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田口 誠 新代表取締役社長 就任のご挨拶

このたび、浦和レッドダイヤモンズ株式会社の代表取締役社長に就任いたしました、田口 誠でございます。
私は、浦和レッズの前身であります三菱重工業サッカー部の選手を29歳で引退するまで、サッカーに魅せられた、文字通りサッカー漬けの毎日を送っておりました。また三菱重工業入社時には、後に浦和レッズの初代監督やゼネラルマネジャーを務められた、故 森 孝慈さんと同じ部署で仕事をさせていただくご縁にも恵まれるなど、私にとって浦和レッズというクラブはずっと特別な存在でした。選手を引退した後の約30年間は社業に専念しておりましたが、再びサッカーに、そして私にとって特別なクラブである浦和レッズに携わることになったことに強い縁を感じており、浦和レッズの代表という重責に、身の引き締まるおもいでおります。

私は、浦和レッズというクラブほど、ファン・サポーターのみなさま、パートナー企業のみなさま、そしてホームタウンのみなさまから力強く支えていただいているクラブは無いと感じております。浦和レッズを愛する全ての方々のおもいが一つになった時、私たちのホームスタジアムは他に類を見ない、凄まじいほどの力を発揮する特別な空間になりますが、そうしたエネルギーは競技面のみならず、経営面にも大きな、そしてポジティブな影響を及ぼしています。

2022シーズン、ファン・サポーターのみなさまのお陰でJ1リーグホームゲームの来場者数がコロナ禍発生以来初めて年間1位となりましたが、その実数は401,489人と、前回年間1位を記録した2019シーズンの70%程でした。この数字は、コロナ禍だけが原因ではなく、チームの戦績をはじめとした、様々な要因が複合的に関与した結果と理解しております。
私は、スタジアムへのご来場という行為は、ファン・サポーターのみなさまやパートナー企業、ホームタウンのみなさま等、浦和レッズに関わる全ての方々によるチームおよびクラブへの信認をあらわす極めて重要なバロメーターであると考えておりますが、数字だけではなくその背景にあるもの、すなわちステークホルダーのみなさまが浦和レッズの理念や活動に心から共感してくださることを愚直に追求し、クラブの経営に全力で取り組んでまいる所存です。

具体的な注力点といたしましては、浦和レッズに関わる全ての方々の心に響くクラブ経営を目指す上で、重要な柱が三つあると考えております。

一本目の柱は、強くて魅力的なチームです。
カテゴリーを問わず、全てのチームが全ての試合で勝利を目指し、そして全ての大会でタイトル獲得を目指します。
特に、浦和レッズというクラブにとって最も象徴的な存在である男子トップチームは、『常に優勝争いをする』『常にACL 出場権を獲得する』ことをチーム目標とします。
このことは、みなさまへの喜びの提供という観点で最も重要なポイントであると理解しております。加えて、2023シーズンからは「Jリーグ成長戦略」に基づき、賞金のほかに理念強化配分金がJリーグから上位チームに分配される仕組みとなることから、事業的な観点においても今まで以上に大きな意味を持つことになります。
これら二つの観点から、チーム目標の達成は至上命題であり、結果を求めるため、チームコンセプトの更なる具現化が可能な監督として、マチェイ スコルジャ監督を招聘しました。より高い位置で、より攻撃的なサッカーを展開し、前線からの早い切り替えによって、素早くゴールを奪うことなどが、今シーズンのテーマとなります。

二本目の柱は、中長期的に安定したクラブ経営です。
一事業会社として安定した経営力を持つことで、次なるポジティブな投資に繋げることができます。チームの強化やアカデミー、レディースチームへの投資、ファン・サポーターのみなさまの観戦環境および観戦体験の向上といったものから、レッズランドと共に行うさいたま市スポーツシューレ構想実現への取り組み、ホームタウンを中心とした地域・社会貢献活動など、投資の対象は多岐にわたります。これらを実現していくために、そしてさいたまにとってサッカークラブを超えた存在になるという目指すべき姿に向かい進んでいくために、今後4年間の変革に向けた活動計画方針を示す、中期経営計画を策定いたしました。その計画に沿い、強さの追求と、絆を重要視した活動を展開し、スポーツの「観る」「する」「支える」を強く提案、提供してまいります。

そして三本目の柱は、クラブスタッフです。
人を価値の源泉と捉え、クラブスタッフが成長できる環境をより一層整えていきます。当然のことながらIT環境の改善などを通じた業務の効率化、高度化を目指すことも行ってまいりますが、それを扱うのは人です。相手を尊重して慮るなど、これまでもそうであったように、文化を作り上げる人同士のコミュニケーションを重視し、クラブスタッフの心が豊かになることを重要視してまいります。そして豊かな心を持ったクラブスタッフだからこそできる仕事があり、そうした仕事こそが、浦和レッズに関わる全ての方々の心に響く仕事なのだと信じております。

これら3本の柱を太く長く育みながら、コロナ禍に限らない様々な社会の変化に対して適時適正に対応し、クラブだけではなく、パートナー企業やホームタウン、Jリーグなどの価値向上を目指し、埼玉サッカーの歴史、Jリーグ理念、そして"継続は力なり”を旨に、クラブ理念を含むクラブの歴史に敬意を払いつつ、新たな取り組みにも挑戦してまいります。
ぜひみなさまと共に、安全・快適で熱気ある満員のホームスタジアムで闘ってまいりたく存じますので、引き続き変わらぬ熱いサポートのほど、宜しくお願い申しあげます。

以上

田口 誠 新代表取締役社長 就任のご挨拶

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