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フットボール本部の体制変更について

日ごろより浦和レッズを熱くサポートいただき、誠にありがとうございます。
このたびの西野 努テクニカルダイレクターの退任に伴い、フットボール本部設立時のスポーツダイレクター、テクニカルダイレクターが共にチームを離れたことになります。
その事実やタイミングについてご心配をおかけしておりますことに対しまして、クラブの代表として謝意を申し上げます。

しかしながら本件につきましては、浦和レッズおよびフットボール本部としてのチーム強化の歩みを遅滞させるものではなく、継続性を伴ったチーム強化の実現を目指すフットボール本部の、組織としての成長を目的とした取り組みの一環であることをまずもってお伝えさせていただきたく存じます。

そのうえで、浦和レッズの一員であり、また浦和レッズの最大の理解者でいていただきたいファン・サポーターのみなさまへ、あらためて浦和レッズとしてのチーム強化と組織強化に関する考えを、以下にお伝えさせていただきます。


前提といたしまして、これまでも繰り返し申し上げてまいりましたが、チームの成長プロセスとして最も重要視するべきことは、いかにクラブ主導でチーム強化の方向性を維持し、継続的に取り組んでいけるかであると考えております。
したがいまして、選手やチームスタッフ、クラブスタッフの交代によってその継続が断たれるということは決して起きてはならず、またそれが精神論であってはなりません。
浦和レッズとしてのチーム強化の方針は、クラブ主導での方向性の維持と継続的な取り組みを、個人ではなく組織で実現していくことを基礎に据えております。

クラブの代表を務めている私も含め、現在浦和レッズに所属している選手、チームスタッフ、クラブスタッフはいつの日か必ず、このクラブを去る日がやってきます。
それでも、浦和レッズというクラブは残り続けます。
ファン・サポーターのみなさまが愛してくださっている浦和レッズというクラブを、みなさまが将来にわたって愛していただけるクラブであり続けさせることが、今、浦和レッズに携わるすべての者の務めです。

この考えに基づきますと、チーム強化は決して聖域としてはならず、属人的なものであっても、精神論に頼ったものであってもなりません。
チーム強化は、継続実現性を伴った取り組みである必要があり、またそれを実現するためには、フットボール本部という組織自体も常に強化し、成長し続ける必要があります。
これは、戸苅 淳フットボール本部長、土田尚史スポーツダイレクター(当時)、そして今回退任する西野 努テクニカルダイレクターを中心にフットボール本部を設立した時から変わらない考えであり、今回の西野 努テクニカルダイレクターの退任は、フットボール本部という組織の成長過程における、健全な変化であることをご理解いただけますと幸いです。

なおこのたびの西野 努テクニカルダイレクターの退任につきましては、そのタイミングがシーズン中であることにご不安やご不満をお抱きになられている方もいらっしゃることと拝察しており、その点に関する私どもの考えについてご説明させていただきたく存じます。

チーム強化責任者のミッションは、文字通りチームの強化にあり、チーム編成を通じて好成績を収めることにあります。
そうしたミッションを背負うチーム強化責任者がシーズン途中に交代することはあまり一般的ではなく、チーム成績に関する責任や、選手・チームスタッフの獲得・選任責任が不明確になりかねないというデメリットや、ファン・サポーターのみなさまにご不安を与えてしまうというデメリットがあると理解しております。
しかしながら一方で、シーズン後半やシーズン終了後に交代することと比較して、選手の登録が認められる登録期間(ウインドー)の最大活用が期待できるなどのメリットもあり、これらのメリット、デメリットのバランスを熟慮した結果、ファン・サポーターのみなさまに対し、誠実にご説明申し上げることを前提に今回の決断を行った次第です。


続いて、西野 努テクニカルダイレクター退任後のフットボール本部の体制についてご説明申し上げます。

リリースの通り、これまでフットボール本部で部長を務めておりました堀之内 聖(ほりのうち さとし)氏をスポーツダイレクターに迎え、同氏を中心に男子トップチームの強化に努めてまいります。
堀之内 聖スポーツダイレクターは、その実直な性格や、浦和の街で生まれ育ち浦和レッズの選手として10年間にわたりプレーした経歴に加え、他クラブでのプレー経験や選手引退後の浦和レッズ事業系部署(現パートナー本部 パートナー営業担当)での複数年にわたる業務経験、そしてフットボール本部設立から今日まで、上記設立メンバーと共にチーム強化業務に従事してきた経験に鑑み、これからのフットボール本部の中心を担うに最適な人材であると考え、就任いただくこととなりました。

しかしながら、繰り返しとなりますが浦和レッズのチーム強化は、これまでもそうでありました通り、これからも個人ではなく組織で取り組んでまいります。
フットボール本部が組織として蓄積してきた経験や、この浦和レッズというクラブに強いおもいを抱き、全力で日々の業務に取り組んでくれているフットボール本部スタッフの存在が、堀之内 聖スポーツダイレクターを力強く支えてくれることを確信しております。
そして言わずもがな、堀之内 聖スポーツダイレクター自身がこれまで「この浦和レッズというクラブに強いおもいを抱き、全力で日々の業務に取り組んでくれているフットボール本部のスタッフ」のひとりであったという事実も付言させていただきます。

またフットボール本部には、組織としての課題や改善・成長の余地が残っており、当然ながら慢心することなく、引き続きチームの強化と組織の強化を着実に進めてまいりますが、一方でファン・サポーターのみなさまの目に見える事象にも表れる形で成長を実感できている部分もございます。
一例といたしまして、マチェイ スコルジャ前監督の就任がございます。
同監督はみなさまご承知の通り、浦和レッズに多くのものをもたらしてくれた偉大な功労者ですが、当初、監督候補者のリストに名前はありませんでした。
ですが、フットボール本部所属のアナリストによる独自のデータリサーチと、堀之内 聖スポーツダイレクターの現地調査により、同監督の特徴が「今の浦和レッズに必要な監督」像と高い水準で一致しているという判断に基づきリストに加えられ、最終的に就任に至ったという事実がございます。
監督の選任をはじめとしたチーム編成は、フットボール本部内でのコンセプトの言語化、数値化と、アナリストによるデータリサーチ、国内外を問わず数多くの試合を対象に行うスカウティングレポート、更には海外スカウトによる情報収集等を通じて行われており、主観的分析と客観的分析を併用する仕組みになっております。
マチェイ スコルジャ前監督の事例の背景には、当該アナリストと堀之内 聖スポーツダイレクターのスキルは勿論のこと、そのほかに「今の浦和レッズに必要な監督」の定義がフットボール本部内で個々人の解釈に頼ることなく、明確に理解されていたことにより集合知が生まれやすい環境をつくることができていたことと、それによって判断のスピードを落とすことなく行動に移すことができたという3つの要素があり、フットボール本部の組織としての成長が垣間見える事象であったと考えております。


浦和レッズは引き続き、『個の能力を最大限に発揮する』、『前向き、積極的、情熱的なプレーをする』、『攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレーをする』というチームコンセプトに基づき、クラブ主導で魅力ある、そして結果を出せるチーム作りに心血を注いでまいるとともに、それらを継続的に実現できる組織作りにも邁進してまいります。
チームを強化していくこと、そして熱く応援していただけるクラブであり続けるためには、正しい努力、強い意志、応援してくださる方々への愛情と敬意、そして結果が必要であると強く認識しており、ペア マティアス ヘグモ監督をはじめ、選手、スタッフ一同、2006シーズン以来18シーズンぶりのリーグタイトル獲得に向けて全力で闘ってまいりますので、引き続きの熱いサポートを、どうぞよろしくお願い申し上げます。

浦和レッドダイヤモンズ 代表 田口 誠

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