、体力的に消耗したでしょう。柏木選手も中盤で守備から攻撃まで運動量多く戦いました。高い集中力と気持ちを込めて戦ってくれました。勝利はしましたが、彼はそれを笑顔で喜べないくらいに消耗しきってしまいました。

今日の状態を見れば、全員が回復傾向にあると見ています。広州恒大戦の後に、私は今日初めて(柏木)陽介の笑顔を見ました。昨日までは笑うこともできないくらい疲れていました。どの選手が、明日の試合で、我々の目指すサッカーをしっかりできるかどうか、その見極めをしなければいけません。試合が終わった後であれば、どの選手を使えば良かったのかは誰もが分かることですが、試合前にしっかりと見極めて、いい状態の選手を選ばなければいけません。

広州恒大戦は体力的な面だけでなく、頭も消耗したゲームでした。相手の3人の外国籍選手はレベルの高い選手ですが、あの3選手と対峙したときに、どうしたらしっかり抑えて戦えるかを頭を使って戦うことが必要でした。普段のゲーム以上に疲れているのは間違いないでしょう。その中で、いかに回復して試合に臨む準備ができているかも、明日の試合で重要なことです」

(危険な場所でファウルをしないためには、どのような守備が必要になるか?)
「不用意に無駄なファウルをしないことです。その場面で、そのプレーが必要なのかどうか、そこはインテリジェンスを持って戦わなければいけません。もう一つは、危険なゾーンに相手を近寄らせないことです。走って戦うことは大事ですが、インテリジェンスを持って守備をすることも重要です。セットプレーのような相手のストロングポイントを出させないようにするために、いかに頭を使うか、それもサッカーの中で必要なことです。

サッカーにおいては、インテリジェンスも選手に必要な要素です。広州恒大戦で森脇、槙野、遠藤は、ほぼファウルなしで、相手の世界クラスの選手を止めていました。そこは評価していいですし、もっとメディアの方々も取り上げてもいいと思います。彼らがファウルをしないでどのように止めていたのかを、メディアの皆さんがスポットを当てていただくことも、私は面白いと思います。そういった部分も、サッカーを見る上での楽しさだと思います。選手たちは、常に考えて、次の展開を予測することが必要です。予測するからこそいい守備ができます。予測は味方選手の限定によって生まれることが多いので、予測とインテリジェンスを、いかにチームとして行うかです。

予測は、ゲーム形式のトレーニングの中で養われる部分でもあります。ゲームの中で、私は常に考えることを求めています。それは攻撃も守備も同じです。毎日同じ選手でゲーム形式を行っている中で、それでもゴールは生まれるし、守るときは守ります。なぜかと言えば、お互いに見えないところでの駆け引きを行っているからです。トレーニングの中で頭の訓練をしているからこそ、連動性やコンビネーションが生まれるのです。私は、選手には常に周りをしっかり見て、多くの選択肢がある中で、どの選択が一番いいチョイスだったのかを求めています。一つしか選択肢を持っていなければ、ここにもあると選手に求めます。

サッカーは計算式を解くことに似ています。計算式は日頃から解く訓練をしていなければ、問題を解くスピードが落ちていきます。それと同じように、サッカーも反復しなければ判断のスピードが落ちます。だからこそ、我々は反復練習を怠らないのです。磐田戦の敗戦後、チームは自分たちのやるべきことが整理できています。それぞれが自分の役割をチームの中で果たしてくれていますし、それをここまで継続できていますが、それをコンスタントに維持していくことは難しいものです。しかし、それが維持できるように努力していかなければいけません」

(明日の試合で、監督はJ1リーグ300試合目を迎えるが、監督人生の中で今はどの辺りにいると考えているか? また、ミシャサッカーの道のりはどの程度まで来ているか?)
「私を支えているこの杖を見れば、私の監督人生もそろそろ終わりだろうと皆さん思われるかもしれません(笑)。このような状態でも浦和の方たちは理解を示してくれて、とても感謝しています。皆さんが心配してくださって、このような状態でも私がいい仕事ができるようにサポートしてくださっています。その好意に感謝しています。今後、監督としてどのくらい歩んで行くのかは分かりませんが、今の気持ちを言わしてもらえば、浦和で監督としてのキャリアを終わりにしてもいいくらいの気持ちで常に仕事をしています。監督としてのオファーはこれまでもありましたし、これからも来るでしょう。ただ、浦和への愛と情熱を持って、自身のキャリアを懸けてここで仕事をしています。

2006年に日本に来たときから、日本でこの雰囲気と環境の中で仕事ができるのは浦和しかないと思ってました。日本の最高峰のクラブであり、いま私は浦和で仕事をしています。浦和以外のチームを率いることは、下に下がることになるので、ここでキャリアを終えてもいいという覚悟で仕事をしています。

昨日、明日の試合でJ1リーグ300試合だということを教えていただきましたが、私はそれまで全く知りませんでした。300試合という節目を迎えられることをうれしく思いますし、これまで支えてきてくれた方々に感謝したいです。そして、ここまでがんばってきた自分自身を誇りに思いたいです。

どれくらい自分のサッカーが完成に近づいているかについてですが、浦和に来てからもそうですが、私は毎年チームに新しいものを加えて成熟させてきました。サッカーは常にトレンドがあり、新しいものが出てきます。私も浦和を率いるにあたり、毎年新しいものを加えてチームの成熟度を上げてきました。しかし、まだまだ完成ではないと思っています。これからも新しいアイデアを持って進化し続けたいです。私も監督として学ぶ姿勢を持ってチームを作っていきたいです。選手から学ぶことももちろんあります。選手のアイデアを採用してチームに落とし込むこともあります。私のアイデアを提案する中で、選手が納得してプレーしてくれているところもあります。そうやってチームとして進化し続けているのだと思います。監督としての私のサッカーに終わりはありません。常に進化し続けなければいけません。それがサッカーです。

21年間、私は監督としてキャリアを積んできました。常に攻撃的なサッカーを志向してチームを作ってきました。見る者を魅了するサッカーをしたいと思ってきました。そして、どこのクラブに行っても、人との関係は大切だと考えています。私がクラブを離れた後も、そのクラブとの関わりは、いい状態にあります。それは、私自身が21年間貫いてきた仕事のスタイルが間違いではなかったことを証明しています。私は監督である前に、一人の人間です。だからこそ人間性が問われますし、その人間性をしっかり持って仕事をしていかなければいけないと自負しています。いつか浦和を離れる日も来るでしょう。そのときに、何年かしてもう一度訪ねたときに、いい関係でいられることは大切ですし、自分自身がどういう人間性で、どういう仕事をしてきたのかを表すことになります。

もうすぐ日本に来て丸10年になりますが、ここまで長く日本で仕事ができるとは思っていませんでした。監督という仕事は、結果次第でどうなるかわからない仕事です。ただ、日本という国、日本人という人々と共に生活し、仕事をしてこれたことに感謝していますし、喜ばしいことだと思っています。

このように杖をついた状態ですが、私はこれからも浦和のためにがんばり続けます。300試合は別として、明日もいいゲームをして、みんなと戦い、そして勝利を目指します」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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