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「鹿島戦からさらに良いサッカーをし、結果につなげたい」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 4/2)

4月2日にオンラインで行われた会見でのコメント

(鹿島アントラーズの印象は?)
「とてもいいチームだと思います。上田(綺世)選手も帰ってきたということで、非常に強力な前線を持っているチームですし、成熟したチームだと思います。昨年もスタートはあまりよくありませんでしたが、最終的に上位に上がってくるチームです。出来上がったチームだと思っています」

(J1リーグが空いた2週間は特に攻撃面の最後の部分でどんなことを選手たちに意識させたのか?)
「押し込んだところでのポジショニングなどのトレーニングはしました。戦術的なバリエーションもトレーニングしていますので、それが良い内容の試合につながり、たくさんの決定機につくってゴールにつなげていきたいと思います。鹿島戦でそれができるという希望を感じています」

(昨日、キャスパー ユンカー選手の完全移籍加入のクラブ間合意が発表されたが、どういった印象を持っていると感じたのか?最低でどれくらいやってほしいと思っているのか?)
「私がFWに求める特長は3つあります。コンビネーション能力、プレスの能力、そして得点力です。ユンカー選手は3つとも兼ね備えていると思います。年齢的にもいいですし、良いシーズンを過ごした後の状態でもあります。決定機を多くつくるチームの中でプレーしていましたが、私がFWに望む特長をすべて備えていると思います」

(試合で勝とうと思うともう少しゴールが欲しいというところだと思うが、全員でこう攻めていこうと論理的に組み立てていく部分と、選手たちの頭の中が自由になって自分の良さを出す部分がミックスさせるチームは強いと思う。今のレッズはどういう部分が足りないと感じているか?)
「戦術的にもいろいろ調整しているところですが、確かにおっしゃったとおり、チームのコンセプトと選手の想像力を組み合わせていかないといけないと思います。押し込んでいるところでの我慢、焦れないことは少し欠けているかもしれません。焦れずにボールを持ち続けていれば必ずそういった場面が出てくると思いますが、少し無理をしながらプレーしようとしたり、準備ができていないところでクロスを上げたりしてチャンスにつながらないこともあります。ただ、その部分は必ず良くなっていくと思います」

(選手たちのパスやトラップがずれてしまうことがあるとどんなサッカーをやろうとしてもうまくいかないところがあると思うが、個人的な技術についての働きかけはどう進めているのか?)
「サッカーにはミスは付き物だと思います。ただ、簡単にボールを失うことはよくないと思います。シンプルにプレーすることが一番難しいと言われますが、シンプルにプレーすることに慣れないといけないと思います。ピッチの最後の4分の1に入っていくところまで、最初の4分の3でのボールロストは極力避けなければいけないと思います。また、それを避けるための選手の組み合わせも大事だと思いますし、そういうところもトレーニングしてきています」

(27日のYBCルヴァンカップ グループステージ 第2節 柏レイソル戦で西 大伍選手が復帰した。西選手は試合後の会見で「気付いたことをチームに落とし込みたい」と言っていたが、彼がチームに戻ってきた影響をどう感じているか?)
「彼はチームにポジティブな影響をもたらす選手だと思います。また、彼がケガから復帰したことによって起用できる選手の人数が増えるということも良いニュースです。試合が多いという意味でもポジティブですし、経験豊富で我々のサッカーに合う選手だと思います。サイドバックとして非常に賢いですし、テクニックもありますし、それらがあるからこそレッズが獲得しました。まだ100パーセントではないものの、すでに戦力して数えられる選手であり、非常にオプションを増やしてくれる存在です」

(28日のJエリートリーグ グループA 第1節 北海道コンサドーレ札幌戦では流れの中から3得点を奪ったが、得点を含めてJエリートリーグでポジティブな何かを見つけることはできたか?)
「非常に多くのポジティブなものが見られました。戦術的なところも含め、前日のルヴァンカップ、そしてエリートリーグの札幌戦でいろいろ試すことができました。90分プレーできた選手もいますし、良いパフォーマンスを見せた選手もいました。また、若手の中でも興味深いプレーが見られた週末でしたし、非常に実りのある、多くの情報を得ることができた週末でした」

(柏戦では興梠慎三選手と杉本健勇選手の2トップを試したが、2トップにしたことで前線のコンビネーションが出た一方、中盤でのビルドアップの人数が足りなくなる場面もあったと思う。その辺りのメリットでデメリットについてどう考えているのか?)
「2トップでプレーするときに相手ペナルティーエリア内での選手の人数が増える、存在感が増すというポジティブな面がある一方、中盤の選手が少なくなるという不利な部分は確かにあります。そういったものを組み合わせながらやっていかなければいけないと思いますが、柏戦では興梠選手が戦術的にどこまでフィットするのか、フィジカル的にどこまでもつのかというところを見ることも大事でした。また、杉本選手とのコンビネーションも見られましたので、多くの情報を得ることができました」

(新型コロナウイルスの影響で入国できていなかった徳島ヴォルティスのダニエル ポヤトス監督が先日入国したが、リカルド監督はポヤトス監督とつながりがあるのか?)
「面識はありません。共通の知り合いはいますが、直接お会いしたことはありません」

(同じスペイン人監督としてJ1リーグで戦うことについてはどう感じているか?)
「まず私の場合はJ1リーグにたどり着くまでに4年掛かりましたし、それまでの長い道のりがありました。今年からレッズの指揮を執っていますが、徳島で昇格できましたので、徳島に残っていた場合もJ1リーグで戦うことができましたし、J1リーグにたどり着いたことをうれしく思っています。

J1リーグにスペイン人監督がいることは非常にポジティブなことだと思います。スペインのサッカーのことを考えてもいいことですし、スペイン人のアイデアやスタイルが日本のサッカー界に入ってくるということも非常にいいことだと思います」

(レッズと徳島でプレーした青山 隼さんにインタビューした際に、リカルド監督のサッカーを浸透させるためにはコミュニケーションが大事だと話していた。コミュニケーションという言葉は便利だが曖昧な言葉だと思うが、リカルド監督はどう定義付けているのか?)
「確かにコミュニケーションは非常に幅広い言葉ですし、複雑な言葉でもあります。ただ、選手とのコミュニケーションということに限定しますと、私は選手との距離のことを指すと思います。選手たちに近い存在として感じてもらいたいです。ですので、選手とはジョークを言い合ったりしますし、よく話をします。たとえばオフの日に何をしていたかを聞いたりもしています。また同時に、チームコンセプトをどこまで理解しているのかを確認もします。ですので、近い距離を保つということが選手といいコミュニケーションを取れている証拠だと思います」

(それは選手同士でも同じなのか?)
「選手同士のコミュニケーションも同じようなことだと思います。もちろん仲が良い選手たちがいて、よく話す人がいるということは良いことだと思いますが、小さなグループに分かれてしまうことは避けなければいけません。コミュニケーションのネットワークを全体に張り巡らせて、若手と経験を積んだ選手もできるだけ一体になってもらいたいと思います。もちろん経験を積んだ選手と若手との間に少し距離があるのも正常なことですが、そのようなバリアも壊して全体で一つのファミリーにならなければいけません。それは選手とスタッフ全体でも同じです」

(メディアに公開された昨日のトレーニングはリカバリーだったが、GKのトレーニングを見ていると深い位置からのクロスの対応をやっていた。鹿島のどういったところを警戒してどのように戦いたいを考えているのか?)
「試合4日前と3日前にたくさんのトレーニングを行っていましたので、メディア公開日がリカバリーの日になりました。リカバリーをするのはできるだけフレッシュな状態でゲームに挑んでもらいたいからです。そして、西川(周作)選手の場合は前日がオフでしたので、昨日はトレーニングしました。たまたまクロスの練習をしていたと思いますが、確かにそれは鹿島戦で気を付けなければいけないところです。エヴェラルド選手を目掛けたクロスが多いチームです。

ただ、クロスだけのチームではなく、中でのコンビネーションもありますし、アビスパ(福岡)戦ではセットプレーでもゴールを取っていますので、あらゆる面でしっかりと守らなければいけない、パーフェクトなゲームをしなければいけない試合だと思います。私たちのアイデンティティーである攻撃的なサッカーを見せたいと思います。柏戦でもちょっとしたところで勝ち点を失っていますし、やはりJ1では全ての面で良いプレーをしないと勝てないと思います」

(昨日、鹿島のザーゴ監督がレッズの印象について「なかなかうまくいっていない」というような挑戦的なコメントをしていたが、そのコメントについて反論はあるか?)
「いえ、反論はしません。その通りだと思います。J1リーグで6試合を戦って1勝しかしていませんので、改善点はたくさんあると思います。シーズンの立ち上がりは難しいと感じていましたが、鹿島のようないい相手に対して良いサッカーをお見せしたいと思います。自分たちのサッカーでより多くのことをやらなければいけないことは私たちも意識していますが、明日の試合がそのきっかけになることを願っています」

(柏戦の後にもリカルド監督は選手たちと一緒にスタジアムを一周したが、敗戦という結果ながらファン・サポーターは拍手を送っていた。そんなファン・サポーターに伝えたいことはあるか?また鹿島戦は彼らにどんな戦いを見せたいか?)
「私たちは全ての面で向上しよう、改善しようとできることは全て行っているところです。スタジアムを一周するときに拍手が起きたということは、ファン・サポーターのみなさんも見たサッカーで気に入った部分があったからだと思いますし、私も良い方向に向かっていると感じています。ただ、現時点ではまだ不十分ですし、そこを良くしていきたいと思っています。これからも忍耐強く応援していただきたいと思っていますが、明日の試合からさらに良いサッカーをし、試合を支配し続け、それを結果につなげたいと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「鹿島戦からさらに良いサッカーをし、結果につなげたい」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 4/2)

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