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木下康介 加入会見 コメント

22日、木下康介の加入会見がオンラインで行われ、木下と西野 努テクニカルダイレクター(TD)がメディアからの質問に答えた。

【西野 努テクニカルダイレクター】
「みなさん、こんにちは。この夏のウインドーの最後の獲得選手となりました、木下康介選手を今日このようにしてお披露目できることをうれしく思います。入ってくる選手もいれば出る選手もいるということは春先から申し上げておりましたし、みなさまからも言われておりました。FW、攻撃陣に関しても、期限付き移籍や完全移籍で出ていく選手がいた中で、重要な補強ポイントとして挙げておりました。

結果的にこうして、ヨーロッパでも数多くの経験を積んできている能力ある選手、そして年齢も若いですし、まだまだ可能性のある選手を獲得できたことを本当にうれしく思っております。今後の木下選手、そして木下選手を交えたチームのパフォーマンスにもぜひ、注目していただきたいと思っております。本日はよろしくお願いします」

【木下康介】
「みなさん、初めまして。木下康介です。Jリーグ初挑戦になりますので、一歩ずつがんばっていきたいと思います。よろしくお願いします」

[質疑応答]
(浦和レッズに合流して10日余りだが、チームの雰囲気には慣れたか?)
木下康介
「チームメートも元々知っていた選手もいて、初日からコミュニケーションは取れていました。徐々に他の選手とも話して、みんなが温かく迎えてくれましたし、トレーニングもいい雰囲気で取り組めています」

(横浜FCユースからヨーロッパに渡って約8年半プレーしていたが、このタイミングで日本に戻り、浦和レッズでプレーすることを決断した理由は?)
木下康介
「ヨーロッパで9年間プレーし、もちろん僕は日本人なので日本に帰ってくるという形にはなりますが、浦和レッズという素晴らしいクラブに声を掛けていただいて、Jリーグという高いレベルでの新しいチャレンジという感覚です」

(レッズのファン・サポーターにどんなプレーを見てほしいか?)
木下康介
「まずはフィジカルの部分、ダイナミックといいますか、前での強さ、速さ、高さを見せられたらと思っています。それとハードワーク、そういった面で前線での戦いプラス、ゴールが持ち味ですので、そこを見ていただけたらと思います」

(西野TDにお伺いします。「木下選手についてこの夏のウインドーの最後の獲得選手」という説明もあったが、木下選手を加えた現在のレッズの戦力をどう評価しているか?)
西野 努テクニカルダイレクター
「計画通りに進んでいる部分、そうではない部分、もちろん100点満点とは言えない部分もありますが、少なくとも今年の目標を達成するための陣容はそろったと思っています。ですので、何らかのタイトルとACL(AFCチャンピオンズリーグ)の出場権獲得は十分に達成可能な戦力だと思っています。

ただ、戦力というよりも、選手を連れてきて編成することと、連れてきた選手たち、今までいる選手たちをどうチームとしてまとめていくか、どう個々の選手に継続的に成長してもらうかというところも絶え間なくやらなければならないタスクです。それも含めて、ウインドーは閉じて選手はそろいましたが、継続的に個々の選手に能力を発揮してもらうことと、チームとしてまとまってパフォーマンスすることは、日々のトレーニングと選手個々の取り組みもあると思います。そういったところは継続して、どこまで質を高められるかということもこれから問われてくると思っています」

(ドイツやノルウェー、ベルギーとヨーロッパでプレーしてくる中で、Jリーグとの距離感、レベルの違いをどう感じてきたのか?)
木下康介
「まだJリーグでデビューしていませんので、試合の質の違いは肌感覚では分かりませんが、トレーニングをしていて思うことは、違うサッカーだということです。日本はテンポも速いですし、テクニカルな選手も多く、パスをつなぐチームが多い印象です。ヨーロッパにもそういうチームはありますが、フィジカルのゴリ押しでロングボールで来るチームもありますので、そこは一つ違うところだと思います」

(レッズには日本人選手でも酒井宏樹選手や阿部勇樹選手、槙野智章選手、関根貴大選手とヨーロッパでプレーしていた選手もいるが、やりやすさがあるのではないか?)
木下康介
「もちろんコミュニケーションは日本の方が取りやすいですし、ヨーロッパでプレーしていた選手かどうかは関係なく、そのやりやすさはあると思います。どのチームに行っても、そこまで大きな差はないと思いますし、どういうサッカーをするにせよ、対応してやっていく感じです」

(レッズの選手でチームメートとして面識があるのは、ベルギーのシント=トロイデンVVで一緒だった関根選手、ノルウェーのスターベクIFで一緒だったキャスパー ユンカー選手の2人で間違いないか?)
木下康介
「他にも元々知っていた選手はいます。高校年代の代表、U-18日本代表などでタク(岩波拓也)やヤマ君(山中亮輔)とは一緒にプレーしています」

(西野TDにお伺いします。夏のウインドーでの今季の選手の出入りはほぼ完了だと思うが、リカルド ロドリゲス監督だからこういう選手が必要だということと同時に、浦和レッズというクラブとしてこういう方針で選手を編成していこうという2つの理由があると思うが、それらについて西野TDはどう感じているのか?)
西野 努テクニカルダイレクター
「確か、リカルド監督が会見でFWに求める3つの資質という話をしていたと思いますが、そこは僕らもしっかりと共有して、そういった観点で選手をリストアップしています。それと、プレー面というよりは、勝つことに関する渇望感と言いますか、飢餓感、飢えている状態です。木下選手もそうですし、ユンカー選手も(アレクサンダー)ショルツ選手も平野(佑一)選手も、そういったものを強く持ってくれていることがすごくうれしいですし、そういったチームにしていきたいと思っています。

リカルド監督はそれを一番持っていますし、ACLを獲りたいという野望があります。僕らもそうです。そういった勝つことに対する飢え、飢餓感はすごく強く求めたいですし、そういった視点で選手を見ています。そういったところが今後、後半戦や大事な試合、日々どれだけ成長していけるかということにすごく大事だと思いますので、勝つことに対するハングリーさというところです」

(サッカーのプレースタイルとは別に、浦和レッズとしてこういうところを大事にしていこう、という部分で考えているということか?)
西野 努テクニカルダイレクター
「今の浦和レッズに大事なものとして考えています。3年後、5年後は分かりませんし、サッカー面ではいつも言っているようにコンセプトや監督が求める選手像がありながら、(飢餓感、ハングリーさは)チームにもっと強く持ってもらいたいという観点です」

(ここまでのレッズを見ると、特に中断前は真ん中を固められたときになかなか上から叩けないというシーンが多かった。レギュラーを争っていく中で、まずは高さのターゲットとして投入される場面も出てくると思うが、そういう点での自信はどうか?)
木下康介
「監督とも話しましたが、終盤での攻撃面、もちろんセットプレーでの守備面もそうですが、高さやそういう一発は大きくなってくると思いますし、そこはもちろん自信を持って準備していけたらと思います」

(プレー映像を見ると、ヘディングだけではなく裏に抜けるシーンも多かったが、スピードにも自信があるのか?)
木下康介
「身長は高いですが、動けるということは強みになると思っています」

(「新しい場所でのチャレンジ」と言っていたが、なぜ浦和レッズを新しいチャレンジの場所に選んだのか?)
木下康介
「ヨーロッパに残るという選択肢もありましたが、いろいろなことを考え、今後は日本代表にも入っていきたいですし、サッカー選手としてどこを目指すのかという総合的なことを考えると、浦和レッズは一つのゴールへ向かうためのいいチームだと総合的に判断しました」

(外から見ていたレッズの印象やレッズのファン・サポーターの印象は?)
木下康介
「日本にいた中学生、高校生くらいからレッズを見ていて、実際にスタジアムで見たことはありませんが、熱いサポーターで埼スタはすごい雰囲気があるということはよく聞いていました。今はコロナ禍ですが、レッズのファン・サポーターの前でプレーすることはすごく楽しみです」

(具体的に何ゴールを目標にしているか?)
木下康介
「よく聞かれる質問ですが、何点と設定するのはあまり好きではありません。それよりも、日々のトレーニングから全力で取り組み、しっかりと準備をし、チームの助けがゴールという形やハードワークでできればいいと思っています」

(ヨーロッパで9年プレーしてきて得たものは?その得たものでレッズでも生きると思うことは?)
木下康介
「得たものはたくさんあります。ヨーロッパだからという観点であれば、フィジカルの面です。身長は190センチメートルでヨーロッパでも大きい方ですが、そういうセンターバックはゴロゴロいますし、その中で高さだけで駄目なら速さも必要ですし、もちろん強さも必要です。目の前にそういう相手が多くいたことは、ヨーロッパに行っての大きな経験だと思います」

(大きな相手がいる中で生き残っていくために大切にしていたことは?)
木下康介
「同じような身長で強い選手もいますので、いろいろなことができなければいけません。裏に抜けるなり、ポストプレーもそうですし、サイドに流れてドリブルするなり、いろいろな選択肢が必要になってきますので、ゴールに向かっていく上での武器が増えたと思います」

(西野TDから「ハングリー精神を持っている選手」という話もあったが、木下選手自身の個人的な野望は?)
木下康介
「まずは目の前のことをやっていくことが大切ですが、来年のワールドカップも可能性があるなら目指しますし、もう一度ヨーロッパに戻ってプレミアリーグ(イングランド)やスペインでやりたいという野望は途絶えているわけではありません。そのためのプロセスとして、このタイミングで浦和レッズでプレーさせてもらうことは大きなチャンレジになると思っています」

(背番号を16番にした理由は?)
木下康介
「理由はそんなにはありません。全く関係ありませんが、父親は野球をやっていましたので、『(ロサンゼルス)ドジャースのときの野茂英雄選手と同じ番号だね』という話はしました。そんなに深い意味はありません」

(西野TDにお伺いします。中断明けで1敗したものの、ここまで公式戦3連勝となったが、戦術を浸透させる時間もなく、ケガ人もいる中でそのような成績を残すことは、できるようでなかなかできないことだと思う。西野TDは中断明けの4試合をどう捉えているか?)
西野 努テクニカルダイレクター
「内容的には決して良くないとは思っています。来年に向けての積み重ねということでは、どんな形でも勝ちを重ねていくことも結果のために大事ですが、本当に強いチームになるという意味での内容を伴った試合かというと、直近の2試合も含めて物足りないところはあります。ボールをしっかりと保持できているか、ボールを奪った後にしっかりと前に進めているかというところで課題はまだまだあるなと思っています。

ただ一方で、加入してきた選手が個々の力を発揮してくれているところは徐々に試合ごとに上がってきていますので、個々の選手のコンディションと、チームとしてどう醸成していくかというところを平行して進めていっているという意味での手応えはあります」

(江坂 任選手や平野佑一選手はすぐにフィットしている印象だが?)
西野 努テクニカルダイレクター
「いえ、物足りません。まだまだできるはずです。彼らのポテンシャルが発揮されるのはまだまだこれからだと思います」

(2019年にシント=トロイデンVVでプレーした際には、遠藤 航選手と冨安健洋選手がチームメートだったが、特に遠藤選手はレッズから移籍した選手ということで、遠藤選手に相談したりアドバイスをもらったりしたことはあったのか?)
木下康介
「航君とは電話で話をして、アドバイスも『がんばれよ』ということも言われました。それと、僕の方から『何かあったら相談するのでよろしくお願いします』と言っておきました」

(日本代表に入りたい、もう一度ヨーロッパでプレーしたいという野望を話していたが、そういう点でも遠藤選手や冨安選手は学ぶべき部分が多い選手だと思う。その2人から感じたことや2人を参考にしてやってみたいことはあるか?)
木下康介
「シント=トロイデンで一緒にやっているときに多くを学びました。日々のトレーニング、準備、試合の入り方、2人ともそうですし、鎌田大地もそうですが、一流ですので、そこから多くのことを学びました。今もいろいろと相談しています」

(具体的にはどんなことか?)
木下康介
「やはり準備です。試合に出る、出ないに関わらず、日々の準備、試合前の準備、そういうところを徹底していると感じました。冨安君もそうですが、常に向上心があり、自分に厳しいという姿勢は印象的でした」

(ヨーロッパのいろいろなクラブでプレーし、いろいろな苦労もあったと思うが、特にどんなことが大変だったのか?)
木下康介
「特に最初のドイツ時代は、僕も若かったので大変でした。ケガもあったことはしょうがないですが、ホームシックになることもありましたし、高校を卒業する前に行きましたが、ありがたいことに周りの人に助けてもらいましたし、いろいろな方に支えてもらい、何とかやってこられたと思っています」

(9年間ヨーロッパにいて、外国語はどれくらい話せるのか?)
木下康介
「たとえばショルツ、ユンカー、トミー(トーマス)とのコミュニケーションは全く問題ないくらいの英語は話せます。ドイツ語はだいぶ話していませんが、似たようなレベルで日常会話には困らないくらいには話せます」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

サイトメンバーズにて木下康介加入会見アーカイブ映像公開!
※REX CLUB LOYALTY会員の方は無料でご利用いただけます。
https://sp.urawa-reds.co.jp/

スポーツギフティングサービス『エンゲート』にて木下康介加入記念イベント開催!
https://engate.jp/communities/urawa-reds/





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