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沖縄トレーニングキャンプ 14日目 田中達也コメント

6日のトレーニング後、田中達也がオンラインでメディアからの質問に答えた。

(リカルド ロドリゲス監督のトレーニングを行ってきて順応の具合はどうか?)
「ロアッソ熊本時代の渋谷(洋樹)監督、大分トリニータ時代の片野坂(知宏)監督と戦術的なところはすごく似ているところが多いですし、やりやすいというか、僕はすごく好きなサッカーなので楽しくやれています」

(複数のポジションでプレーしていると思うが、それぞれの感覚はどうか?)
「攻撃においてはどのポジションで出ても与えられる役割は明確です。守備のときにサイドバックのところにいるのか、右にいるのか、左にいるのか、という違いは出てきますが、攻撃での役割は抜け出してクロス、ドリブルからのクロスやシュートだと思います。最初の立ち位置で中から裏に抜けるのか、外から裏に抜けるのか、スタートの立ち位置が違うというだけで、役割はそこまで変わらないと思いますし、どこのポジションがいいということは特にありません」

(初めてチームメートになった選手も多いと思うが、相互理解は進んできたか?)
「もっと自分を理解してもらわないといけないと思いますし、もっと深めていけたらと思います」

(味方との距離感やコンビネーションにおいて大事にしていることは?)
「まずは相手のフォーメーションがどういう構造なのか、どういう立ち位置を取るのか、どこにスペースが空いているのかということを把握することを大切にしています。3バックなのか4バックなのかということだけではなく、相手がどれだけ食い付いてくるか、たとえば僕が内側でポジションを取った際にどんどん下がっても相手が食い付いてくるなら、外の選手に裏を取らせる、ということもできればいいですし、味方と相手の立ち位置を気にしています。

僕がサイドハーフで出るならばサイドバックの選手の立ち位置はすごく気にしますし、その上で相手のフォーメーションや立ち位置で自分のポジションが決まってきます。そういったことはすごく考えながらプレーしています」

(山中亮輔選手が「頭を使うところまでやらないといけない」という話をしていたが、田中選手もそうか?)
「僕はこういうサッカーをする監督が3人目なので、やりやすいですし、理解のところではうまくやれていると思います。渋谷監督や片野坂監督とビルドアップのやり方は似ていますし、ポジショナルプレーと言われるサッカーですが、ポジショナルプレーのベースは似ていますので、どうやって入るのか、どこでプラス1をつくって誰がフリーになるのか、という考えの理解はスムーズにできていると思います」

(昨日は宇賀神友弥選手のSNSでのライブ配信に登場したが、やってみた感想は?)
「槙野(智章)君とウガ君(宇賀神)は自主トレを一緒にさせてもらいましたし、そのときからよくしてくれているのでありがたいです。溶け込みやすかったですし、助けられている部分は大きいです」

(ピッチ外でもチームに馴染んでいるか?)
「馴染みやすさ、溶け込みやすさを感じています。本当に良い雰囲気だと感じています」

(今回のキャンプはシャドートレーニングが多いと思うが、リカルド監督のどういう意図を感じているか?)
「このサッカーは自分たちが何をやるかということもありますが、一番は相手を見てサッカーをするということが特徴だと思います。今日の相手はどういう形で、どこがビルドアップの出口になっているのか、そういうところを見ていくサッカーなので、相手を見て良い立ち位置を素早く取るという考えだと思いますし、誰がフリーになっていて誰が相手のマークをもらっているのか、そこにどうやってボールを届けるのか、そこに届けるためにどうやってパスルートをつくるのか、相手のプレスよりも早くルートをつくれるような立ち位置を取るということだと思います。

それをやることによってボール保持が安定した上で、ラスト3分の1でどう攻めていくかということをやっていますが、まずはボールをしっかり握って自分が主導権を握って戦いたいということはすごく感じています」

(今後のトレーニングマッチで個人的に試したいことはあるか?)
「相手がどう来るかで決まってきます。自分が何をしたいというよりは相手がどういう守備をやってきて、どういう選手が出ていて、ということでやることは変わってきます。抜け出すということは変わりませんが、どこからどう抜け出すか、どうやって立ち位置を取るかが変わってきます。究極を言ってしまえば自分がボールを触れなくても、または自分に食い付いてきてくれるのであれば自分が下がって受けるようなプレーに終始しても、サイドバックの選手が裏を取ってくれるようになれば、そういうプレーでも構いません。逆に自分が裏に抜けた方がスムーズにいくのであれば、そういうプレーをした方がいいです。

そういうサッカーだと思いますし、自分が何をしたいというよりも相手によりダメージを与えるためにどういうポジションを取ってどういうことをすればいいかを判断しながらプレーできればいいと思います。チームとして相手にダメージを与えるためにどうするべきかを整理できればいいと思います」

(大分時代のコーチだった大宮アルディージャの岩瀬 健監督が田中選手について「昨年、最も成長した選手」と話していた。岩瀬監督から指導されたことや言われた言葉などで印象に残っていることはあるか?)
「健さんからは短い時間では語りきれないほど教えてもらいました。去年はすごく成長させてもらったと思いますし、簡単に言えば大分ではポジショナルプレーのベースを学びました。たとえば、相手が4-4-2であれば3-1-5-1で入れば誰もマークを受けずにみんなが中間ポジションを取ってうまく前進できる、というような、どうやればマークを受けないかというベースを学びました。

大分で1年半プレーしたことによって、ポジショナルプレーの発展はすごく学べましたし、特に健さんからは個人の駆け引きを学ばせてもらいました。たとえば、攻撃のときに相手をマークしにいく、背中に付いていることでその瞬間は相手にマークされている、背中で管理されているからフリーではないですが、その次のパスが1本通った後は相手の背中からすっと顔を出せばフリーになれます。これを言葉で説明するのは難しいですが、そういう個人の駆け引きの幅はかなり広がりました。健さんのサッカーの知識量はすごいです。いろいろなことを教えてもらいました。

(メンタル面で岩瀬監督から学んだことはあるか?)
「メンタルよりは個人の駆け引きのことをひたすら教えてもらいました。ボールがないところの駆け引きを教えてもらえましたし、そこで幅ができたのは良かったと思います」

(リカルド監督のサッカーがこれまでやってきたサッカーと似ている部分があるという話だったが、逆にリカルド監督の指導で驚いたようなことはあるか?)
「ポジショナルプレーはどういうところでどうプラス1をつくり、どう相手との差異を出すか、ズレをどこで出すかということがベースになってきますが、リカルド監督は枠組みの中であればどこに誰が立っていてもいいという自由度を感じています。

たとえば今までのチームであれば、ボールを持つ選手がここに立とう、(ビルドアップの際に)3枚で入ろう、4枚で入ろう、3-1(最終ライン3枚と中盤1枚)で入ろう、4-1で入ろうということがかっちりしていましたが、たとえば相手が2トップで2-3でそのまま入ろうとして誰かが(相手の)2トップの脇を取るというところの『誰かが取る』の自由度が高いです。

たとえばサイドバックが少し絞って上げたら、サイドハーフが外に出る、2トップの脇をサイドバックが取るのであればサイドハーフが外を取る、ボランチが2トップの脇を取るならサイドハーフがボランチの位置に降りてあげてサイドバックが高い位置を取るなど、前進するためのビルドアップの出口を見つけるためのポジションの移動であれば、どこに誰が入っても、そこを誰かが埋めれば、という枠組みの中での自由度は高いと思います」

(逆に言えば枠組みから外れないように、「サイドで下がりすぎないように」ということや「誰かがとどまっているように」というような細かい指示はあるのか?)
「その枠から外れないようにすることは大事なことだと思います。他には『ドリブルで運べ』ということは言われます。相手が2トップで(ビルドアップは)3枚で入ろうとなったときに、真ん中のセンターバックが相手の右のFWに向かって運んで、相手をロックして引き付けて左のセンターバックに出し、左のセンターバックが2トップの脇を越えていく、というような、前のスペースが空いているときにドリブルで運ぶことは大切にされていると思います」

(田中選手が参考にしているチームや選手はいるか?)
「(イングランドの)マンチェスター・シティの試合はよく見ていますし、こういうイメージが一番の理想なのではないかと思います。シティの選手、シティのやり方はよく見ています」

(ここまでトレーニングを重ねてきて、リカルド監督のもとで良いサッカーを見せられるという手応えは得られているか?)
「(リカルド監督が率いていた際の)徳島ヴォルティスの試合はよく見ていましたが、レッズは能力が高い選手がそろっていますし、ここでもあのサッカーのような形になっていけば面白いサッカーを見せられるのではないかと思います。主導権を握ってゴールをたくさん取るような面白いサッカーができるのではないかという期待をしています」

(改めてチームとして、田中選手個人としてどんなプレーを見せていきたいか?)
「主導権を握って、見ているファン・サポーターの方たちがワクワクするようなサッカーをしたいと思います。個人的にはボールが自分のところに来たら期待できるようなプレーをしていきたいと思います」

(トレーニング以外で時間がある際にはどんな過ごし方をしているのか?リラックス方法はあるか?)
「漫画が好きなので読んでいますが、結局はサッカーから離れられていないです(笑)。DAZNを開いて、シティの試合を見て、全く違うやり方のチームも見たりしています。情報を集めてポジショナルプレーのチーム、マニアックなところでいえばイタリアのサッスオーロは本当に面白いサッカーをします。そういうサッカーを見ています。勉強になるから見ているわけではなく、シンプルに好きだから見ています。嫌々見たり『勉強しなきゃ』と思ったりしながら見ているのではなく、気付いたら『サッカーを見よう』という感じで見ています」

(漫画はどんなものを読んでいるのか?)
「漫画でさえも『進撃の巨人』以外は結局サッカー漫画になってしまいます(笑)。『DAYS』というサッカー漫画は最終回が最近でしたが、泣けました。他には、あだち充さんの漫画はよく読んでいるかもしれません。『H2』や『クロスゲーム』の世界観は好きです」

(ポジション争いについてはどう考えているか?)
「厳しい争いがあることは分かっていましたし、しっかり勝ち抜きたいと思っていますが、僕と同じようなタイプはそんなにいないと思っていますし、自分にしかない特長を出していきたいと思います。他の選手と比べて『この選手はここがうまいから自分もこれはできるようになっていかないと』という意識でやるよりは、ひたすら自分の良いところを出してアピールしていきたいです」

(槙野選手と宇賀神選手との自主トレは陸上の秋本真吾さんの下でトレーニングしたと思うが、そのトレーニングで学んだことやトレーニングすることになった経緯は?)
「今回、移籍するときに秋本さんから連絡をいただいていて、どこかのタイミングでいきたいと思っていました。初日に槙野君に誘ってもらって『今日から自主トレキャンプにいくんだよね』ということを話していて、『秋本さんのところですか?』みたいな話になり、『僕も参加していいですか?』という感じでいきました。

これからどういうふうに体をつくっていくかを学べましたし、走りの技術も学べました。僕はスピードを売りにしていますし、そこをもっと伸ばせるのではないかという感触があります。がんばっていきたいです」

(秋本さんのトレーニングをやってみてサッカーで生かせていることは?)
「スタートダッシュ、走り出しのところはサッカーに近い状況で技術を教えてくれますし、走り出しのスピード感は出ていると思います。単純に去年から食事やいろいろなことを見直したことで体重も4キロくらい減っていますし、なおかつ走りの技術も上げていければかなりキレやスピードが出ると思います。今の時点でスピードやキレは昨年より出ていると思いますし、さらに上げていければと思います」

(応援してくださっているファン・サポーターやステークホルダーの方々へメッセージはあるか?)
「全力で毎試合走りきって、ゴールやアシストでチームの勝利に貢献し、みなさんと喜びを分かち合えるようにがんばりますので、よろしくお願いします」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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