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「意欲があふれるような数日間」大槻 毅監督(定例会見 7/31)

7月31日にWEB会議システムを使って行われた会見でのコメント

【質疑応答】
(中3日での3連戦の後、明日の清水エスパルス戦まで5日が空いたが、大槻監督から見て選手たちのコンディション、疲労の回復具合はどうか?)
「問題ないと思います」

(大槻監督は常々「メンバーを選ぶのが難しい」と言っているが、今回のように約1週間空いて疲労度にばらつきがなくなるほどより難しくなるのではないか?)
「本当にありがたいことです。選手たちがいい状況を保とう、向上しようという意欲があふれるような数日間だったので非常にありがたいです」

(清水戦に向けて順調に準備を進められたということか?)
「準備する流れのようなものは特段変わっていませんし、ちょっとしたケガやアクシデントのようなこともありません。むしろケガをしていた選手が戻ってきたり、ポジティブな要素の方が多い週でした。みなさんに練習を公開できる日が限られていて申し訳ないですが、そういった状況です」

(前節の横浜FC戦では攻撃はもちろん、ボールを失った際の切り替え、前線からのプレッシング、前線でボールを奪えなかった際の帰陣やポジション取り、そこからボールを奪いにいくことなど、守備面で主体性が見られたと思うが、大槻監督の手応えはどうか?)
「最終的に勝った試合なので終わった後だとなんでも言えると思いますが、1つ言えるのは準備の段階で選手たちが横浜FCのサッカーの仕組みをよく理解してくれてゲームに臨んでくれたというのは大きかったと思います。結果に関してはいろいろな要素があるので終わった後にどうこう言うのは難しいですが、選手たちがそういうことをよく表現してくれたということだと思います」

(清水戦はどんな試合にしたいか?)
「ホームで前回、柏レイソルを相手にああいう試合をしてしまったので、そのことも踏まえて、ファン・サポーターに喜んで帰ってもらえるように、勝ち点3をしっかり取れるようにがんばりたいと思います」

(清水はセットプレーがストロングポイントの1つに挙げられると思うが、レッズは今季からセットプレーではゾーンで守る機会が多い。マンツーマンは目の前の相手にやられないということでわかりやすいと思うが、ゾーンで守る際にはどんなことが大切になると考えているのか?)
「ゾーンの守備で立ち位置などがありますが、その仕組みをしっかり理解すること、そしてその仕組みの中で自分が与えられた役割をしっかりこなすこと、ただし当然、やり方という意味でゾーンでもマンマークでもいい面もあるし、だからこそやられる場面もあると思います。そういったことをよく理解してしっかり取り組むことだと思います」

(再開以降、この3連戦から長距離の移動が出てくるが、夏の連戦と長距離移動を新型コロナウイルスの状況でクラブと合わせてピッチ内外で大切になることはどんなことと捉えているのか?)
「明日のゲームはホームですが、その後に移動が始まることに関しても、クラブとはプロトコルを踏んで『この段階になったらこうなりますよね』ということをしっかり想定した上で基準を決めて取り組んでいます。その中で1つ、移動というのは新たな局面ですので、そこに対しては1つ2つ注意しないといけない点があると思います。ただ、一番大事なのはこれまで同様、『我々はサッカーだけに集中できる』という状況ではない局面は続いていますので、今まで同様に気を引き締めて守るべきことを守り、自分が行動することで何を守れるのか、家族の健康や自分の健康だけではなく、我々がそれを守ることでサッカーが続けられたり、ファン・サポーターを喜ばせることができたり、社会への貢献という面も含めて、そういう意識を続けて持っていくことが大事なのだと思います。ただ、これは局面が変わる今回だけではなくずっと言い続けてきたことですから、クラブと共に、選手と共にそういったことを大事にしていきたいと思っています」

(前節の横浜FC戦で勝ったこともあるかもしれないが、先日の公開練習では連敗に入る前と比べても雰囲気が良く、チームとしてステップを踏んだような感じを受けたが、大槻監督はどう感じているか?)
「見ている方がそう感じられるぐらい雰囲気が良く見えるのであれば、それは私にとってもクラブにとっても選手にとっても非常に喜ばしいことです。そういった雰囲気が続くことを望んでいます。ありがとうございます」

(今年は過密日程でケガ人が多く出始めているクラブもあると思うが、過密日程を戦う上で改めて感じたマネジメントの難しさや気づいたこと、工夫していることなどはあるか?)
「新型コロナウイルスの影響でヨーロッパのリーグは残り何試合というところで中3日や中4日でリーグ戦を戦ったりカップ戦が入ってきたりしていましたが、再開したところで数字的な面やどういう交代の仕方をしているのかなどを見てきました。Jリーグでどうなるのかなというところで、ここまで6試合でそういったところも見ていますが、3試合ずつ続いて、1試合目から2試合目にどういう交代人数、スタメンの変更があったのかということを全体で見てみると、ヨーロッパのリーグもそうでしたが上位にいるチームほどそんなに多くスタートのメンバーの交代をしていないという数字は見て取れています。ただ、そういった他のクラブや他のリーグの数字に囚われず、浦和レッズの現状いる選手のコンディションなどをよく見てジャッジしたいなということをすごく大事にしています。選手にも言っていますが、当然スカウティングもしますし、相手との戦いは意識しますが、『全ては我々次第だ』という言葉を使っていますので、しっかりと選手と向き合っていろいろなジャッジをしていきたいと思っています」

(以前、交代枠が増えたことで攻撃的なサッカーが増えるとおっしゃっていたが、実際に戦ってきて得点数が増えているクラブもあると思う。改めて交代枠が増えた影響をどう感じているか?)
「非常に良いことだと思っています。できればこれが続けばいいなと個人的には思っています」

(今季の杉本健勇選手はここまでゴールはないとはいえ守備の貢献で非常にいい働きをしていると思う。ここまでの杉本選手の貢献度をどう見ているのか?また、もっとこうしてほしいなど注文はあるか?)
「彼個人のことでいうと、これまで以上に今後も活躍してほしいと思っています。彼だけではなくてすべての選手にこれまで以上に活躍してほしいと心から望んでいます」

(清水は前節の大分トリニータ戦ではセットプレーで4得点ということがクローズアップされたが、内容でも一方的な試合をしていた。大槻監督はどんな印象を持っていて、勝負のポイントはどんなところになると考えているのか?)
「清水は勝ち点のところはなかなか苦労しているなというのは見て取れますが、おっしゃるように前節の大分戦は内容も良かったですし、得点自体はリスタートからでしたが、僕も同じ印象を持っています。ゲームに関してはいつも難しくなると思っていますが、リスタートは1つのキーになると思いますし、それだけではなくて全体のオープンなゲームの中でも相手には特徴がありますので、そういったことでしっかりと上回れるようにがんばりたいと思います」

(言える範囲で清水の特徴とは?)
「システムもワイドをしっかり取って、ということもありますし、サイドバックもエウシーニョ選手など力のある選手がいます。ケガ人が多かったのかもしれませんが、戻ってきている印象もあります。大事なゲームになると思っています」

(監督の立場から見て交代枠が増えるメリットはどんなことがあるのか?)
「90分のゲームの中、疲労でパフォーマンスが落ちる選手はいると思うんですよね。そういった選手を交代させる枠が増えたことでフレッシュな選手、質を担保できるような選手がゲームに多く残るということは見ている方にとってもポジティブなことではないかというのが1点です。もう1点は3人の交代枠に比べて一度に2人交代することなどでゲームに影響を与える一手が大きくなったのではないかという印象を持っています。そういったことでポジティブなのではないかと個人的には思っています」

(前節の横浜FC戦でユース時代の教え子である松尾佑介選手と対戦し、下平(隆宏)監督が「松尾は大槻監督の声にプレッシャーを感じていたのではないか」という話もしていたが、ああいう場でああいう形で教え子と対戦したことについての思いは?それから彼のような選手が出てくることはレッズユースにとってポジティブなことではないか感じているが、その点についてはどうか?)
「まず彼は僕の声でどうこう感じるタマではないと思います(笑)。育成を長くやらせていただきましたが、彼の学年は非常に苦労した学年で、プロに上がった選手がなかなか出ませんでした。ただ、ユースからプロには上がれませんでしたが、大学を経由して他のチームで活躍している選手は複数名出ています。これは非常にうれしいことです。もう1つは僕も今になってようやくわかったことですが、育成のときは早熟型や晩熟型みたいなところがあって、特に晩熟型の選手に関しては育成からプロに上がる段階でもう少し見る期間を作って、大学などで育てる期間があるともしかしたら今後サッカー界に貢献する選手が出てくる可能性が高まるのではないかということを4年、5年経って今、自分自身が体験しています」

(5人の交代枠を前向きに捉えているということだが、先発の11人に関しても半分が変わるので力を出し切ることが重要になるシーズンだと思う。大槻監督の考えとしては、『ぶっ倒れてもいいから100パーセント以上のものを出してくれ』ということなのか、それとも『連戦だし少し考えろ』みたいなところもあるのか?また、交代選手には試合の流れを変えたり試合を決めることが求められると思うが、これまでの交代出場選手の活躍に関してどう捉えているのか?)
「その割合だと思うんですよね。ゲームを決めるというところでどういった要素で決めにいくのか。点数を取りにいくのか、クローズするのかということもありますし、フィットネスの部分で言うと今おっしゃったように全員が100パーセントでやって倒れられても困りますが、ポジションによっては強度を担保しないといけないポジションも存在すると思っています。そこをどう見極めるかは大事な要素かなと思います。もう1つは11人を選んで3人交代しても14人しか試合に出られませんが、5人交代できるとさらに2人出られるじゃないですか。常々トレーニングを集中してやってくれている選手を数多くピッチに出せるということは僕にとって、指導者にとっては喜ばしいことなのではないかと思っています。いろいろな戦術的なこともありますが、より多くの選手をみなさまに見ていただけることは大きな喜びだと思っています」

(リーグ全体として前線の選手が交代することが多く、守備の選手がフレッシュな相手と対峙して大変そうな試合が多い印象だが、守備の選手がより大変さがあるということについてはどう考えているか?)
「そういうことは頭の中にはありますね。そういう状況は生まれやすいと思います」

「最後に、みなさん今日もありがとうございます。リーグがこうやって来ることを本当にうれしく思っていて、ファン・サポーターの方はまだ制限が続いていてスタジアムがフリーにはなりませんが、またみなさまの力をお借りして、サッカーの仕事を一緒にやらせていただいて、サッカーのことが伝わればいいなと思っています。今日もありがとうございました。今後ともよろしくお願いします」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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