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ミシャ監督 仙台戦前日会見

明治安田生命J1リーグ 1stステージ第7節 ベガルタ仙台戦 試合前日のコメント

「仙台はここ最近、彼らが望んでいたような結果が出せていない状況です。結果が出せていないチームの多くは、レッズとの対戦で勝利して今の状況を打開し、いい流れに導きたいという思いを持って、非常に高いモチベーションで、試合に臨んでくるでしょう。

明日のゲームは、決して簡単なゲームにはならないでしょう。相手は守備的に戦う中で、カウンターを狙ってくるでしょう。我々としては、我慢をしながらしっかりとボールを動かしていくことが必要だと思いますし、相手を動かしながら隙を見て、仕掛けどころの質を上げていくこと、リスク管理をしっかりすることが求められます。我々はここ最近、そうした戦い方をしてくる相手に対して、自分たちの狙いをコンスタントに、安定的に出せていると評価しています。明日のゲームは、我慢を要するゲームになると思いますが、選手たちは強い気持ちを持って臨んでくれると思っています。

そして仙台戦は、我々にとって非常に重要なゲームだと、私は捉えています。なぜなら、仙台戦で勝利することで、いい状態でシドニーの試合に臨んでいけるからです。我々にとっては、ACLのシドニー戦もポイントが必要なゲームになります。それができれば、自分たちがシーズン前に掲げた目標である、ACLのグループステージ突破に、限りなく近づくと思います。そういう、重要なシドニーFC戦の前に、我々は仙台戦で、何としてもいい結果を得て、ポジティブな雰囲気で、重要なゲームに臨んでいきたいと思っています」


【質疑応答】
(横浜F・マリノス戦で、相手はCKを一本も蹴れず、レッズの自陣でのファウルも少なかった。ほとんど敵陣に入ってプレーをしていたが、レッズのサッカーの完成度が高まれば高まるほど、逆にミシャ監督がおっしゃる見せたい、見ている方が楽しい、面白いと思うサッカーが見せにくい状況が生まれるというジレンマがあると思うが、どう考えているか?)

「そういった質問が、今、出たことを嬉しく思います。すべての人が、そのことを理解しているわけではないと思います。サッカーをよく理解されているからこそ、そうした質問が出るのでしょう。

私は、メディアの方が、よりサッカーに対して、深い知識と、しっかりした目を持って、サッカーに対して深い考えまで質問してほしいと思っています。

私は、サッカーという競技そのものを愛しています。だからこそ、それを見る人たちが多くいてほしいと思いますし、その面白さを深く追求してほしいと思います。サッカーというのは、片方のチームだけが攻撃的にサッカーをしようと思っても、面白いサッカー、試合展開にはなりません。90分を通して守備的に、自陣のペナルティーエリア付近に全員が下がって守るような戦い方をしているチームが、もし相手を0点に抑えたら、そのときは多くの方が、いい守備ができて、相手をうまく抑えられた、とチームを評価するでしょう。

F・マリノスは、前節で今シーズン初めて、失点ゼロに抑えられたということで、ある一定の評価を得たと、私は思っています。ただ我々は、自陣でブロックを作って守ってくる相手に対し、おそらく5回くらい、決定機があったと思います。

我々はリスクを負って攻撃を仕掛け続けています。最終ラインの選手も相手陣内に入り、全員が攻撃的なポジションをとりながら、相手の守備をかいくぐるために動いています。それは、大きなリスクを負った戦い方だと思います。みなさんは、世界的に見ても稀である組織的なサッカー、もちろん日本では稀なサッカーを見ていると思います。

もっとみなさんに注目して見て欲しいところは、我々はこれだけ攻撃的に、リスクを負いながら攻撃を仕掛けているにも関わらず、その一方では、非常に素晴らしい、ベストな守備をしているということです。自陣にブロックを作って守ることが守備、というのは、過去の話だと思います。それで相手を抑えられれば、それがベストのやり方だというのは、私はそうではないと思います。我々が示しているやり方は、世界的に見ても非常にモダンなものでしょう。我々は攻撃をしながら、同時に相手陣内で守備をします。我々の守備は、相手陣内で非常によく機能しています。これは最近の傾向の中では、新しいことだと思います。

F・マリノスがCK、FKが欲しくなかったかと言えば、そうではなかったと思います。F・マリノスが守ってカウンターだけを狙っていたとは、私は思いません。ただ、我々の戦い方がそれをさせなかったというのが、私の見方です。その意味では、非常にいい守備ができていたと思います。ただ、試合が0-0で、我々が得点して勝利できないと、世間の評価は、F・マリノスが我々をうまく抑えたという風になります。

彼らも、CK、FKが欲しかったでしょうし、シュートチャンスを作り出したかったはずです。ただ、シュートシーンに至るまでのシーンが少なかったのは間違いないですし、CK、FKがほとんどなかったのも事実です。それがなぜかと言えば、我々が相手陣内で行っている守備が、非常に機能したからです。

我々のチームは、相手に対しても、走り、戦って、勝利を目指して全力を尽くしました。唯一足りなかったのは、ゴールだけです。選手たちは、リスクを負って、攻撃的に戦うことで、サッカーの魅力を表現してくれていると思います。ただ、結果が出ないが故に、我々のチームが良くなかった、結果を残せなかったとなり、相手チームが評価されることには、『なぜだ?』という思いが強いです。

もし、自分のチームのパフォーマンスが悪いとき、私は公の場でも、良くなかったと正直に言うタイプの人間です。福岡、甲府、湘南、この間のF・マリノスと、失点した試合もありましたけど、ほとんどの試合で、相手チームはチャンスらしいチャンスを作れていなかったと思います。その反対に、この間の広州恒大戦は、レッズと広州恒大という素晴らしいチーム同士の、素晴らしい内容のゲームができたと思います。ヨーロッパのトップレベルの試合に近いレベルにあったと思います。

広州恒大戦の後、ファン・サポーターたちの中には、こういうゲームをもっと観たいと思った方がたくさんいると、私は聞いています。ただ、この前の試合は、多くの方々が、今までの相手と変わらないんじゃないか、と思ったと思います。広州戦と何が違うかと言えば、片方のチームだけが攻撃的なゲームをしようとしても、いいゲームにはならないということです。日本のサッカーの中で、面白いゲームが多く生まれるためには、どちらのチームも攻撃的に戦わなければいけません。でなければ、観る者を魅了する、興味を引くサッカーにはならないでしょう。

サッカーという競技を専門的に書かれているメディアの方であるならば、サッカーが今後、どの方向性に進み、どういうトレンドに乗っていくのかというのを、しっかりと見て学ばなければいけないと思います。どういうサッカーが、競技として人々の興味を引き、これからさらに発展するのかという意味で、サッカーの面白さを、みなさんにはもっと表現して伝えていって欲しいと思います。

もちろん、こういう話は気持ちのいいものではないでしょう。ただ、私が思うのは、日本のサッカーが面白くなっていく、発展していくためには、みなさんがもっとサッカーを深く学んで欲しいと思います。なぜかと言えば、サッカーは医学と一緒で、常に何かしら、新しいものが出てきます。それをしっかりと見るためには、深い知識が必要ですし、よく見なければいけないでしょう。そういうことをしっかりと理解した上で、メディアのみなさんには日本のサッカーのために貢献して欲しいと思います。

42年間、私はプロサッカーの世界で生きてきました。私は、常にサッカーの発展のために、何かをしたいという思いが強いです。なぜなら私は、そういう使命を持って生まれてきたと思うからです。私は、いつかいなくなる人間です。ただ、私は日本のサッカーが発展するために、日々、貢献したいという思いが強いです。だからこそ、みなさんにお願いするのは、日本のサッカーが発展するために、みなさんの力も貸して欲しいということです。守備的な戦い、面白くない試合をすることを、みなさんがどう捉えるかで、変わっていくと思います。

お互いがリスクを負って攻め合うような試合こそが、人々の興味や関心を生み、そこから生まれるものが多くなると、私は思います。みなさんは、自分たちが見る評価の中で、サッカーの発展のために貢献するものを生み出して、世の中に発信していってほしいと思います。

私は、自分の仕事である、このクラブ、チームのための仕事というのが第一にあると共に、愛するサッカーのために、何か貢献していきたい思いが強いのは確かです。

攻撃的なものは、サッカーを面白くすると思います。みなさんも、攻撃的なものに魅力を感じる記者であってほしいと思います。イタリアでも、変わったんじゃないですか。90年のセリエAは、その週での9試合で、3点入るか入らないか、という結果が多かったリーグでした。そこで、観る人がどんどん少なくなっていったのは事実です。それでは、魅力的なリーグにならないだろうと。あれだけ守備に美しさを感じるイタリア人であっても、攻撃的になっていったのですから、リーグを面白くしていくためには、そうした視点でサッカーを見ていかなければならないでしょう。

サッカーは、この間の広州恒大戦のような試合がスペクタクルだったと思いますし、みなさんも、面白いと思って観ていたと思います。サッカーは、ああいう試合が多ければ多くなるほど、より人々の関心を引くでしょう」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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