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PICK UP PLAYER | 小森飛絢
小森飛絢が左肩の手術による長期離脱から公式戦のピッチへと戻って来たのは、4月25日。明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 第12節 横浜F・マリノス戦だった。
だがその復帰は、ストライカーとしての自身が考える「完璧な復帰」ではなかった。
本人が「戻ってきた」と喜びと共に自認したのは、その4日後の13節 川崎フロンターレ戦。
ゴールを決めた瞬間だった――。
右から中央へと流れつつフリーでパスを受けた小森は、シュートモーションを挟みながらさらに左へとスライド。ペナルティアークの左脇まで至ってからようやく左足を一閃した。
「相手DFの股を開けさせるために、あの横へのドリブルをしました」
小森はそう振り返る。
GKの位置までは確認できていなかったが、「横に流れながらディフェンスとの駆け引きをして、あのコースに打てば……という感じでした」
その思惑通り、DFの股を抜いたシュートにはGKも手が届かず、ゴールネットを揺らしている。
その後につづいた3試合では2得点を記録。どちらも左足だった。
試合後のミックスゾーンでは、直近3得点全てが利き足ではない点について質問が及ぶこととなる。
「両足でシュートを打てることは自分の長所でもありますし、逆足でも決められているのは良いことだと思います」
まさにそれこそが、小森飛絢という選手の強みだろう――本人に尋ねたことがある。「理想のゴールの形はありますか?」と。
「理想のゴールは特にはなくて」と小森は答えた。
「これが自分の『型』というものも別にないんですよね。得意な『型』があれば、そこにこだわりが出るのかもしれないですけど」
たとえば、ドリブラーが相手を剥がしてゴールを決めるパターン。
小森にも同様のプレーはできる。
だが、それが小森飛絢というストライカーの『型』ではない。
クロスに合わせる。こぼれ球をプッシュする。あるいは、エリアの外からゴールマウスを射抜く。
さまざまなパターンを持っていること――。
逆に言えば、それこそが彼の『型』でもあるのだ。
直近の2試合、小森にはゴールがなかった。
その2試合、チームも敗れている。
彼の胸の底には悔しさが蓄積していった。好機がなかったわけではなかったからだ。
「チャンスで決めきるか決めきらないかって、すごく大きな差があるんで、決めきれる力をつけたいです。チームの勝敗、ファン・サポーターのみなさんの喜び、さらに言えば今後の自分の人生、全てに関わってきますよね。そのために、やっぱりトレーニングの中だったり、トレーニングが終わった後の自主練習であったり、そういうところで日々積み上げていくしかないと思っています」
そう語ったのは、4月25日の戦線復帰からひと月あまりが経った公開練習日でのことだ。
「チームとしては横浜戦を入れて4勝3敗、 個人としては3得点。もっと点を取りたかったですし、点を取ってチームを勝たせたかった。ここ2試合勝てていないので……」
彼は言う――。
「シュートを決められなかったあとはいつもそうですけど、とにかく『早く次の試合、来い』という思いばかりが募っています。ここからのプレーオフラウンド2試合、自分のゴールでチームを勝たせたいです」
小森飛絢は猛烈に飢えている。
得点の『型』は問わない。
欲するものは、チームを勝たせるためのゴール――。
それだけだ。
(取材・文/小齋秀樹)
だがその復帰は、ストライカーとしての自身が考える「完璧な復帰」ではなかった。
本人が「戻ってきた」と喜びと共に自認したのは、その4日後の13節 川崎フロンターレ戦。
ゴールを決めた瞬間だった――。
右から中央へと流れつつフリーでパスを受けた小森は、シュートモーションを挟みながらさらに左へとスライド。ペナルティアークの左脇まで至ってからようやく左足を一閃した。
「相手DFの股を開けさせるために、あの横へのドリブルをしました」
小森はそう振り返る。
GKの位置までは確認できていなかったが、「横に流れながらディフェンスとの駆け引きをして、あのコースに打てば……という感じでした」
その思惑通り、DFの股を抜いたシュートにはGKも手が届かず、ゴールネットを揺らしている。
その後につづいた3試合では2得点を記録。どちらも左足だった。
試合後のミックスゾーンでは、直近3得点全てが利き足ではない点について質問が及ぶこととなる。
「両足でシュートを打てることは自分の長所でもありますし、逆足でも決められているのは良いことだと思います」
まさにそれこそが、小森飛絢という選手の強みだろう――本人に尋ねたことがある。「理想のゴールの形はありますか?」と。
「理想のゴールは特にはなくて」と小森は答えた。
「これが自分の『型』というものも別にないんですよね。得意な『型』があれば、そこにこだわりが出るのかもしれないですけど」
たとえば、ドリブラーが相手を剥がしてゴールを決めるパターン。
小森にも同様のプレーはできる。
だが、それが小森飛絢というストライカーの『型』ではない。
クロスに合わせる。こぼれ球をプッシュする。あるいは、エリアの外からゴールマウスを射抜く。
さまざまなパターンを持っていること――。
逆に言えば、それこそが彼の『型』でもあるのだ。
直近の2試合、小森にはゴールがなかった。
その2試合、チームも敗れている。
彼の胸の底には悔しさが蓄積していった。好機がなかったわけではなかったからだ。
「チャンスで決めきるか決めきらないかって、すごく大きな差があるんで、決めきれる力をつけたいです。チームの勝敗、ファン・サポーターのみなさんの喜び、さらに言えば今後の自分の人生、全てに関わってきますよね。そのために、やっぱりトレーニングの中だったり、トレーニングが終わった後の自主練習であったり、そういうところで日々積み上げていくしかないと思っています」
そう語ったのは、4月25日の戦線復帰からひと月あまりが経った公開練習日でのことだ。
「チームとしては横浜戦を入れて4勝3敗、 個人としては3得点。もっと点を取りたかったですし、点を取ってチームを勝たせたかった。ここ2試合勝てていないので……」
彼は言う――。
「シュートを決められなかったあとはいつもそうですけど、とにかく『早く次の試合、来い』という思いばかりが募っています。ここからのプレーオフラウンド2試合、自分のゴールでチームを勝たせたいです」
小森飛絢は猛烈に飢えている。
得点の『型』は問わない。
欲するものは、チームを勝たせるためのゴール――。
それだけだ。
(取材・文/小齋秀樹)
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