MENU

NEWS

ハートフルサッカー in 東北2014(10/2・10/3)

10月2日、3日、浦和レッズ ハートフルクラブは岩手県上閉伊郡大槌町立吉里吉里小学校、大槌町立大槌小学校、大槌町役場、山田町役場を訪問し、『浦和レッズ ハートフルサッカー in 東北2014』(共催:国連の友アジア-パシフィック)を実施した。





一行は2日午前、昨年に続いて岩手県上閉伊郡大槌町の大槌町立吉里吉里小学校を訪れ、3年生20名・4年生13名に対してプログラムを行った。最初に行われた講話では、落合 弘ハートフルキャプテンが「相手が真剣なら、それに応えるように」「一生懸命やればいいことがある、少なくとも大人はその姿を見ている」と真摯に語りかけ、児童たちもじっと話に聞き入っていた。









その後は、小磯義明コーチによる体育の授業サポート。ここでは実技の見本に多くの児童が立候補をするなど積極的な姿勢を見せ、ミニゲームでは顔にボールが当たってもくじけずにボールを追いかけるなど、思う存分サッカーに取り組んでいた。その様子を見ていた先生方も「外部から来ていただき、いろいろしていただけるのは本当にありがたいことです。子供たちも楽しみにしていましたので、来年以降も続けてほしいと思います」と、ハートフルクラブの活動を評価されていた。







また、この日からはハートフルクラブに浦和レッズ・淵田敬三代表が同行。吉里吉里小学校では校長先生を訪問し、大槌町の現状や子供たちの様子、また現在の浦和レッズについて語り合った。

















同日午後は、今回の行程で最後の学校訪問となる大槌小学校へ向かった。同校は東日本大震災によって使用不能になった大槌町内の4つの小学校が統合された学校で、現在もサッカー場だった場所に建てられた仮設の校舎で授業が続けられており、生徒の中には未だ仮設住宅から学校に通う子も多い。そんな大槌小学校の2年生66名に向けた実技を担当したのは神野真郎コーチ。「カミコーチ」をはじめとするコーチ陣は、1つのボールを通じてサッカーの楽しさ、思いやり、応援や仲間と力を合わせることの大切さを伝えていく。そうした児童たちの楽しげな声は周囲に響き渡り、敷地内に仮設で併設されている大槌中学校の生徒たちや教員の方々が、校舎の中から児童たちの様子を眺めていた。









その後ハートフルクラブは、震災以来大槌町を支援してくださっているさいたま市南区の六辻商店会・南高通り商店会を代表して大槌町を訪れた六辻商店会・中村元徳会長らと共に、大槌町役場にて佐々木 彰副町長、伊藤正治教育長を表敬訪問。中村会長からは六辻商店会・南高通り商店会からの義援金が、レッズからはレプリカユニフォームとコーチ陣のサインが入ったペナントが贈られた。









18時からは、旧大槌小学校である町役場に併設されている体育館にて、室井市衛コーチの指導にて「大人のためのサッカー教室」が行われた。これは被災地で働く職員の方々のストレスを少しでも解消してもらう目的で実施されており、教室には女性1名を含む19名が参加。各々が思い切りプレーをすることで気持ちの良い汗を流すだけでなく、ミニゲームでは仲間のゴールを思い切り喜び、ハイタッチをする場面が幾度となく見られた。また、ハートフルクラブコーチ陣同士の対決というゲームも行われ、迫力満点のプレーを間近で見た職員の方々からは、感嘆の声が上がっていた。









最終日となる10月3日は、山田町役場にて佐藤信逸町長を表敬訪問した。佐藤町長からは「山田町はようやく土地の整備が始まり、復興に向けてはこれからが大変な時期となります。浦和レッズさんにはご負担にならない程度で結構ですので、今後とも子供たちの支援をお願いしたい」と、ハートフルクラブへ期待を寄せる言葉をいただいた。

『浦和レッズ ハートフルサッカー in 東北2014』はこれを以て全行程を終了。今回は実働4日間にて、幼稚園児から大人までのべ292名の人々がハートフルクラブのコーチ陣とともにサッカーを楽しんだ。しかし、山田町・大槌町に刻まれた津波の爪痕は未だ深く残り、現地の人々は必死になって郷土の復興に力を注ぎ続けているということも、ここでは改めて記しておきたい。

浦和レッズ、ハートフルクラブはこれからも、埼玉で、そして被災地で、サッカーを通じて「心」の大切さを伝え続けていく。

【落合 弘キャプテン】
「まず、参加していただけたみなさんに喜んでいただけたということがすごく嬉しかったです。ただ今年で被災地の訪問は4年目になりますが、被災した当初はみんなが1つになれる環境だったのが、時間が経ったことで生活が安定している子やそうでない子など、個人ごとに環境のばらつきが生じてきています。それを踏まえると、まさに今が一番難しい時期なのかな、と感じました。

特に1回目のころはみんな、がんばっていたわけですから、我々も子供たちに『がんばろう』という言葉は使わないようにしていました。しかし今回はずいぶん言ってきています。それはやはり、我々にも『大変だけど、もう一回がんばってほしい』という思いがあるからです。そういう個人差を感じたのが今回のハートフルサッカーだったと思いますし、やはり今後も続けていかなくてはいけないと改めて思いました」

【神野真郎コーチ】
「去年は大槌小学校の子たちが抱えているものの大きさや重さを感じたので、今年はいろいろなことを想定しながら臨みました。今回は2年生ということで、そういったことを感じさせないくらいに元気が良く、子供たち同士もすごく仲が良さそうでしたので、特別に何かをするのではなく、サッカーを一生懸命楽しんでもらうことを心がけました。結果として子供たちはとてもよくやってくれましたし、それで良かったと思います」

【室井市衛コーチ】
「僕は去年も大人の方を担当しましたが、去年よりも数段パワーを感じることができました。僕の中では『楽しくやろう』というのがテーマでしたが、応援なんかも恥ずかしがらずに思い切りやってくれましたし、少しでもリフレッシュというか、ストレス解消になったのかなと思います。普段はなかなか喋らないという方もいたそうですが、そういう方にもいいきっかけになったのではないでしょうか」

【小磯義明コーチ】
「去年も感じたことですが、子供たちがストレスを抱いている様子が窺えたところも確かにありました。ただ、子供たちはとても元気があって、とてもサッカーを楽しんでくれていたので、そうしたところは良かったと思いましたし、こちらも元気をもらえたような気がします。子供たちが少しでも早く、ストレスのない元の普通な生活へと戻れるようになってほしいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

■ハートフルクラブのページはこちら
https://www.urawa-reds.co.jp/heartfull/

PARTNERパートナー

  • ポラスグループ
  • Nike
  • 三菱重工
  • 三菱自動車
  • エネクル
  • DHL
  • ミンカブ・ジ・インフォノイド
  • チケットぴあ