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「ブレずに進んでいく」大槻 毅監督

30日、チームはトレーニングを一般非公開で行った。トレーニングを終えた大槻 毅監督のコメント。

【質疑応答】
(27日からチーム活動が再開したが、初日を迎えた際の大槻監督自身の心境はどうだったか?)
「初日は4つのグループに分けてトレーニングしましたが、全員の顔を見ることができて非常にうれしかったです。本当に長い時間かかってしまったので、一緒に仕事をする仲間として、サッカーをやる仲間をして、一緒に時間を過ごせることがこんなにもすばらしいことなのかと思うような良い時間でした」

(選手たちの雰囲気はどうだったか?)
「選手たちは中断期間を経て次に向かうところでコンディションも上げないということで、モチベーションが高いという言葉で片付けられないような意欲的な姿を見せてくれました。初日は試合がいつ再開するか決まっていませんでしたが、決まった日に向かって良い準備をするんだというところを見せてくれました。ありがたかったです」

(活動を自粛する際に監督が言った「今できることをしっかりやる」という言葉が中断期間中のチームの合言葉になったが、中断期間中の選手たちの活動をどう見られていたか?)
「2月に一度、試合がなくなって、その後も何度か延期になりましたが、ここまで長引くとは最初は思っていませんでした。ただ、途中から社会の状況や新型コロナウイルスの状況を見て『長引くんだな』ということを感じたときに、『それでは何ができるんだ』ということで、日々クラブとは話をしていましたが、まずは健康と安全、特に選手個人もそうですが、家族、一番近い人たちに対して気を配ってほしいという話をしましたし、それがあっての我々の活動だと思っていますし、そういったことが重要になると思っていました」

(試合の再開が7月4日に決まったことについての率直な感想は?)
「一番はうれしかったですね。試合が決まったということが本当にうれしかったですね。トレーニングを始めることはできましたが、選手と一緒に作り上げていくプロセスをしっかり見定めることができますし、目標がしっかりしたことが本当にうれしかったです。またもう一つは我々だけのことだけではなく、サッカーができる日が来たことに対して本当に大きな喜びを持ちました」

(4つのグループでトレーニングしているということだったが、通常のトレーニングと比べての違いは?グループは毎日同じような分け方でやっていくのか?)
「グループ分けは6、7人のフィールドプレーヤーに1人のGKという組み合わせで行いました。グループは毎日同じです。グループ分けをして行うトレーニングの意味は、感染した場合のリスクを考えてのグループ分けということです。新型コロナウイルスに感染するリスクがあることを想定し、もし何かあった場合に被害を最小限にすることを考えていたためです。やってみて思ったのは、GK1人なのでゲームができないことは歯痒い思いをしましたが、その分、少人数で密度の濃い練習ができました」

(7月4日までの1ヵ月と少しという期間はシーズンオフが明けてから開幕までと同じか少し短いくらいの期間だが、いつ全員でトレーニングできるかわからない中で、こういうことをすればそういう難しさが軽減されると考えていることはあるか?)
「クラブ内でそれぞれのフェーズでいろんなミーティングをして、そのフェーズが変わる際に判断し、たとえばグループ練習が始められる、グループが少し大きくなるというプロトコルのようなものをクラブと話し合いながら作ってきました。今の段階はキャンプをやってシーズンを向かうのとは同じ状況ではないと思っています。まずクラブハウスの利用が制限されていること。食事の摂取とかですね。もちろんキャンプのように宿泊を伴った強化もできません。限られた時間や限られた回数のセッションの中で試合に向かっていくという準備だと思っています。トレーナーも選手をしっかりとフルで触れる状態ではないので、そういったメディカルのところも試合に近づくにつれて我々の中での段階をしっかり越えて向かっていかないといけません。そういった中でケガをしない、コンディションを整えるということも並行してやっていきたいと思っています」

(中断期間があって過密日程になると予想されるが、今シーズンのプランは変わっているのか?)
「クラブで初めに目標設定してみなさまにお伝えしたのは、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)に出場したいということ、もう一つはシーズンを通して得失点差でプラス2桁にしたいということでした。ここに関してはクラブとも『ブレずに進んでいきましょう』ということを確認しています。ただ、みなさまもご存知の通り、リーグの状況も大きく変わりましたし、これからの状況によっては試合がすべてやれるかどうかという問題にもなるかもしれません。ただ、今あるレギュレーションの中、試合の条件の中、大会の条件の中、全員で選手とともに100パーセントの努力をして試合に向かっていき、目標が達成できるようにがんばりたいと思っています」

(この状況だとネガティブなことも感じてしまうが、「この状況だからこそ」というポジティブな考えをしているか?)
「僕個人はいつも困難な状況でスタートしているような形ですので、いつも『あとは上がっていくだけだ』と思っています。いろんな困難な状況は、すべての人たちが柔軟なアイディアを出したり、いろんなことを受け入れる力や向かっていく力を育てると思っています。決してネガティブなことだけではないと思います。ただ、それにつなげるために、根っこの部分でこういった状況をしっかり受け入れること、そして今サッカーができるというありがたい状況はいろんな人たちによってなされたということを理解することが必要なのではないかと思っています」

(中断期間に選手の発案などでファン・サポーターに向けていろんな発信をしたり、ファン・サポーターからの反応があったことを監督も見てきたと思うが、Jリーガーとファン・サポーターの関わりで感じたことは?)
「これは選手にも話をしましたが、中断期間にレッズの選手たちが様々な取り組みにチャレンジしてくれたり、発信してくれたことに関しては本当に感謝していますし、驚きも少なからずありました。地域の子供たちに向けてのメッセージやいろんな選手が個人、グループでの発信で、サッカーだけではなくて、サッカー選手という立場、浦和レッズの一員としての立場から社会に貢献したいという気持ちを感じることができました。本当に誇らしく思いました」

(リーグの再開が決まったが、レッズがグループ練習をしている一方で全体練習をしているチームがあるなど、チームによって状況に差があると思う。その点の難しさについてどう考えているか?)
「今おっしゃったことはそのまま事実だと思います。現状の中で致し方ないことだと思いますが、だからと言って『しょうがない』というつもりもありません。現状の中で我々がやれること、今までやってきたことをしっかりと継続して7月4日に向かっていきたいです。もう一つは、7月4日はスタートでそれからも続きます。続くというところまでつながるように準備していきたいと思っています」

(ドイツで先に再開したが、ケガ人が多く出ているという報道もある。選手を守るという立場でもあり、起用法も難しくなってくると思うが、どう考えているか)
「今おっしゃったとおり、それが答えだと思います。そのために準備をしないといけないと思いますし、戦術などに頭が行ってしまいがちになってしまうかもしれませんが、今はフィットネスの状況にばらつきがあります。それをしっかり整えることもそうですし、やるべきことは多いと思っています」

(今季は降格がなかったり、過密日程になる一方で交代枠が拡大されることなどを踏まえて、戦い方にどういう変化が出てきそうか?)
「今おっしゃられたようなこともそうですし、レギュレーションの中だけではなくて試合の組み合わせの順番やホームとアウェイの重なりなどにもいろんな影響が出てくると思っています。今の状況から7月4日までの状況、またそれ以降の状況でもしかしたら変わってくるかもしれません。そういったことも踏まえて、すべてを受け入れる覚悟を持って進まないといけないと思っています。まず一つはしっかり準備すること。もう一つはそれだけではなくて、臨機応変に対応することが必要になってくると思います。それはゲームの中での判断もそうかもしれませんが、シーズンの流れの中でもそういったことが必要になってくるのではないかと考えています。スタッフならびに強化ともそういう話をしていて、いろんなことをすり合わせたりアイディアを出しているところです」

(先日、取材に応じてくれた槙野智章選手が将来、指導者になるために勉強をしていると話していた。レッズのOBである長谷部 誠選手も将来的には指導者になるという考えがあるようだが、そういう選手たちが指導者を目指すことをどう思っているか?)
「まずは非常にすばらしいことだと思います。サッカーの仕事をする喜び、僕自身はこの仕事が非常に大好きですし、誇りを持っています。経験がある選手、歴史に名を残すような選手がこういった仕事を目指し、監督として良い仕事を目指して努力する姿を見られることは本当にすばらしいことだと思います。僕も一緒に戦えるように良い仕事をしていきたいと思います」

(槙野選手はどういう監督になりそうか?)
「ピッチの中での佇まいや判断、グループへの影響力を見ると、そこにいるだけで威厳のある、すばらしい影響力を持った指導者になるのではないかと思います」

(再開日程が決まり、そこまでのトレーニングのロードマップを立てられていると思うが、向こう4週間のロードマップを差し支えない範囲で教えてほしい)
「今週はグループトレーニングでやっていますが、接触するようなプレーはありません。対人プレーはありません。来週から徐々にそこに取り掛かっていく予定です。来週ももう少しグループトレーニングをやっていく予定です。グループトレーニングは少人数なので負荷を掛けやすいことなどがあるので、そういった利点を生かしながらやっていきたいです。クラブの中ではその後に全体練習に移行していきますが、そのフェーズもそんなに遠くないと思っています。来週そのフェーズまで入れればいいなと考えています」

(Jリーグのブリーフィングでは練習試合はクラブ間で調整してほしいという話だったが、現状でどう考えているか?)
「練習試合に関しては、まだ具合的に決まったことはありませんが、Jリーグでもそういう話が出ていますし、それぞれの地域の状況をしっかり見定めて計画していければなと考えています」

(無観客試合で再開ということだが、大槻監督としてはどのようなことを想定してどのようなことを心掛けたいか?)
「2014年の無観客試合の時には私もスタジアムにいました。あのスタジアムは我々が目指すものとは真逆だったし、あの空間は寂しいものだったと思っています。ただ、あのときと今回は全く状況が違いますし、この無観客試合はその先につながってファン・サポーターが徐々に入っていって、またたくさんのみなさまに来ていただくためのスタート地点だと思っています。我々はまず準備をして良い試合をすることを目指しますし、試合中には静かな空間ですので、選手の声や息遣い、ベンチからの声、レフェリーとの関わりなど様々なことがクローズアップされると思います。全く違った見られ方をすると思いますが、満員の埼玉スタジアムに戻るための第一歩ということで、僕は喜ばしく思っています」

(しばらく無観客試合になる中でファン・サポーターにはどのように支えてもらいたいか?)
「先ほど言ったようにこれからたくさんの方に来ていただくためのスタートだと思っていますので、今はなぜそうなっているかを考えないといけません。なぜなら健康と安全がまだ危惧されている状況があるわけです。すべてがクリアになっているわけではないですし、これから何が起こるかわかりません。そういったことを踏まえた上でご自宅などからしっかりと応援していただけたらありがたいです。そのためにもがんばりたいと思います」

(チーム活動が休止していた間、監督として新たにインプットしたり気づかされたことはあるか?)
「中断期間にWEB上でトレーニングしていましたが、選手のことはピッチで見ることが多いので、家で活動している様子を見られたことで『ああ、こういう形なんだな』と思うことはありました。もう一つはクラブとの関わりの中で、クラブは本当に現場のことを支えようと思ってくれましたし、地域やファン・サポーターにどうにか発信していきたいという話を受けました。そういった姿勢は今回、再確認できましたし、浦和レッズというクラブが社会や今の状況に対しても関わっていき、プラスの方向に進んでいく使命を持ったクラブだとスタッフが感じているクラブなんだなと強く感じました。それが一番大きいですね」

(ご自身の指導者としての考え方などの変化や気づいたことはあったか?)
「最初は2週間ごとに再開を待って選手たちも大変だなと思っていましたが、再開が決まらないことに対してはサッカー選手、指導者どうこうと言うより、今もそう思っていますが、みなさんとこうして仕事をしたり、また次に試合ができる環境はいろんな人たちが日本で起こった状況に対して努力したり行動してくれた結果だと思います。僕らもきちんとした行動をしないといけないという気持ちがありました。それが一番だったのではないでしょうか」

(Jリーグの村井満チェアマンが全選手、スタッフに二週間に一度程度PCR検査を実施できると話していたが、PCR検査を受けて試合に臨めることについてどう受け止めているか?)
「非常に良いことだと思っています。まず選手が思い切ってフットボールに集中するためにもお互いに確認して試合に臨むことは非常に重要なことだと思っています」

(試合をやらない期間がこれだけ長いと試合勘が鈍ってしまうと思うが、それを取り戻すために練習の中での工夫があれば教えてほしい)
「まだゲームはしていないんですよね。来週にもそういうところを始めますが、グラウンドを小さくしてボールを触る回数やプレーの回数を増やす努力はしたいと思っていますし、そうすると強度が上がってしまうのでバランスを取る工夫はしていきたいと思っています。ゲームは楽しいのでみんなで楽しんでやりたいですし、しっかり勝ち負けにこだわってトレーニングしたいと思います」

(今シーズンはシステムも変わって公式戦2試合で新たなレッズの姿を見せられたと思うし、課題や強化する部分も活動を休止する前に手応えも感じていたと思うが、実際にはどうだったか?)
「だいぶ時間が経ってしまったので、その頃にどう思っていたか、その頃にできていたことに関しては今となっては手元には残っていないのかなと思っています。ただ、キャンプからここまでつなげてきた考え方やチームのみんなでやっていく姿勢は時間が経っても変わらないものですので、トレーニングの中でみんなでそういう姿勢を出してやりたいことに近づいていきたいと思っています」





『すべての人に感謝/大槻 毅監督』の動画はこちら


【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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