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平野佑一 加入会見 コメント

11日、平野佑一の加入会見がオンラインで行われ、平野と西野 努テクニカルダイレクター(TD)がメディアからの質問に答えた。

【西野 努テクニカルダイレクター】
「みなさん、こんにちは。今日は浦和レッズの新たな戦力として、平野佑一選手を水戸ホーリーホックから完全移籍で獲得しましたことをご報告させていただきます。

レッズにはセントラルMFには少なからず選手がいますが、リカルド(ロドリゲス)監督と話していく中で、中盤の真ん中において、守備だけではなくて攻撃の起点にもなる攻撃力に重点を置いていたことが平野選手を獲得した大きな理由です。

リカルド監督としてはそういうところをもっと求めたい、中盤の真ん中の選手であっても攻撃力が欲しい、ということはシーズン当初から言われていたことです。それを念頭に補強も考えておりました。

平野選手は中盤の真ん中でワンボランチ、もしくは2人並べてセントラルMFとしてディフェンスラインの前でしっかりと守備するだけではなくて、攻撃の起点にもなり、パスも出せて、自らもゴールを取ってくれる選手として今回獲得させてもらいました。ぜひ、応援していただけたらと思います」

【平野佑一】
「みなさん、初めまして。平野佑一と申します。日々のトレーニングからみんなとコミュニケーションを取って、少しでもレッズの力になれればと思っています。よろしくお願いします」

[質疑応答]
(国士舘大学を卒業して水戸では試合に出られない苦しい時期もあったと思うが、J1リーグのレッズから話が来たときにどう思ったか?)
「正直、驚いたというのが率直な感想です。Jリーグの舞台で見てくれている環境はしっかりと整っていると自分の中でも再確認できました」

(平野選手が最初に注目されたのは高校サッカー選手権だと思うが、高校サッカー3年間の経験は生きているのか?当時の監督やコーチもレッズへの移籍を喜んでいると思うが、彼らに伝えたいことは?)
「國學院久我山高校での3年間は、自分のアマチュア人生の中では一番大きくしてもらえた3年間だったと思っています。環境やスタイルもとても独特で、その中で1年生のころから試合に出してもらい、全国大会も経験させてもらいました。サッカー以外でも人間として大きくなれた3年間だったと思っています。

もちろん、移籍のリリースとともにさまざまなコーチ、同級生、先輩に関係なくいろいろな人からメッセージをもらいました。そういうことはもちろん力になりますし、そういう人たちの期待に応えたいと思いました」

(水戸時代にリカルド監督が率いていた徳島ヴォルティスと対戦した経験があると思うが、その際に徳島のサッカーをどう見ていたのか?)
「攻守の切り替えがとても速く、ボールをなるべく保持したい、フォーメーションはこれといったものがなく、いくつかのフォーメーションを使い分けたり、流動的に動くイメージです」

(相手チームに自分を置いた想像はあまりしないと思うが、徳島のサッカーに自分が入っていくとしたらやりやすい、やりづらいと考えたことはあったか?)
「特別に想像することはありませんでしたが、僕も久我山ではパスサッカーを中心にプレーしていましたし、国士舘大学はどちらかというとフィジカルを中心としたチームスタイルでしたので、どんなスタイルでも対応できる自信はありました。その中でもリカルド監督のサッカーは自分の長所を生かせるのではないかと思っています」

(レッズからオファーが来たときの話もあったが、実際にチームに合流したり、ユニフォームを着たりしてレッズの一員になったという実感はあるか?)
「正直まだあまり沸いていないかもしれません。ふわふわしている部分の方が大きいと思います」

(トレーニングを重ねることもそうだが、試合に出ることで実感が沸いてくるものなのか?)
「やはりサッカー選手である以上、ボールを蹴ってコミュニケーションを取ることが一番、関係性が深まると思いますし、その機会が増えていけばチームに馴染んでいけると思います」

(加入時のコメントに「誰もが注目してしまうようなプレーをしていきたい」とあった。先ほど西野TDからも説明があったり、「リカルド監督のサッカーは自分の長所を生かせるのではないか」という話もあったりしたが、改めて自身のプレースタイルを説明するとすれば?)
「守備においては、自分自身で相手のボールを取ることを中心に見せていきたいと思っています。攻撃では直接ゴールやアシストをするというよりは、その前の起点となるプレー、相手の意表を突くような展開力や縦に刺すパスを注目して見ていただければと思います」

(SNSなどでレッズのファン・サポーターから多くのメッセージをもらっていると思うが、レッズでの活躍を期待している人たちへのメッセージはあるか?)
「移籍のリリースとともにものすごい数の通知が来ましたし、見てくださっている人も多いと思います。期待が大きいことをポジティブに捉えて、戦っている姿勢、魂をぶつけている姿をピッチで表現することができれば応援していただけると思いますので、それを意識して戦っていきたいと思います」

(今季のレッズは小泉佳穂選手や明本考浩選手などJ2リーグのチームから加入した選手が活躍しているが、J1リーグで戦う上でこういうことが必要になると考えていることはあるか?)
「コロナ禍という環境もありますが、一番大きいのは観客動員数だと思っています。サッカーはメンタルスポーツだと捉えていますので、気負うことなくその場に慣れて、トレーニングでプレーしているような状態でいつも通りJ1リーグのピッチに立てるのかというところです。自分を客観視し、試合に出るチャンスがあれば落ち着いて、そういうことを意識しながら試合に入りたいと思います。

J1リーグとJ2リーグでは技術の差もあると思いますし、少しの気の緩みが勝敗に直接関係してしまうと思います。そこは水戸時代もおろそかにしていたわけではありませんが、さらに気を引き締めてやっていきたいと思います」

(今年に限らず、これまでのレッズに持っていた印象は?)
「抽象的になってしまうかもしれませんが、日本のサッカーを代表するようなビッグクラブですし、強いのが当たり前という印象です」

(西野TDに伺います。平野選手の獲得はどのくらいの時期から発展したのか?)
「スカウティングスタッフがずっと注目していましたので、リストには上がっていましたが、獲得を検討してから意思決定までは、(8月2日に行われた)水戸とのJエリートリーグの1週間くらいのスピード感だったと思います」

(シーズン途中の完全移籍は悩むところもあったと思うし、決断するのも大変だったと思うが、それでもレッズへの移籍を決断した理由は?)
「悩む部分もありましたが、日本を代表するようなビッグクラブで挑戦する機会を得られることをどうしても逃したくありませんでした。僕の夢はサッカー選手として成り上がれるだけ成り上がりたいということですので、ここでの挑戦を決意しました」

(目標としている選手や、レッズでこういう存在になりたいと思うことは?)
「僕は小さいころからボランチとして存在感を放つ、中田英寿さんや長谷部(誠)さんのような存在になりたいとずっと思っていました。そういう選手になれるようにがんばります」

(背番号40はどんな理由で選んだのか?)
「事細かに話すと長くなってしまいますが、自分一人で決めたというよりは、いろいろな人と話しながら決めました。40番は浦和レッズで誰も付けたことがない背番号と聞きましたので、自分色に染めることができたらという思いで40番を付けさせていただくことになりました」

(レッズには多くの熱いファン・サポーターがいる。今はコロナ禍でスタジアムは満員にはならないが、埼玉スタジアムのゴール裏にどんな印象をもっているか?)
「あの舞台でプレーすることができるのはサッカー選手の中でも一握りだと思いますし、間違いなくパワーに変わるものだと思っています。コロナ禍がいつ落ち着くか分かりませんが、少しでも早くそんな素晴らしい環境を体験したいと思います」

(レッズの中盤でプレーするに当たって注目したいのは視野の確保だが、ボールを持っているとき、持っていないときにどうやって全体を見てプレーしているのか?)
「基本的にはボールを受ける前に、ボールをどう扱うかという選択肢を持つようにしています。そこで技術の高さが懐の深さとなり、そこで生じる余裕もだいぶ変わってくると思います。そういう意味では、一番奥から味方のいる位置を把握するようにしています」

(レッズのサッカーはポジショナルサッカーで、いい意味で形がないが、90分の中で目まぐるしく変わっていく局面の中でどのような基準を持ってアジャストしていきたいか?それから相手が立ち位置を変えてきたときに自分はどうしていくというビジョンをどう持っていきたいか?)
「僕自身も特長の一つとしてサッカー的戦術知識は培ってきたと思いますし、それを実際にピッチレベルで体現できることは、水戸での試合でも意識していました。それをリカルド監督が求めるのであれば体現していきたいと思います。相手あってのスポーツですし、相手よりも何か一つうまくいかなければ勝つ確率は減っていくと思いますので、各々の能力以上に組織の戦い方が大事になると思います。ボランチですし、早くチームに馴染んで自分がどんどん発信して変えていけるような環境をつくっていきたいと思います」

(チームがうまくいっているときは誰でもいいプレーができると思うが、チームがうまくいっていないときにどのように判断して、周りに影響させていくゲームコントロールについてどうイメージしているのか?)
「うまくいっていないときの原因はだいたい2つだと思っています。球際や、やる気という表現が正しいのかどうか分かりませんが、その試合に対する迫力で負けているのか、単純に戦術的にかみ合っていなくて、守備でも攻撃でも位置的優位がつくれずに後手に回ってしまう状況だと思います。ピッチレベルで自分が体感したことを発信していきたいと思っています」

(中田英寿さんや長谷部 誠選手の名前が出てきたが、そういう選手は何がすごいのか?どんなことをしていけばそういう選手になれるとイメージしているのか?)
「誰もがその人の言うことは聞こうとなるようにまずはプレーで示すことです。攻撃では単純にボールロストの回数を減らせば減らすほど信頼感を得られると思いますし、うまくいっていないときに正しいことをしっかりと簡潔にチーム全体に伝えることができれば、みんながついてくると思います。あとは自分の能力、人に伝えるだけではなくて、背中で引っ張っていく部分も大事だと思います。そういうことを意識しながら取り組んでいきたいと思います」

(「サッカーはメンタルスポーツだと捉えている」という話があったが、メンタルを安定させる上で大事にしていることはあるのか?)
「適切な言葉かどうか分かりませんが、ラフに何事もこなすという感じです。J1リーグの舞台、このユニフォームを着ている人がたくさんいる、と考えれば考えるほど、いつもとは違う状況になってしまいます。いつもトレーニングしている状況に近いことを意識するために、両極端をとればちょうど中和していつも通りのメンタルになるのではないかという意味で、そういう言葉を使いました」

(そう思うようになったきっかけはあるのか?)
「プロに入って1年目で試合に絡めない中、唯一もらえたチャンスで力んでしまい、『何かしないと』や『ボールを取られてはいけない』と考えるようになり、自分のプレーが全く出せずに1年目が終わってしまいました。2年目からは気持ちの面でいつも通りやっていこうと意識していました」

(ここまで話を聞いていると丁寧に考えて回答を出しているように感じるが、試合を見ていても味方の位置を指示したり、ちょっとしたパスの強弱で流れをつくったりことを意識しているように見える。ゲームのテンポや流れをコントロールするためにどんなことを大事にしているのか?)
「勝つために計算しています。パスの強弱で相手に伝えること、相手が右から来ていたら左足に出すことや、相手がプレスに来ていてトラップができる状態でないのであれば緩いパスで『ワンタッチでパスを出してくれ』という意図を伝えることもあります」

(「一番奥から味方のいる位置を把握するようにしている」と言っていたが、マルセロ ビエルサ監督などもそういうことを言っていたと思う。そういう考えになるきっかけや過程はあったのか?)
「サッカーをしていく中で、僕に関わってくれたコーチ全てがそういうマインドをくれた結果だと思います」

(西野TDに伺います。平野選手が加わって、来年は流通経済大学の安居海渡選手も加入するということで、ボランチの人数も厚くなってきたと思う。ボランチの年齢構成や選手層についてどう考えているのか?)
「中盤の真ん中、ディフェンスラインの前のところは1枚でやる形、ワンボランチの前にもう2枚置く形、ツーボランチを置く形をリカルド監督は併用していくと思います。そういった意味では、人数が多すぎるとは思っていません。

一方で平野選手の獲得理由にも挙げましたが、攻撃力、ドリブルで突破するとかではなくて、しっかりと攻撃に起点になれる選手という意味では、現有戦力ではまだ物足りなさがありました。もちろん安居​選手にも期待する部分ではありますし、平野選手に対しても求めています。

セントラルMFというくくりだと人数は多いかもしれませんが、細かくプロファイル分けをしていくと、実は違った個性が揃っています。リカルド監督はシステムで3枚のディフェンスラインということもありますので、それによって中盤の構成も変わっていきます。その選択肢を増やすという意味では、いい選手構成になっていると思います」

(水戸の秋葉忠宏監督から何か言われたことはあるか?)
「『がんばっていってこい』と背中を押されました」

(秋葉監督から学んだことは?)
「自分が先発メンバーに定着できたのも秋葉監督になってからですし、プロキャリアの中で間違いなくいろいろなことを教えていただきました。サッカー選手としてだけではなく、人としても物事の捉え方は『大きなマインドを持て』という監督でしたので、さまざまなことを学び、大きくなれたと思います」

(国士舘大学では明本考浩選手は後輩だったと思うが、何か情報を聞いたりしていたのか?)
「明本選手は2歳下です。今となっては恥ずかしいことですが、国士舘大学は縦関係が厳しい中、アキは1年のころからトップチームでプレーしていましたが、自分が先輩風を吹かせすぎていました。今となってはそれが仇となり、決まってすぐにフランクに聞くことはできませんでした。今は立場が逆転したような感じになっていると思いますが、アキにもこれからいろいろと教われればと思っています」

(今後の意気込みは?)
「このようなビッグクラブの力になれるチャンスがあることにとても幸せを感じています。口で言うのは簡単ですので、ピッチに立って力になれていることをみなさんに証明したいと思いますし、そのためにトレーニングからしっかり取り組みながらがんばっていきたいです。引き続き応援よろしくお願いします」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

サイトメンバーズにて平野佑一加入会見アーカイブ映像公開! ※REX CLUB LOYALTY会員の方は無料でご利用いただけます。
https://sp.urawa-reds.co.jp/

スポーツギフティングサービス『エンゲート』にて平野佑一加入記念イベント開催!
https://engate.jp/communities/urawa-reds/





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