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「明日は本当に勝ちたい」大槻 毅監督(定例会見 12/18)

12月18日にWEB会議システムを使って行われた会見でのコメント

【質疑応答】
(大槻監督にとってレッズでの最後の試合になるが、今はどういう心境なのか?最後のトレーニングが終わって選手たちに話したことはあるか?)
「3連戦で引き分け、負けと来ましたので3つ目は必ず勝ちたいという思いが強いです。選手に関しては、試合の前日はいつもミーティングをして映像を見て準備をしてトレーニングをしますが、それを行い、トレーニングが終わった後は集めて話すこともありませんでしたし、『明日がんばりましょう』という話をして終わっています」

(大槻監督にとってレッズで一旦は最後の試合となる相手がミハイロ ペトロヴィッチ監督が率いる北海道コンサドーレ札幌というのは妙な巡り合わせを感じるが、大槻監督はどう感じているか?また札幌についてどう感じているか?)
「最終戦が札幌ということで、今季は一度対戦していますが、その試合も4-3というシーソーゲームのようなばたばたとしたゲームでした。ミシャさん(ミハイロ ペトロヴィッチ監督)がレッズの監督を長く務められていたのは事実で、そのときにプレーしていた選手もまだいますが、いつも言っているようにレッズと札幌が試合をするので、しっかりと上回るようにがんばります。

札幌に関しては今季、連戦が続いて暑い中でも前線から1対1のマンマーク的な守備を続けてきたところ、あとはミシャさんらしく前線でコンビネーションが生まれて、ということはあると思います。ただ、レッズでやられていたようなこととは少し違う表現になっていると思いますし、そういった特徴をしっかりつかんで戦いたいと思います」

(大槻監督としてはいつも通りということか?)
「いつものようにということですと、ここ2試合、それ以前も含めてここ何週間かは少し全体としてゲームに対しての競争力がシーズンの最後で若干落ちてきていると僕自身も感じていますし、選手にもそういうアプローチをしています。シーズンの最後ということ、埼玉スタジアムということ、札幌が相手ということも含めて、いろいろな意味で選手と共に高まりを持ってゲームに向かいたいと思います」

(これまでの答えの確認になるが、中2日でリカバリーが中心になってしまう状況ではあるとはいえ、最後の試合だからと言って特別なことをせずに今まで通り準備を進めてきたということか?)
「何か特別なことができればやりたいですが、この2日で特別なことがあるかと言われれば特段あるとは思えません。むしろ選手のコンディションをしっかり整えて、リカバリーも含めてですが、そういったことをゲームに向けていくことが一番の策だと思いますし、選手も埼玉スタジアムで最後の試合ということで、2020年は悔しい思いをした選手もいると思います。チーム全体も悔しい思いをしているので、そういったこともみんなで出すことができればいいなと思います」

(中2日で最終戦ということになるが、改めてどんなことを基準にメンバーを選びたいと思っているのか?)
「ケガをしていない選手です(笑)。以前に『3連戦をどういうふうに戦いますか?』という質問をされて、『一戦一戦』という話はしましたが、シーズンも終わりに向かってきて、できない選手も出てきていますし、何人かの選手は治療のため、ということもクラブからリリースが出ていますが、それを含めて総合力、それも含めてクラブとしての力だと思っていますから、最後の試合に全員で向かっていくところを表現することだと思います。そういった意味でも明日はがんばります」

(埼玉スタジアムに来られるファン・サポーター、画面の前で応援してくれるファン・サポーターへのメッセージは?)
「アウェイで4試合戦って帰ってきたガンバ大阪戦は期待があるというスタジアムの雰囲気を作ってくださったにもかかわらず上回ることができませんでした。最後にホームでしっかりと戦って、上回るところを選手と表現できればと思っています。がんばります」

(最後までどうなるかはまだ分からないが、今年は新型コロナウイルスという誰にも経験がないような大変な社会情勢の中で、レッズはチーム内に感染者が出ずにここまで来た。こういう対策をしてきたという思いについてはどうか?)
「どのクラブで出てもおかしくない状況だと思います。浦和レッズが特段に何をしたから選手に感染者が出ませんでした、スタッフに陽性者が出ませんでした、ということでは全然ないと思います。なぜならば、社会の中での活動はまだ『日常』とは全く言えませんし、注意しなければいけない状況は続いていますが、たとえば学校もやっていますし、家庭の中に自分以外に社会の中で生活する人たちがいます。ですから、みんなが注意していますし、クラブからの注意喚起もありますが、選手の周りの人たちの助けがあってこういう状況(感染者ゼロ)が生まれているのではないかと思います。

ただ、たとえば感染した人が悪いとか対策をやっていないということでは全くありませんし、日常の中、社会の中でそういうことを受け入れながら、我々は進んでいかなければいけない段階だと思っています。ですから、我々のグループ、浦和レッズのクラブハウスの中で感染者が出ていないことはありがたいことだとは思いますが、それは周りで起こっていることの中では特別なことというよりは、地域もありますし、場所もあります。たくさんのことがあるのでこれから何が起こるか分からないという心構えで進んでいくことが大事なのではないかと思います。逆に感染が出たからといってそれが悪いということでは全くないですし、それを受容して進んでいけなければいけないと思っています」

(今年は連戦が多く、34試合のリーグ戦に対してきちんとトレーニングできる回数は例年になくとても少ないシーズンだったと思う。その中で大事にしてきてチームに植え付けることができたと感じることと、時間があればもっとこういうことをしたかったと思うことはあるか?)
「今の言い方ですと、一週間あるとトレーニングが何回できますね、ということだと思いますが、2020年だけではなく2019年もこの仕事についてから一週間のスパンでトレーニングできた回数はあまり多くありませんでした。どちらかと言えば今年に関しては、トレーニングの回数よりもキャンプができたことが大きかったと思っていますし、そこである程度の基準を作って、戻るべき場所を見据えていることは大きかったと思っています。

ただ、4ヵ月ほど空いてしまって、季節が変わってしまったのでそれに適応することに苦労しました。そこに対して合わせていくことに関してはトレーニングの回数がどうということもありますが、暑熱に適応するところはどうかなというところでした。

ピッチの上での戦術的な落とし込みに関して言えば、当然回数があった方がいいですが、サイクルとしては改善とブラッシュアップに持っていかざるを得ないので、新しいことを入れることをトライすることはなかなか難しかったと思っています。その分、先ほども言ったようにキャンプがあったことはありがたかったという印象があります」

(大槻監督が監督を辞めてもレッズに残ってほしいと思っているファン・サポーターも多いと思うが、これからこういう道に進むということは明日のホームゲーム最終戦後のセレモニーで話す予定はあるのか?)
「クラブから話をすると言っていただきましたが、僕はこのクラブの中ではずっと同じことを言い続けてきたので、クラブに対して話すことは特段ありませんし、今ここでも、いつもそうですが、みなさんに感謝の気持ちを持っています。また次どういうふうになるかは分かりませんが、人と関わりながら仕事をすることを楽しんでここまでやってきましたので、またそういった仕事ができればうれしいなとは思っています。

最後の話みたいなこともありますが、まだ何も終わっていませんし、明日1試合あるので、まずはそこにみんなで向かっていくことが大事だと思っていますし、ここでいろいろなことを話すのはまだ早いかなと思っています。まずは明日がんばります」

(今年はコロナ禍で選手を取材するミックスゾーンがなくなったが、たとえば宇賀神友弥選手が「試合でミスをした後にメディアの前で吐き出すことで自分の気持ちが整理される」というような話をしていた。今年はこういう状態になって選手のメンタル的な難しさは感じたか?)
「間違いなくあったと思います。特に7月4日に再開するまでに関しては、サッカー選手としての価値のようなものに対して、自分自身に問いかける場面が多かったと思いますし、我々の表現すべきスタジアムに戻ってきたときに、選手が表現してみなさんとのいろいろな共有をしたいと思っていると思いますが、今年は残念ながらみんなが思うような成果には至っていない歯がゆさも感じていたのではないでしょうか。

あとはトレーニング場で選手とスタッフだけが仕事をしているわけではありませんし、スタジアムも当然そうですし、みなさんもそうですが、サッカー界に関わる方と一緒に仕事をしているという認識は選手も当然持っていますので、そういったところでうまくコミュニケーションが取れなかったり、関係などいろいろなことを共有できないことへのもどかしさのようなストレスは感じていたのではないかと僕は感じています」

(2年近くレッズを率いてきて、Jリーグ全体での浦和レッズの立ち位置、存在感はこうあるべきだという視点で思うことはあるか?)
「僕も明日の試合をもって退任いたしますが、ここ数年、監督が替わる回数が多く、クラブとしての競争力を高い位置で維持できているとは言えないと思います。またいろいろな意味でビッグクラブと言われますが、それにふさわしい成績を出し続けることを求められていると思います。残念ながらこの2年間はタイトルを1つも獲れませんでしたし、リーグに関しては残念な結果が続いていることは非常に責任を感じています。タイトルならびにリーグでの順位が高い位置にいるということを常々、浦和レッズは目指さなければいけないと思います。それと同時に、それを継続するためのクラブとしての取り組みが求められているのではないかと思います」

(常にタイトル争いに顔を出すクラブであり続けることがJリーグの中で確固たる存在感を出すということになるのか?)
「それは求められているところだと思います。ただし、現在はいいサイクルではない状況なので、どこかのきっかけでそういうサイクルにまた入っていくことが目指すべき姿だと思っています」

(大槻監督は我慢強く、ブレずに攻守において主体性を持って戦うということをこの1年やり続けていたと思うが、その集大成のゲームになる明日の試合でどのように攻守においての主体性を表現したいと考えているのか?)
「やってきたことを継続して出すことにトライしたいことはもちろんその通りです。その上でこの3連戦で中2日ということで、埼玉スタジアムで相手を上回るためにどういったことをしなければいけないかということをしっかりとやりたいと思いますが、何かの形やこういうやり方ということをやればいいということではありません。なぜならば、僕に求められているのは、これまでやってきた積み上げは当然あると思いますが、何かを積み上げるというよりもシーズンの最後で相手を上回る、そこにフォーカスしなければいけないと思っています。今年はたくさんのことを選手がやってきましたが、それも踏まえて明日は本当に勝ちたい。勝つことにみんなでフォーカスして臨みたいと思っています」

(ここ数試合、積極性や前からいく部分がなかなか出せていないと思う。川崎戦は相手によっていけなかった部分、いかなかった部分があると思うが、思っていたよりも前にいけなかったのか?)
「何かを取れば何かを失うところはありますが、前にいくためには前線からのファーストDFを決めなければいけないところの強度が必要だと思います。そこよりも少し違うところを選択した部分はあったので、少し前に出られないところがあったのは事実だと思います。

あとは選手の選定のところで、プレーの質を出せる、出せない、コンディションの部分も含めて、3連戦も踏まえての設定でした。ああいう内容だったのでそれが成功だったとは言えませんが、1点取ったところの流れや準備してきたものが全く表現できなかったということではなかったと思っていますので、もう少し選手の良さを出してあげたかったなと感じています。

いつも自分たちにフォーカスしなければいけませんが、川崎さんは本当に素晴らしかったと思います。何度かゲームを見直すと、本当に素晴らしい、ああいうところがJリーグで最多勝ち点、最多得点を取っているところだと思いますし、それを体感して、次にそこに近づく、超えるということは選手個人個人もそうですが、そういう気持ちを持てるかどうかが大事だと思ったゲームでした。僕自身もまた目指すところが見えたということで、負けたことは本当に悔しいですが、しっかりと認めて、受け入れて、ということが必要なゲームだったと思っています」

(札幌戦も相手の対策ということもあると思うが、最後の試合ということでファン・サポーターもアグレッシブな姿を期待していると思うが?)
「今シーズンはどんな条件も受け入れていかなければいけませんし、しっかりとやりたいと思います」

「最後に、こういう形(WEB会議システム)で1年間、みなさまとお仕事させていただきました。いつも言っていますように、本当は対面や週に何回も、という形がいいと思いますが、本当にありがとうございました。また明日1試合あります。よろしくお願いします。今日もありがとうございました」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「明日は本当に勝ちたい」大槻 毅監督(定例会見 12/18)

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