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「J1リーグでの柏戦、天皇杯でのG大阪戦で勝つことが非常に大事」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 10/21)

10月21日にオンラインで行われた会見でのコメント

(明日対戦する柏レイソルを分析したイメージは?)
「柏は誰がプレーするかによって特徴が変わるチームです。プレーする選手を生かすため、または相手を止めるためにシステムもよく変えるチームです。カウンターアタックもありますし、ボールを持ったときにはあまりポゼッションせず、速攻でフィニッシュまで持っていく、縦に速いプレーもあります。セットプレーでも危険なチームだと思っています。この前の試合で清水エスパルスにも勝ちましたし、簡単な試合にはならないと思います。誰がプレーするかによって武器が変わりますので、そこにも気を付けたいです」

(夏まで指導していた武藤雄樹選手が活躍しているが、柏での彼の印象はどうか?)
「最近の試合では前線でクリスティアーノといいコンビネーションを築いていると思います。彼の活躍は願っていますが、明日の試合は彼にとって素晴らしい日にならないように、彼があまり目立たないような試合になって、自分たちが勝利したいですね」

(先週、「セレッソ大阪戦を振り返って「もう少し自分たちもビルドアップにバリエーションがあればよかった」と話していたが、ガンバ大阪戦【MATCH PARTNER エネクル】では外を使いながらいい攻撃ができていたと思うが、どう感じているか?)
「ガンバ大阪戦は非常に残念な結果になってしまいました。内容的には非常にいい試合で、決定機も多かったですし、シュートもたくさん打ちました。ゴールの期待値は今までで一番高かった試合でした。期待値というのは、我々が攻撃や守備を分析するときによく使う数値です。いいビルドアップがあれば、それがフィニッシュにつながると思いますし、そのような形ができていましたが、それがゴールにつながらなかったことが残念でした。

また、試合前日から多くのアクシデントがあった試合もありました。試合前日にキャスパー(ユンカー)、当日の試合中に明本(考浩)選手が負傷し、山中(亮輔)選手も足をつり、その後にPKというアクシデントもありました。相手にPKを決められた後の決定機でゴールを決められなかったこともアクシデントだったと思います。

ただ、パフォーマンスは非常に良かったので、自信を持ってACL(AFCチャンピオンズリーグ)へ向かっていきたいです。ACLへの道のりはJ1リーグでの上位、もしくは天皇杯での優勝ですので、今週はJ1リーグでの柏レイソル戦、そして天皇杯でのG大阪戦で勝つことが非常に大事になってきます」

(G大阪戦で負傷した明本選手の状況は?また、オフィシャルサイトのインタビューの中で興梠慎三選手がインタビューで「試合に出ないとコンディションが上がらない」と自己分析していたが、コミュニケーションは図っているのか?)
「興梠慎三に関しては膝の状態は良くなかったですが、良くなってきてすでにメンバーの入りの競争に入ってきています。明本選手は今、出られない状況ですし、どれくらいかかるか分かりませんが、他の選手たちは状態がいいので、その全員で最大限の努力をしながら、12月19日まで戦っていきたいです。天皇杯で決勝まで行きたいですし、J1リーグでも最後まで可能性を残しながら進んでいきたいです。

ケガ人以外は全員の準備ができていると思いますので、残り2ヵ月をしっかりと戦っていきたいと思います。この時期になると、それまであまり試合に出ていなかった選手の重要性がさらに増します。もちろんその中には興梠慎三選手も入っています」

(リカルド監督が言うようにG大阪戦は素晴らしい試合だったと思うし、YBCルヴァンカップのセレッソ大阪とのホームゲームも素晴らしかったと思うが、最後のゴールにするかしないかのところは、選手たちにテクニカル的なアプローチをしてあげた方がいいのか?あるいは精神的な部分が課題なのか?)
「最後の精度、決定力の部分は技術的なこともあると思いますが、私はそこだけを見るのではなく、チームとしてどこを改善できるのかというところを見ています。押し込んだ状態でのプレーは、選手のイマジネーションが大事になってきますが、それだけではなく、しっかりと指導者からコンセプトを渡し、トレーニングの中でもそれを提示し、ストレスがかかるようなリアリティーのある状況でトレーニングしています。それプラス、ビデオも見せながら改善しようとしています。

ペナルティーエリア内に侵入するメカニズムもいろいろなバリエーションが必要だと思います。相手も我々を分析し、対策してきますので、サプライズ的な要素は常に必要だと思いますし、新しいアイデアでチームをアップデートしながら進めていきたいと思います。それは私も好きな部分ですので、そういうことをトレーニングで実行しています。

相手が分析したとしてもチャンスを作り続け、フィニッシュまで行くことが大事ですが、それはできていると思います。決定機を作ることはできています。それがなければ、私はより心配すると思いますが、そこまでは行けているので、あとはディテール、細かなコンセプトといったところでゴールにつながるようにしたいと思います。もちろんゴールを取れば、勝ち点につながります」

(勝っている時期はいいが、引き分けや負けが続く時期はピッチの中で真のリーダーになれる選手が出てくることが期待している。特に20代の選手でそういう素養を感じさせる選手はいるか?)
「今は若い選手が多いチームで、そういったプロセスの中でシーズンを戦っています。たとえば27歳や29歳の成熟したリーダーは現時点でいないかもしれませんが、彼らのパフォーマンスを見ながら助けていきたいと思っています。勝敗が決まるのは細部だったりすることもありますし、拮抗した試合でプラスアルファの気持ちの部分を出すことで変わりますので、私の方からもそうなるように声掛けしています。今季はチームに大きな変化があったシーズンですが、その中で将来的にチームをポジティブな方向に引っ張っていくリーダーが出てくることを期待しています」

(以前にも試合のテンポの話を聞いたが、G大阪戦は素晴らしい立ち上がりで20分くらいまではゴールを取る以外は完璧なサッカーだったと思うが、その後にテンポが落ちた。45分間速いテンポで続けるのが難しいことは分かっているが、前半のうちに取り戻すことができなければ相手に決定的なダメージを与えることはできないと思う。そのようなことについてリカルド監督はどう考えているか?)
「明本選手が前線からのプレス、縦への速いプレーに絡んでいて、非常に良かったですが、彼がケガしたことによって影響があったと思います。映像を見ても、戦術的に少し変わったり、チームとしての振る舞いが少し変わったりした時間帯だったと思います。山中選手も汰木(康也)選手と非常にいい縦関係でプレーしていましたので、彼が交代した後も少し難しい時間があったと思います。最後は(西)大伍の中へのドリブルなど、リズムを取り戻すような場面もありましたが、少しリズムを出せない時間帯はあったと思います」

(キャスパー選手や江坂 任選手といったワントップに入っている選手にゴールを期待するのはもちろんだと思うが、リカルド監督から見て、たとえばサイドハーフやボランチなど、前線以外で得点力を上げてほしいと思うポジションはあるか?)
「もちろんです。私は中盤の選手の得点力も期待しています。優勝しているチームを見ますと、MFやサイドの選手が5点、10点、12点とゴールを決めています。レッズの場合も(伊藤)敦樹や(柴戸)海、平野(佑一)がミドルシュートを打つ場面がどの試合でもあると思いますが、それをゴールにつなげていかなければいけません。(田中)達也や康也、関根(貴大)といった選手がゴールを決めるとまた違ってくると思います。FWが点を取るだけではいけないと思います。

ただ、横浜FC戦で康也が点を取ったり、トモ(大久保智明)が点を取ったり、康也はC大阪戦でもゴールを取りました。センターバックなどはセットプレーでゴールを決めるチャンスがあります。サイドバックはアシストだけでなく、中に入ってゴールを取ることも重要です。宇賀神(友弥)が柏戦で決めたり、大伍が大分(トリニータ)戦で決めたりしていましたが、多くの選手がゴールすることを期待しています」

(明本選手は試合に出られる状況ではないとのことだが、どの箇所をどの程度痛めたのか?)
「明本は回復が非常に早い選手で、本人が判断できるのなら明日にでも走りたいと思っていると思います。もちろん、できるだけ早く回復してほしいですが、焦らないでほしいと思います。再発することを避けながらですが、他の選手より早く回復する選手ではあります」

(柏戦を含めて今季のJ1リーグのホームでの試合は残り3試合となったが、ホームの浦和、埼玉スタジアムでファン・サポーターの前でプレーする機会が3試合になったことについてどう考えているか?)
「この前の試合は、たとえば達也がゴールを決めてれいばいろいろな意味でパーフェクトゲームと言えた試合だったと思います。柏戦で同じようにいいプレーを見せ、それを勝ち点につなげたいと思っています。ACL出場権、天皇杯優勝に向けて、最後まで全力で戦いたいと思います。勝利、そしてスペクタクルをファン・サポーターのみなさまにお届けしたいと思っています。柏戦は非常に重要ですし、天皇杯の決勝に行きたいと思っている私にとって、G大阪戦もすごく大事です。J1リーグは勝ち点3ずつしっかりと取りながら、最後まで可能性を残したいと思っています。そして他のチームの結果を待ちたいと思っています」

(G大阪戦の前日に負傷したキャスパー選手の今の状況は?)
「プレーできる状態になっています。トレーニングには合流しています」

(酒井宏樹選手は加入してからチームに非常に貢献しているが、攻撃面ではもっと期待していいと思う。リカルド監督は酒井選手に攻撃面やもっと期待することについてどう考えているか?)
「我々の前線の構造にもよります。場合によっては、ビルドアップのときに彼が後ろに残って組み立て、その後に前に現れるということをしたりします。誰が前にいるのかによっても変わりますし、相手によっても変わります。どういった現象を私たちが起こしたいかによっても変わってきますが、もちろんポテンシャルがある選手ですので、さらに前に顔を出して攻撃で貢献する力はあると思います」

(G大阪戦は非常に素晴らしい内容だったが、もっとチャンスを増やそう、もっとシュートを増やそうと思って焦ってしまうと、かえってリスクも出てくると思う。リカルド監督のサッカーは焦らないこと、急がないことも重要だと思うが、その重要性についてどう考えているのか?)
「その通りだと思います。映像でも再確認しましたが、90分を過ぎて失点した後も、敦樹のシュート、GKに止められた(小泉佳穂)のシュート、達也、任のシュートもありましたので、非常に良かったと思います。たとえば3ヵ月前でしたら、ロングボールを多用し、あまり狙いのないようなボールが前に入って、そこからカウンターを仕掛けられてしまうことがあったと思います。今はそういうストレスがかかる状態の中でもプレーできていると思います。1-1という途中経過でしたが、そこで慌てず、ロングボールを多用せず、4分間で決定機を作ることができました。

試合の中では、状況に応じてプレーを加速させることも必要ですし、場合によってはゆっくりプレーすることも必要だと思います。そうする中でフリーの選手が出てきたり、スペースが空いたりしますので、その瞬間に加速することが必要だと思います。組み立てる時間と仕掛ける時間を見極めることが上手だったのは、マンチェスター シティであったり、(ジョゼップ)グアルディオラ監督時代のバルセロナでした。彼らはそういうことがよく分かっていました。我々もそういう部分でこれからさらに成熟していき、しっかりと試合を読みながら進めていきたいと思います」​

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「J1リーグでの柏戦、天皇杯でのG大阪戦で勝つことが非常に大事」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 10/21)

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