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ルヴァンカップ 準々決勝 第2戦 vs 川崎「劇的ゴールで準決勝進出!」

5日、浦和レッズはアウェイの等々力陸上競技場でJリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ準々決勝 第2戦 川崎フロンターレ戦に臨んだ。

レッズは、前半の立ち上がりに江坂 任のゴールで先制しながら、一時は1-3とリードされたものの、後半の終了間際にキャスパー ユンカー、さらに後半アディショナルタイムに槙野智章がゴールを決め、この試合を3-3で引き分けた。2戦合計も4-4と同点だったが、アウェイゴール数の差でレッズが準決勝進出を決めた。

まず1点が必要なレッズは序盤からチャンスをつくる。4分、明本考浩が高い位置でボールを奪うと、左サイドでボールを受けた汰木康也が相手をかわしてから右足でクロス。これを相手がクリアしたこぼれ球に関根貴大が反応し、左足でボレーシュートを放った。

これはGKに防がれ、こぼれ球に反応した小泉佳穂も詰めきれなかったが、その4分後だった。

相手の浮き球のパスを敵陣にいた明本考浩がヘディングで奪い、汰木が小泉へつないでボールをキープ。中盤とディフェンスラインでテンポ良くパスをつなぎ、岩波拓也が前線へ針の穴を通すような鋭いフィードを送ると、江坂が相手の間で胸トラップして抜け出し右足でシュート。ボールはGKの股の下を通ってゴールに吸い込まれ、8分にレッズがこの試合で先制、2戦合計でリードした。

入りの良さをゴールにつなげたレッズの選手たちは、18分にもチャンスをつくる。平野佑一が敵陣でボールを奪うと、平野からのパスを中央で受けた汰木が右サイドへ展開。関根がドリブルを仕掛けてからグラウンダーでマイナスのクロスを送ると、ペナルティーエリア内に走り込んだ汰木がシュート。これはGKに弾かれてゴールならず、そのプレーで得たCKから明本がヘディングシュートを狙ったが、肩に当たったボールは枠の右に外れた。

その後も連動したプレスから、前を向いた状態でボールを奪い素早く攻撃を仕掛けたかと思えば、テンポのよいパスからスペースを突く縦パスやサイドチェンジで流れるような攻撃を展開していくレッズの選手たち。

川崎がボールを保持して押し込もうとしてくる時間帯にも守備陣が集中して対応していったが、40分にレアンドロ ダミアンにゴールを奪われ、1-1に追いつかれた。

失点の後も気落ちすることなく、ゴールに向かうプレーを見せ前半を終えたレッズの選手たち。リカルド ロドリゲス監督の「守りに入らず、点を取りに行こう!」という指示の通り、後半もチームが一体となり、ゴールと勝利を目指した。

連動しながら長短のパスをつないで攻撃をつくり、集中して守っていたレッズの選手たち。互角以上の展開だったが、77分にCKから失点を喫してしまい、83分にもまたもCKから失点した。

2点差ではあるが、この試合で追いつければアウェイゴールの差で準々決勝を突破できる。選手たちは諦めず、ゴールを目指した。

すると87分、小泉が右サイドに送ったボールを途中出場の西 大伍がトラップしながら前に出てクロス。これはGKに弾かれるが、そのボールを途中出場のキャスパーが押し込み、この試合を2-3とした。

その後も一気に攻勢に出るレッズの選手たち。リカルド ロドリゲス監督は後半アディショナルタイムに柴戸 海に代えて槙野を投入。槙野は前線にポジションをとり続けゴールを狙った。

90+3分に得たCKではGKの鈴木彩艶もゴール前へ。1本目はショルツのシュートがGKに防がれたが、続けて得たCKだった。

江坂がゴール前に大きく送ったボールを槙野が相手と競り合い、こぼれたボールをショルツが折り返す。キャスパーのヘディングシュートはGKに弾かれたが、槙野が体を投げ出し、右足でボールを押し込む。劇的なゴールにピッチ上の選手たち、ベンチの選手たちやスタッフの喜びが爆発。最後まで諦めずに闘い抜き、見事に準決勝進出を決めた。

次戦は、9月11日(土)18時からアウェイのニッパツ三ツ沢球技場で行われる、明治安田生命J1リーグ 第28節 横浜FC戦となる。

【槙野智章】
(後半アディショナルタイムに2戦合計で勝ち越しを決めた劇的なゴールシーンを振り返ってどうか?)
「昨日、(リカルド ロドリゲス)監督と『今日の試合は出ない』と話をしていた中で、『点差を含めて、内容によってはもしかしたら出る』と言われたときに、冗談で『FWで準備しています』という話はしていました。

厳しい内容の中でも、最後のところで自分が出るであろう流れになりましたので、イメージはしていました。日ごろの全体トレーニング後のシュート練習はJリーグでも3本の指に入るくらい毎日やっていますので、感覚と元FWのシュートセンスから生まれたゴールだと思います」

(ウォームアップをしながら試合の流れも見ていたと思うが、どんなイメージだったか?)
「早い時間帯に先制したときに少し嫌な予感はしていました。2失点目、3失点目を食らったときに選手の表情を見ると、少し沈んだような感じはしましたが、キャスパー ユンカー選手がゴールを決めた後のみんなの顔つきからは『やってやるぞ』、『まだ諦めないぞ』という気持ちが見受けられました。僕が入るときにはみんなの気持ちを受け取って、『あとは俺がやってやる』という思いでピッチに入りました」

(2017年にAFCチャンピオンズリーグを勝ち上がった際の、最後の最後にどうにかするレッズというようなものを久々に感じたが、メンバーが入れ替わりながらもそういう伝統のようなものがあることについて、どう感じているか?)
「久々に2017年にACLを戦っていた雰囲気といいますか、そういう喜びが生まれたと思います。メンバーががらりと変わったレッズではありますが、そういうものは大切にしていきたいと思います。自分も一つひとつ年を重ねて、チームでの立ち位置もだいぶ上になってきた中で、そういう歓喜の輪を作れるゴールを決められたことはよかったと思っています」

(こういう勝利を今後にどう生かしていきたいか?)
「結果だけを見れば2分という形ではありましたが、クラブが3年計画を立てている中で、ステップアップはしていると思います。僕も若い選手たち、新しい選手たちに負けないようにやっていかないといけないと思っています。僕もいろいろな意味で、チームメートからたくさん刺激をもらいました」

(シュート練習の話をしていたが、今日のゴールはGKが弾いたボールを詰めた形だった。クロスからのシュートを練習しているところを何度も見たことはあるが、GKが弾いたボールを詰めるところまで練習しているのか?)
「高校に入るまでFWをやっていましたので、セカンドボールを詰める動きと感覚はまだ消えていません」

(FW時代はこぼれ球を詰めるような、隙を逃さないようなゴールが多かったのか?)
「どちらかというとアクロバティックなゴールが多かったですかね(笑)。

普段のシュート練習はコーチから『もう終われ』と言われることもありますし、後輩たちを引き止めて、時間を割いて練習している成果が出ましたので、ようやくスタッフから『練習の成果が出たね』とお褒めの言葉をもらいました。また今後が楽しみです」

(先日、リカルド ロドリゲス監督が「このチームの中に闘うというDNAができつつある」と言っていた。今日はまさにそういう試合だったと思うし、そう感じられる瞬間が増えていると思うが、槙野選手から見てどうか?)
「一番感じられるのは、試合を戦うに当たって、タイトなスケジュールでメンバーが変わりながらですが、普段のトレーニング、ピッチの中で起きた課題を修正して、次の試合に向かっていくということが11人だけではなくて、試合に関わるメンバー全員でそれができているところは、闘うDNAが見られるところだと思います。

何よりも夏に加入した選手たちが複雑と言われるリカルド監督の戦術を理解し、すんなり入れていることが間違いなくチームを向上させている要因だと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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