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第13節 vs 大分「レオナルドと橋岡のゴールで逆転勝利」

29日、浦和レッズは埼玉スタジアムで明治安田生命J1リーグ 第13節 大分トリニータ戦に臨んだ。

レッズは前半に先制を許したものの、橋岡大樹のクロスからレオナルドがヘディングシュート、山中亮輔のFKから橋岡がヘディングシュートを決めて逆転。2-1で勝利を収めた。

この試合で4試合連続先発出場となった槙野智章が、J1通算350試合出場を達成。また、J1通算150ゴールまであと1点に迫っている興梠慎三がリーグ6試合ぶりにスタメン出場を果たした。

立ち上がりは迫力のある前線からのプレッシャーと速い攻撃で主導権を握りにいったレッズ。しかし9分、三平和司にゴールを許し、先に失点してしまった。

それでもまだ早い時間帯での失点。選手たちは下を向くことなく得点を目指した。時折カウンターを受けることや相手のゴールキックからボールをつながれることもあったが大分の攻撃はほぼ単発に終わり、多くの時間をレッズがボールを持ちながら大分陣内で過ごすことになった。

そして複数のチャンスをつくりながら迎えた30分、高い位置でボールを奪い返すと、槙野の縦パスから興梠、レオナルド、長澤和輝、橋岡と鮮やかにつなぎ、橋岡がペナルティーエリアの右角付近から上げたクロスボールをレオナルドがヘディングで合わせて同点ゴールを決めた。

さらに33分にはペナルティーエリア右角付近で得たFKを山中がキック。低くて速い上に鋭く曲がるボールは直接ゴールへ向かうと思われたが、橋岡が頭で触れてわずかにコースを変えてゴール。一気に逆転に成功した。

リードした後は圧力を掛けてきた大分の攻撃を受ける形となる時間帯もあったが、槙野、トーマスのセンターバックコンビを中心に守備陣が集中力を切らさず、西川周作の活躍に頼らざるを得ない場面はつくらせない。

もちろん守備一辺倒になることはなく、55分には柴戸 海のパスを受けた関根貴大が興梠とのワンツーからペナルティーエリアに進入すると、鋭いドリブルで相手をかわしてシュート。61分には山中の鋭いクロスに途中出場の杉本健勇が飛び込む。前者はシュートがGKに弾かれ、後者は杉本がわずかに届かなかったが、チャンスをつくった。

その後も選手交代を使いながら全体をコンパクトに保ち、落ち着いてゲームをコントロールした。体力的に厳しい終盤も守備陣だけではなく前線も激しくチェイシングするなどチーム全体で体を張りながら守り、2試合ぶりの勝利。主審の長いホイッスルが鳴ると、スタジアムは大きな拍手の音に包まれた。

第13節を終えて7勝2分4敗で勝ち点23としたレッズ。次戦は9月5日(土)にアウェイのヤンマースタジアム長居で19時にキックオフするセレッソ大阪戦に臨む。

【槙野智章】
(逆転して後半に1点守り切るのも大変なゲームだったので、それだけにDFとしての充実感もあったのではないかと思うが?)
「ここ数試合のことを考えると、特にサンフレッチェ広島戦は1点を取って逃げ切る時間がものすごく長くて、1点を取りにいく姿勢は見ている人にとって見受けられなかったと思いますが、今日に関しては最後の10分を切るまでは自分たちがボールを保持してゴールに向かう姿勢は見せることができたと思っています。試合で起きたこと、次の試合に向けてしっかり反省を生かした試合内容と結果だったかなと思っています」

(今年の序盤は満足のいく出場機会ではなかったかもしれないが、夏場に来て自分のいいものを継続的に出していると思う。そういう流れで迎えたJ1通算350試合出場はどうだったか?)
「350試合は喜ばしいことかもしれませんが、浦和レッズには阿部(勇樹)選手、興梠(慎三)選手と500試合、400試合とすばらしい数字を出している選手たちがいますので、なかなか素直には喜べません。個人的な350試合を振り返るといろいろなことがあったなと感じながら、丈夫な体に産んでくれた親にも感謝しなければなりませんし、たくさんの指導者、たくさんのチームメートの中で成長させてもらっています。特にここ浦和レッズで、ものすごく濃い時間を過ごさせてもらっていますので、チームメートに本当に感謝しています」

(槙野選手は4試合連続先発出場となったが、ここ4試合、特に前節のヴィッセル神戸戦から今日の試合で感じられたチームの成長はあるか?)
「負けた試合で収穫があったことは、チームとしてはいいことだったと思います。なぜ敗戦したかということは、スタッフからのフィードバックもありますし、選手間での話し合いもできていますので、前節の神戸戦の敗戦はチームをより強くするため、前に進むためにはもしかしたら大事な敗戦だったのかなと僕は捉えています。

実際に神戸戦で久しぶりに先制点をくらった、でも追いついた、最後に負けた、ということを考えると、今日の展開も少し似ていました。先制点を取られましたが、そこからチームも崩れることなく、レオナルド選手、橋岡(大樹)選手がすばらしい時間帯でゴールできましたので、選手のメンタル的な成長もあったのかなと思います。

失点した直後のディフェンスラインの選手とGKの表情を見ても、DAZNで映っているかは分かりませんが、誰も下を向くことなく、自然とディフェンスラインとGKが集まって『落ち着いてゲームを進めていこう』というポジティブな声掛けができていました。それは多分、FC東京戦や柏レイソル戦、名古屋グランパス戦といった失点をかなり重ねた試合から比べると、チームはものすごく成長しているかなというふうに思います。メンタル的にどういうふうにゲームを描きながらプレーしないといけないかということが、センターラインの選手だけではなくて、若い選手を含めていろいろな選手たちからもそういう声が出ているということは前進している証拠だと思います」

(槙野選手も指示を出す声や活を入れる声をかなり出していたと思うが、後半の給水タイムが終わった直後に橋岡選手が『集中していこう。マキ、後ろから声出して』と言っていたと思う。それは先日、槙野選手が話していた『橋岡に声を出せと敢えて言っている』ということの延長線のように感じたが?)
「おっしゃるとおりですが、1つのパフォーマンスなんです。チームの士気を高めるために、そしてスタジアムの雰囲気を変えるために、ファン・サポーターの方たちを巻き込むじゃないですけど、橋岡選手は声を出しているんですけどそう言うことによって、他の選手を含めてスタジアムの空気を変えるという意味で、パフォーマンス的にやらせてもらっています。決して橋岡が悪いわけではないんです(笑)」

(350試合出場について「素直に喜べない」と言っていたが、何試合になったら喜べそうか?)
「気持ちは1,000試合いきたいですよね(笑)。気温も上がってきていますし、Jリーグのサッカーもいろいろと変わってきていますので、昔のように毎試合出られるような環境ではなくなってきています。そう考えると500試合出ている選手、600試合出ている選手の偉大さを本当に感じています。とにかくケガなくしっかりとしたパフォーマンスを維持することが今後の目標です。大きな目標としては1,000試合いきたいです(笑)」

(もう成熟した年齢になっていると思うが、改めてこれからDFとしてどういう選手になっていきたいか?)
「昔とプレースタイルが変わってきていますので、より頭を使ってプレーしていかないといけないと思っています。昔はやんちゃでなんでも勢いよく『エイヤー』というプレーをしていましたが、ケガや体力的なことを考えると、より頭を使ってプレーしないといけないのかなと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】







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