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「スタジアムから笑顔で帰っていただきたいと強く思う」大槻 毅監督(定例会見 11/20)

11月20日にWEB会議システムを使って行われた会見でのコメント

【質疑応答】
(今日は18日に行われた明治安田生命J1リーグ 第31節 ヴィッセル神戸戦から2日後でまだ回復の段階にあると思うが、選手たちの表情などを見て雰囲気はどうだったか?)
「昨日は帰ってきてトリートメントだけでしたので、今日は少しボール回しなどをして体を動かしました。天気が少し暗い感じの曇り空でしたが、選手たちはよく動いていたと思います」

(改めて神戸戦で感じた手応えはどんなものだったか?)
「選手のリバウンドメンタリティーというか、(横浜F・マリノス戦の敗戦から)ああいうところでしっかり持ってきてくれるようなところを表現してくれることは非常にありがたいです。たとえば今年は多くの失点をしたゲームもいくつかありましたが、(2-6で敗戦した)名古屋グランパス戦の後はこうだったとか、その後にこういうゲームをして我々はこうだったんだ、という話を自発的にしていて、アップのときから彼らの発する言葉自体がゲームに向かうパワーを感じさせてくれたので、そういうところは良かったのではないかと思います」

(22日のガンバ大阪戦は5試合ぶり、期間にして約1ヵ月ぶりにホームでの試合になるが、どんな試合をしたいか?)
「今年はホームであまり良い成績を収められず、苦しい思い、悔しい思いをさせてきた方たちがスタジアムに来てくれると思います。最後は勝ってアウェイでの4連戦ということになりましたので、また来ていただけるみなさんのために選手と共に全力を尽くして、最後に相手を上回るところを見せて、スタジアムから笑顔で帰っていただきたいと強く思います」

(J1リーグは残り5試合になったが、どんなところを表現していきたいか?)
「相手がいるので、たとえばこの前の神戸戦でしたら4-4-2同士のマッチアップになりました。どこで数的優位を作ってボールを運んでいくかというところは正直、試合を見てからいろいろなことを言うことは簡単ですが、あの試合の前だと神戸は前の試合から中2日でACL(AFCチャンピオンズリーグ)も控えているので、どんな選手構成で来るのかも分からない状態でした。神戸はG大阪との試合は同じメンバーでやっていましたが、その前は4-3-3でずっとやっていて、それに対してどういう準備ができるかというとなかなか難しいところがあります。

そういった意味では試合の中でアジャストしていくところを表現してくれているので、また次の試合でも出せればいいなと思います。ただ、そのためにはしっかりとした試合の入りをして、アジャストできる時間帯までしっかりゲームを運んでいくことや時間を過ごしていくことができないとそういうことも出ないので、良い入りをしてそういったことを表現できればいいなと思っています」

(2ヵ月あまり先発メンバーがほとんど同じ選手だという印象があるが、トレーニングでずっとその選手たちが良いと感じているのか、それとも試合の中でこの組み合わせでやることで一番力が発揮できると感じているのか、そういうところはどういうふうに判断しているのか?)
「トレーニングで良いところを見られれば一番いいですが、ほとんど中3日だとトレーニングができません。試合前日にリスタートの合わせをするぐらいでしょうか。あとはボール回しをやる程度でアクティブレスト(積極的休養)の形、トリートメントや交代浴になるので、トレーニングで見るということはできる週とできない週があります。先日のF・マリノス戦の前に10日間空いた中では見られたところがありますし、ケガ人のコンディション等でメンバーが変わるところがあることはご理解いただきたいです。

もう1つ今言った中で、メンバーが変わる、変わらないのところで言うと、良い組み合わせがあるところは継続したいと思いますが、その中でもメディカルの情報で『ちょっとここが』ということがあれば、連戦で選手がいなくなることが一番嫌だったのでそこを回避したところはあります。ただ、涼しくなってきてコンディションを維持しやすくなってきたことは大きな要因としてあると思います。

暑熱の中で連戦になると、脱水も含めて筋肉への負担がかかったりすることも考えなければいけませんでした。現在はリカバリーがうまくできるような環境になってきたことが1つあります。そこも大きな要因かなと思っています。そういった流れで来た中で良い組み合わせ、良いリカバリーのサイクルが今の形につながっているのかなと思います。

たとえばトミー(トーマス)は神戸戦で久々に出ましたが、みなさんにはトレーニングを見ていただけない中でケガがあって外れてコンディションが戻らなかったこともありますし、いろいろなことが重なっているところもあります。

現状は全員がトレーニングしていますが、トレーニングをしている状態とコンディションが良い状態はまた別だと思います。まだもう少しシーズンがあるので、そういったところもみんなでチャレンジさせたいですし、チャレンジしていきたいと思います」

(出場機会が少ない選手もはっきりしてきたという見方にもなると思うが、そういう選手たちにこういうことをやってほしいと強くアプローチしたり強調したりしていることはあるか?)
「個人のところで話をすることもありますし、個人でやれることもありますが、チームとしてやっていることへの理解や適応みたいなことは常に求めています。その中で自分が持っている色、良さを出すということがありますが、チームでやっていることの中でポジションによる役割を含めてトレーニングの中で確認しながらやることを要求しています。

その中でも良いところはもっと強調してほしいと思いますし、良いところをどのタイミングで発揮するかということは時折話をすることもあります。毎日捕まえて一人ひとりにこれやれ、あれやれということはないですが、そういったアプローチは僕もそうですしコーチにやってもらう部分も含めてあります」

(残り5試合でACL出場圏内を見ると6、7チームが少ない勝ち点差で競っている状態だと思うが、改めて残り5試合の重要性やACL出場権をつかむ重要性についてどう考えているか?)
「レギュレーションをきちっと理解して、どういう形であればACLに出られるかという条件をしっかり見ているつもりです。そこに対して残り5試合の中で、順位表はありますが試合をこなしている数もそれぞれ違いますし、僕らよりも少し上に位置しているチームとの対戦も残っていますので、残り5試合で1つでも上の順位に近づいて、上げていきたいです。今の段階でも可能性がゼロではありませんし、先日の神戸戦での選手たちのがんばりによってその可能性は膨らんだと思っています。ですから選手と共にそこにチャレンジしていきたいです。J1リーグの上位3つ、そして他の大会でも枠が1つあるわけですから、そういったことも含めて可能性を追求して選手たちとやっていきたいと思います」

(G大阪の印象は?)
「今季アウェイで戦わせていただいたときはまだ3バックでやっていました。前半が終わって4バックに変化させて対応してきましたが、あのときはうまく合わせられる局面があって、選手が準備してきたことを比較的うまく表現してくれて、相手のミスを誘発してくれたと感じています。

ここのところ4-4-2でやっていますし、その中でいい選手と強烈な外国人選手がパワーを発揮するイメージがあります。マッチアップがある中で、どこでそれをずらしていくかということが重要になると思いますし、形でずらすのか個人でずらすのかということがありますが、特にガンバは個人でずらすことができるチームだと思います。そういったところも注意して戦いに臨みたいと思っています」

(神戸戦では監督が以前おっしゃっていたゲームストーリーを表現できた手応えを感じているのではないか?)
「昨年のアウェイの戦いからの続きがあって、昨年はピッチに適応するのが本当に難しかったです。ハイブリッドターフで表面が滑ります。ボールも滑りますが、人も滑ってしまいます。そういったところの準備も選手たちとしっかり話をして、おとといの試合ではいつもと違うスパイクを履いている選手も多かったですが、その分ストレスもかかっていると思っています。その回復も今日はすごく重要視しましたし、メディカルともそういうトピックでミーティングをしました。選手の回復や痛めているだけじゃない部分もしっかり見ていかなければいけないと感じています。

試合の中だけのストーリーで言えば、給水タイムで選手が表現するいろいろなことを要求すればしっかりやってくれましたし、ハーフタイムで『じゃあ次はこういうところだね』と話したことも表現してくれました。それを焦れずに続けてやろうということでしたが、相手も人が代わって、我々もそうでしたが、ゲームが徐々にオープンになるところがありました。オープンになった時間も含めて我々に転がってきた部分が大きくあったので、非常に良かったと思っています」

(武田英寿選手に対して、今一番伝えていることや求めていること、あるいは春先から成長したと感じることはどんなことか?)
「彼は先週末からU-19日本代表のキャンプに行って、今週はようやく今日会えました。彼はその間も休みを取っていなかったので昨日はレストを取らせて今日からまた練習を、という形で今日顔を合わせていろいろな話をしました。

U-19日本代表のキャンプの情報、水戸(ホーリーホック)さんとやったゲームの情報もこちらで少し把握していることもありましたので、そういったところの情報交換をして、本人がどうだったのか、今日の練習が終わった後に少しコミュニケーションを取っています。

彼自身も代表に行って感じていることがありますし、じゃあレッズのトレーニングでどういうところを磨いていかないといけないかということで感じたこともあると思います。そういったところを共有して、こちらもまたトレーニングで見て、話をしながら進めていきたいと思っています。

春先から見て、というところで言いますと、キャンプで来て、新型コロナウイルスの影響があってトレーニングができないところで調整して一回り体を大きくしましたが、夏を過ぎて強さも含めて締まった状態になってきていると思います。そういったことがもともと彼の持っている視野や技術に合わさっていく段階だと思っています。試合に絡めてあげられていないのでそれをみなさんに見せられることは難しくなっていますが、そういったことをトレーニングでは表現してくれていますので、またそれがつながるように、僕もしっかり見ていきたいと思います」

(神戸戦は先入観もあってか序盤は横浜FM戦のショックがあったと感じたが、メンタル的には問題なかったのか?)
「いや、問題あったと思いますよ。選手たちもナーバスだったし、だからこそみんなでそれを振り払おうという振る舞いをしたのだと思います。試合に入ってから良い表現をみんなで続けることによってああいう結果につなげてくれたことに関しては、彼らの良いパフォーマンスだったと思います。神戸戦を90分やったことでまた我々次第だということを見せてくれました。それは常々言っていますから、またそういったことをつなげていければ、というゲームになったと思います。メンタルはやはり難しかったです」

(3年計画の1年目を大槻監督がやられていて、来季以降も監督をやるかどうかに関わらず、クラブとしてはブレずに継続するということが一番大きなことだと思う。監督が代わるにしても大槻監督が今まで積み上げてきたことを継続してくれる監督がいいはずであり、「もし代わるならこうだよね」という話をフロントとする機会もあったと思うが、自分が継続したいという希望もあると思う。契約とは別の話として大槻監督自身の考えとしてはどうか?)
「僕個人の意見です。クラブの発展、クラブの成長、クラブの勝利に貢献できるのであれば、監督は誰がやっても構わないと思いますし、僕がやる、やらない、ということではないと思います。そして継続ということで言うと、クラブの形、計画はありますが、そこに対してどのようなアプローチをしていくかはすごく大事だと思います。クラブは『浦和を背負う責任』というキーワードを使って3年計画をステークホルダーにしっかり示しています。それに対してしっかりとしたアプローチをしていくことが大事だと思います。

また、3年計画という言葉が一人歩きするかもしれませんが、それと同時に今季の目標も設定されていますし、ACL出場権ということも出されています。いろいろなものの目標を達成できる、できないということも含めて、クラブはしっかりとジャッジするでしょう。そのときに大事なことは、自分たちがこのクラブの成長を信じて、信念を持ってその仕事に当たり、その責任をしっかりとまっとうすることだと思います。そのことだけだと思います。そしてこのクラブに対してどれくらいのロイヤリティーを持ってやれているかということが非常に重要になってくるのだと思います」

「最後に、少し前はホームで勝てていなかったので、またがんばらないといけないという気持ちがありましたが、勝ってアウェイに出発して、アウェイからようやく戻ってきて、ホームで戦うことに対して『やろうぜ。やってやろうぜ』という気持ちで選手たちもトレーニングしていました。そういうことを本当にみなさんに見ていただけるようにがんばります。たくさんの人に見ていただけるようにがんばります。あと5試合ですが、みなさまと一緒に仕事をさせていただけることを感謝します。よろしくお願いします」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「スタジアムから笑顔で帰っていただきたいと強く思う」大槻 毅監督(定例会見 11/20)

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