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サガン鳥栖戦の出来事について 淵田代表による記者会見
3月13日、3月8日Jリーグ浦和レッズ対サガン鳥栖におけるサポーターによるコンコース入場ゲートでの横断幕掲出について、淵田敬三代表による記者会見が行われた。
【淵田敬三代表】
「この度は誠に申し訳ございません。去る3月8日埼玉スタジアムで行われました、Jリーグ第2節サガン鳥栖戦におきまして、スタジアム北側ゴール裏観戦者から差別的な発言と、横断幕の掲出に至った背景など、総合的な判断から、差別と考える行為がありました。
この件につきまして、試合の主管者である浦和レッズの代表といたしまして、ファン・サポーターの皆様を始め、関係方面の多くの皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
Jリーグからいただいた制裁は、今回の社会的な影響、加えて2010年のベガルタ仙台戦、昨年の清水エスパルス戦での事件など、これまでに我々浦和レッズのサポーターが近年起こしてきたトラブルをかんがみれば、制裁金を超える重い処分が妥当であり、当然のものと受け止めております。
これを機に差別がなくなるよう断固として取り組んで参ります。
本日は、この場をお借りいたしまして、クラブとして現在把握しております本事案の事実関係、並びに今後のクラブとしての対応などにつきまして、お配りした資料に基づき、ご説明させていただきます。
まず本事案の経緯でありますが、運営責任者であるクラブスタッフが、当該横断幕について、209ゲートの上方通路側に向けて掲げられているとの事実を認めました。これが16時58分になります。その時点で不適切な表現であるとの判断から、17時9分に運営責任者が横断幕についての報告を行なってきた警備責任者に対して、撤去するよう指示しています。
通常、サポーターとのトラブル回避のため、横断幕を掲出した当事者との合意の上で取り外すルールとなっており、運営責任者からはその手順で外すようにと、警備責任者へ指示しました。
これを受けて当事者と接触をいたしましたが、試合中であり、合意を得られなかったので、結果としましては、約1時間後の18時4分に撤去を完了いたしました。
横断幕を掲げた当事者に加え、クラブや警備会社の対応のつたなさ、差別に対する認識が不十分であったことが最大の原因であり、加えて、横断幕に関する取り扱いなどクラブに積み重なった長年の慣習で、主管者として迅速に対応ができない構造的な問題もあって、このような事態を招いたと思っております。
浦和レッズは、本事案の発生により、Jリーグの一員、スポーツクラブとしてのその存在意義を失うという深刻な危機に直面していると認識しております。
本事案に関しましては、当該関係者に厳しい処分を下したうえ、浦和レッズはこれを機会に生まれ変わるということを宣言したいと思います。
一つは、我々浦和レッズは差別を断じて許さないという立場で取り組むということです。そしてもう一つは、スポーツはどうあるべきかを見つめ直し、本当の意味でプロサッカークラブとして存在できるような、新たな取り組みを進めます。
子供からお年寄りまですべての人々が楽しむことができ、差別なく公平に扱われるスタジアム、スポーツがあることの幸せをが感じられるホームタウンになることを目指していきます。
それがひいては『安全で快適なスタジアム』であり、『Jリーグ百年構想』の具現化につながると考えております。
差別に関しては、FIFA規程の趣旨を最大限尊重します。『人種、肌の色、性別、言語、宗教、又は出自等に関する差別的あるいは侮辱的な発言又は行為』を撲滅し、『個人あるいは団体の尊厳』を徹底的に守ることを目指します。
『スポーツは闘いです。しかしそこにはルールがあります』。その精神のもとに実施する国連プログラム『SPORTS FOR PEACE!』プロジェクトも徹底的に推進します。スポーツのすばらしさを浦和レッズが実践することはもちろん、サポーターをはじめ、私たちに関わるすべての人が実践できるよう努めます。
もちろん、スポーツに『政治と宗教』は持ち込みません。
困難で長い道のりであっても、スポーツクラブとしてのあるべき姿を徹底的に追求してまいりたいと思っております。
Jリーグから申し渡された制裁に対応することに加えて、まず当面の間、ホーム、アウェイともに浦和レッズのファン・サポーターに関しては、横断幕、ゲートフラッグ、旗類、装飾類などの使用を禁止する処置も追加いたします。
またスタジアムでは、警備スタッフの増員を行い、抑止活動など対応を強化していくとともに、中長期的な対応として、スタジアムにおけるクラブとサポーターの間にあるルールや慣習などについて、クラブが主管者として責任ある管理を実施できるよう、ルール作りを努めて参りたいと思います。
最後に、大多数のファン・サポーターの皆様は純粋に浦和レッズを愛しています。そのような方々やサッカー、スポーツに関わるすべての人々にご心配とご迷惑をおかけしましたことを、お詫び申し上げます」
※当日の配布資料はPDFにて閲覧いただけます。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
【淵田敬三代表】
「この度は誠に申し訳ございません。去る3月8日埼玉スタジアムで行われました、Jリーグ第2節サガン鳥栖戦におきまして、スタジアム北側ゴール裏観戦者から差別的な発言と、横断幕の掲出に至った背景など、総合的な判断から、差別と考える行為がありました。
この件につきまして、試合の主管者である浦和レッズの代表といたしまして、ファン・サポーターの皆様を始め、関係方面の多くの皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
Jリーグからいただいた制裁は、今回の社会的な影響、加えて2010年のベガルタ仙台戦、昨年の清水エスパルス戦での事件など、これまでに我々浦和レッズのサポーターが近年起こしてきたトラブルをかんがみれば、制裁金を超える重い処分が妥当であり、当然のものと受け止めております。
これを機に差別がなくなるよう断固として取り組んで参ります。
本日は、この場をお借りいたしまして、クラブとして現在把握しております本事案の事実関係、並びに今後のクラブとしての対応などにつきまして、お配りした資料に基づき、ご説明させていただきます。
まず本事案の経緯でありますが、運営責任者であるクラブスタッフが、当該横断幕について、209ゲートの上方通路側に向けて掲げられているとの事実を認めました。これが16時58分になります。その時点で不適切な表現であるとの判断から、17時9分に運営責任者が横断幕についての報告を行なってきた警備責任者に対して、撤去するよう指示しています。
通常、サポーターとのトラブル回避のため、横断幕を掲出した当事者との合意の上で取り外すルールとなっており、運営責任者からはその手順で外すようにと、警備責任者へ指示しました。
これを受けて当事者と接触をいたしましたが、試合中であり、合意を得られなかったので、結果としましては、約1時間後の18時4分に撤去を完了いたしました。
横断幕を掲げた当事者に加え、クラブや警備会社の対応のつたなさ、差別に対する認識が不十分であったことが最大の原因であり、加えて、横断幕に関する取り扱いなどクラブに積み重なった長年の慣習で、主管者として迅速に対応ができない構造的な問題もあって、このような事態を招いたと思っております。
浦和レッズは、本事案の発生により、Jリーグの一員、スポーツクラブとしてのその存在意義を失うという深刻な危機に直面していると認識しております。
本事案に関しましては、当該関係者に厳しい処分を下したうえ、浦和レッズはこれを機会に生まれ変わるということを宣言したいと思います。
一つは、我々浦和レッズは差別を断じて許さないという立場で取り組むということです。そしてもう一つは、スポーツはどうあるべきかを見つめ直し、本当の意味でプロサッカークラブとして存在できるような、新たな取り組みを進めます。
子供からお年寄りまですべての人々が楽しむことができ、差別なく公平に扱われるスタジアム、スポーツがあることの幸せをが感じられるホームタウンになることを目指していきます。
それがひいては『安全で快適なスタジアム』であり、『Jリーグ百年構想』の具現化につながると考えております。
差別に関しては、FIFA規程の趣旨を最大限尊重します。『人種、肌の色、性別、言語、宗教、又は出自等に関する差別的あるいは侮辱的な発言又は行為』を撲滅し、『個人あるいは団体の尊厳』を徹底的に守ることを目指します。
『スポーツは闘いです。しかしそこにはルールがあります』。その精神のもとに実施する国連プログラム『SPORTS FOR PEACE!』プロジェクトも徹底的に推進します。スポーツのすばらしさを浦和レッズが実践することはもちろん、サポーターをはじめ、私たちに関わるすべての人が実践できるよう努めます。
もちろん、スポーツに『政治と宗教』は持ち込みません。
困難で長い道のりであっても、スポーツクラブとしてのあるべき姿を徹底的に追求してまいりたいと思っております。
Jリーグから申し渡された制裁に対応することに加えて、まず当面の間、ホーム、アウェイともに浦和レッズのファン・サポーターに関しては、横断幕、ゲートフラッグ、旗類、装飾類などの使用を禁止する処置も追加いたします。
またスタジアムでは、警備スタッフの増員を行い、抑止活動など対応を強化していくとともに、中長期的な対応として、スタジアムにおけるクラブとサポーターの間にあるルールや慣習などについて、クラブが主管者として責任ある管理を実施できるよう、ルール作りを努めて参りたいと思います。
最後に、大多数のファン・サポーターの皆様は純粋に浦和レッズを愛しています。そのような方々やサッカー、スポーツに関わるすべての人々にご心配とご迷惑をおかけしましたことを、お詫び申し上げます」
※当日の配布資料はPDFにて閲覧いただけます。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
■浦和レッズへの制裁に対するチェアマンのコメントのページはこちら