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沖縄トレーニングキャンプ 5日目 宇賀神友弥コメント

28日のトレーニング後、宇賀神友弥がオンラインでメディアからの質問に答えた。

(今日のトレーニングを見ていると、ミハイロ ペトロヴィッチ監督のトレーニングにも似ていて懐かしさも感じたが?)
「トレーニングが始まってから10日ほど経ちますが、初日からそのような感覚でトレーニングをやらせてもらっています。全てのトレーニングにおいて体も頭も使いますし、ミシャ(ミハイロ ペトロヴィッチ)監督のときに近いようなトレーニングが多いので、懐かしいという感覚と楽しいという感覚を覚えながらトレーニングできています」

(今年は新加入選手も多く、ミシャ監督が率いていたシーズンを知らない選手も多いと思うが、そういう選手たちとの融合に手応えはあるか?)
「トレーニングをしていく中で、ミシャ監督のトレーニングをやってきた選手の方が飲み込みが早いという感覚はあります。今までパスサッカーと言われるものをやってこなかった選手もたくさんいると思いますし、そういう選手との擦り合わせはまだまだこれからだと思います。ゲームもまだ行っていませんし、明日のゲームでどれだけできるかがまず1つポイントなのかなと思います」

(オズワルド オリヴェイラ監督が率いていた際のトレーニングキャンプはフィジカルの要素が強くて対外試合も最後に1試合だけだったが、今回はサッカーのトレーニングが多い印象がある。体づくりとの兼ね合いについてはどうか?)
「フィジカルの要素が多いと強制的にコンディションも上がるものだと思いますが、ゲームの中、ボールを使ったトレーニングの中でいかに強度を上げられるか、それは自分自身で上げられるところだと思いますので、ゲームやポゼッションの中で一つひとつ強度を上げていくということがコンディションを上げるために重要だと思っています」

(ミシャ監督と似ている部分がありつつもリカルド ロドリゲス監督ならではの新鮮さもあるか?)
「まず一番はミシャ監督とは違って守備もしっかりトレーニングするというところでしょうか(笑)。セットプレーのトレーニングもします。ミシャ監督はとにかく攻撃で相手を圧倒しろというような、攻撃が最大の防御という感じでしたので、リカルド監督は守備もしっかりトレーニングするということが違うところだと思います。

あとは似ていますし、攻撃でも3人目、4人目の動きを要求します。ボールを持っていない選手の動き次第で選択肢がたくさん増えるんだぞ、そこを選択するのは自分たちだよ、というところはすごく似ていると思います。違う部分より似ている部分の方が多いと思います」

(ミシャ監督は3バックと4バックが攻守で流動的だったが、リカルド監督は試合の中ではっきりと3バックと4バックを使い分けることがあると思う。その点についてはどうか?)
「3枚なのか4枚なのか、まだ自分たちも分からない状況なので、試合の中でどういう形を取っていくかは自分たちも探っています」

(トレーニングがミシャ監督と似ているという話があったが、空気感はどうか?2012年は前年がなかなかうまくいかず、新しいサッカーに取り組んだ。そういう点での共通点も多いと思うが?)
「12年はそれまでパスサッカーに触れていなかった選手の方が多かったので、探り探りなところが多かったと思います。『ここで縦パスを入れていいの?ここで遊びのパスが必要なの?』ということが探り探りだったと思いますが、今はそれをやってきた選手も多いので、パス1つの重要性、遊びのパス1つでも次のプレーに移るための意図があるということをみんなが自信を持ってできていると思います。それは12年からミシャがやってきたことの経験が今のチームのトレーニングにも生かされていると思います。若手で戸惑いながらやっている選手はいると思いますし、そこに対してアドバイスも送れていると思うので、入りとしては手応えを得られています」

(2012年は平川忠亮コーチ、山田暢久さん、坪井慶介さんなどベテランの選手たちの奮闘も目立った。今年も「やってやろう」という雰囲気を感じるが?)
「それは今年だけではなく、常にそうです。ベテランと言われてきていますが、新しい選手が入ってきてサッカーも変わって、昨年は良い結果、内容のサッカーができなかったということで、全員がそういう強い気持ちをもっていると思います」

(リカルド監督のもとでポジショニングなど新しいことを言われていると思うが、選手として新たな発見はあるか?)
「今は特に後ろのパス回しが重要ということで、後ろからしっかり攻撃をつくっていくことを多めにやっていますが、今までやってきた監督の中でも一番『深さを取りなさい』ということを言われています。それは新しい発見です。深さを取ることで相手を誘き出すことと、自分の空間や時間をつくるということは今までもありましたが、自分が思っていた以上に『深くポジションを取って時間をつくりなさい』ということを言われていますので、それは新しい発見だと思います。3バックやサイドバックの選手が攻撃参加していくということはミシャ監督のときよりも強い意識を持っていると思います」

(攻撃に参加するときやボールを握ったときに「こういうことをやってくれ、こういう位置に立ってくれ」ということは言われるのか?)
「僕は後ろでプレーしているので、ボールを握っているときも2次攻撃、3次攻撃ができるポジショニングを強く言われています」

(塩田仁史選手が流通経済大学を卒業してプロになった後に宇賀神選手が入学したと思うが、塩田選手はどういう存在だったのか?)
「入れ替わりだったので大学時代には絡んでいませんでしたが、(ちょうど横にきた塩田に「また俺の文句を言っているんだろ」と言われ)塩田さんはもうおじいちゃんですね(笑)。塩田さんたちがいなければ僕たちもそうですし、今の流経はないと思っています。塩田さんや阿部吉朗さんがいたからこそ今の自分たちがいると思っています。塩田さんの人柄やプロフェッショナルな行動はすごく尊敬しています」

(伊藤敦樹選手が今季加入し、宮本優太選手の来季加入が決まってトレーニングにも参加しているなど後輩も増えたが、一大勢力のような形になってきた?)
「浦和レッズは流経王国ですね(笑)。マネジャーの関(敏浩)さんも入れて6人もいます。ただ、いるだけでは意味がないと思いますし、試合に出て流経出身の選手が活躍することが一番だと思いますので、チーム内での競争もそうですが、同じ流経同士でも負けないという意識をもってやりたいと思います」

(リカルド監督との面談でポジションの希望を聞かれたようだが、どんな話をしたのか?)
「みんなが3つのポジションを得意な順番で教えてくれと言われて、僕は左サイドバックと3バックであれば左のストッパー、それから右のストッパーと右のサイドバックもできますという話はしました。その中で『ボランチはできるのか?』と聞かれて、『ボランチはできません』とはっきり言いました。あとは自分が得意なプレーやキャラクター、オン・ザ・ピッチもオフ・ザ・ピッチについても特徴を教えてくれと言われました。オフ・ザ・ピッチは自分で言うのもなかなか恥ずかしいという話もしました(笑)」

(宇賀神選手はベテランと言われる年齢になってきたが、まだまだ伸びしろもあると思う。どういうところを課題にし、どういったストロングポイントを伸ばしていきたいと考えているのか?)
「監督にも『周りにいる選手を動かして最大限を引き出すプレーは自分の持ち味』という話はさせてもらいました。長い間サッカーをやってきて、リカルド監督のサッカーを飲み込むスピードは早いという自負もあります。そこからプラスアルファで新しい監督になって新しい哲学もあると思いますし、そこをしっかりと学ぶことが自分の成長域の広さだと思います。これからどんどん盗んでいきたいと思いますし、若手選手ともコミュニケーションを取っていますが、いろいろな選手に伝えていける存在だとも思っています」

(沖縄では個人でインスタグラムでライブ配信も行っているが、やるきっかけややってみて感じたことについてはどうか?)
「新型コロナウイルスの影響でトレーニングキャンプを楽しみにしてくれていた方たちが見に来られなくなってしまいました。ファンサービスを楽しみにしてくれていたと思いますし、自分たちも大切にしている時間でしたので、何か自分ができることは他にないかと考えるとそれくらいしかありませんでした。勝手に始めてみましたが、チームメートが思っていたよりもコラボしてくれませんでしたし、最初は『何やっているの』と言われていましたが、『ファンの人からも誰々とコラボして、というリクエストが来ているから』と周ちゃん(西川周作)などにしたら、『俺も呼んでよ』ということで昨日のような形になりました」

自分たちは知ってもらえていると思いますが、若手や新加入の選手はコミュニケーションを取って『この選手はこういう対応をしてくれるんだ』や『話した感じでこの選手の雰囲気が好きだな』ということで応援しようということや、トレーニングを見て『この選手を見たい』と思ってスタジアムに来てくれることもあると思います。そういう場を少しでもつくり、まだ知られていない選手を引き出せればいいなと思ったことがインスタグラムでライブをやろうと思った一番のきっかけです。

昨日は終わった後に、インスタグラムやTwitterで『楽しかったです』というコメントをたくさんもらえましたので、やった意味は少しでもあったのかなと思っています」

(宇賀神選手はたとえ同じポジションでも出し惜しみすることなく他の選手にアドバイスをして切磋琢磨しながらポジション争いをするタイプだと思う。そういう視点での若手選手、新加入選手とのコミュニケーションはどうか?)
「自分と同じポジションでしたら、今日もトレーニングの中でありましたが、福島(竜弥)選手や藤原優大は細かくコミュニケーションを取っています。まだ戸惑いを感じられますが、『もっとお前の良さがあるんじゃないの?』というところは常に言っていますし、そこを引き出してあげたいと思っています。自信があるプレーがあるはずですし、そこを認められてプロになったはずです。『そこをしっかり見せないといけないし、俺にもみんなにも見せてくれよ』ということが今は一番話していることだと思います」

(まだ始動して日は浅いが、藤原選手や福島選手は宇賀神選手の要求に応えるようになっているのか?)
「藤原優大とは彼がセンターバック、僕がサイドバックで組むことが多いですが、『お前の良さは何なの?ヘディングでしょ?対人の強さでしょ?』ということは言っています。対峙するFWはレオナルドや(杉本)健勇、武藤(雄樹)とすごくいい選手がいますが、『そこでチャレンジして自分の良さを見せないと』ということはすごく言っています。初日より2日目、3日目の方ががつっといけるようになっていますし、しっかり話を聞いて吸収しようとしているんだということが見られます」

(宇賀神選手個人としてどんな2021シーズンにしたいか?)
「毎年そうですが、チームの勝利に貢献することが一番です。その中で自分の良さ、自分個人の成績をしっかり追い求めていきたいと思いますし、チームの勝利に貢献するためには試合に出ないといけないと思いますので、しっかりとポジション争いをして、監督が誰を使うか迷うようなプレーをこのトレーニングキャンプで見せていきたいと思います。残りのキャリアはそこまで長くないと思っていますし、リーグ優勝して浦和レッズに貢献できるように、という気持ちを今まで以上に強くもって戦いたいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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