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落合キャプテンが埼玉大学で講義

本日7日(月)、埼玉大学の公開講座「スポーツ・マネジメント概論」にハートフルクラブの落合 弘キャプテンが講師として登壇しました。約280名の受講者を前に90分にわたって熱弁を奮いました。
今年で4回目となる「スポーツ・マネジメント概論」は、浦和レッズと協定を締結している埼玉大学にて毎年公開講座として開講されているもので、レッズからの講師は5月12日に授業を行なった藤口光紀代表、6月2日の新田常務取締役に続いて、3人目となります。
テーマは「レッズの地域貢献戦略」でしたが、「それだと言葉が硬いですね」と落合キャプテン。「要は、レッズと地域の皆様方でいろいろなことを考えて、一緒にやりましょうということなんです」と言い直し、具体的な例として浦和美園地区でのクリーンキャンペーン、埼玉スタジアムでのハートフルコンサート、ホームゲーム前のボーイズマッチや優勝を記念してのボール贈呈、ハートフルクラブの活動などに言及しました。
中でも、最も長い時間を割いて話したのは、やはり「ハートフルクラブ」のこと。スポーツの楽しさと大切さを伝える普及活動の過程で出会った印象的で示唆に富む出来事について語りました。
ハートフルクラブの活動の一つに、中学校部活サポートがあり、中学校の要請に応じてサッカー部に出向き、クリニックを行なうものです。
「そこで、必ず3対1のボール回しをやらせます。3対1は、3人が三角形を作って、中に入った1人にボールを取られないように回す練習です。ところが、その三角形が大きすぎる。当然、外側の選手たちは余裕をもってボールを回すし、中に入った選手は取れそうにもない。それでも、平気でそのまま続けてる。そこで、練習を止めて彼らに聞くんです。『楽しいか?』と。そうすると、黙ってしまいます」と落合キャプテンは「考えること」と「コミュニケーション」の二つが必要になると受講生に説きました。
「例えば、外側の選手が『このままでは練習にならないし楽しくない。もっと狭くしよう』とか、中の選手が『これでは取れないから、もう少し狭くして』とお願いする。そうやって考えてコミュニケーションを取ることで、その4人のレベルにあった練習になっていくんです」(落合キャプテン)
その後は、ハートフルクラブのサブテーマでもあり、落合キャプテン自身が「好きな言葉」と語る「守破離(しゅはり)」について説明しました。
守破離とは、物事を習得していく段階を三つに分けた言葉です。「守」は、指導者の教えを正確に、かつ忠実に守って基本となる作法や礼儀、技法などを学ぶ土台作りを意味します。「破」は、守で学んだことを生かしながらも、工夫をして個性を出す段階。「離」はいわば「名人」の境地で、新しい独自の道を確立させるレベルです。
「今はすぐに自分の色を出そうとして、最初の『守』の段階がおろそかになりつつある気がします。いきなり『破』の段階にいってしまう。確かに、言われたことを守るだけの『守』はつまらないかもしれない。でも、それをしっかりやらないと駄目だと思います。名選手と言われる人たちは、基本がしっかりしていますよ」と熱く落合キャプテンは語り、講義は終了しました。

落合 弘ハートフルクラブキャプテン
「スポーツマネジメント概論ということですから、経営のことや数字が出てくるような話を期待していたと思います。でも、それよりも大事なものがあるのではという思いで、今日のような話をさせてもらいました。それが、どれだけ伝わったのか、『守破離』を理解してくれたのか、投げかけたので、後はどんな反応が出てくるかが楽しみです。
今日の受講された学生の中には、将来、教職に就く人もいるでしょう。そういう人が子供たちに、今日のことを伝えてくれたらうれしいです。変なオヤジが変なこと言ってたなって覚えていてくれれば、いいですね」

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