MENU

クラブインフォメーション

ハートフルサッカー in ブリスベン

ACL出場を機に2007年からスタートした浦和レッズのハートフルクラブ「草の根国際交流」は過去26か国・エリア・地域で「心を育む」をテーマにアジアを中心に活動を続けてきた。昨年はブータン王国を訪問し、ハッピネスとハートフルの融合を体感し、サッカーを通して子供たちの「こころ」を育んできた。

今年はACL出場のブリスベン・ロアーとの対戦を前に初めてのオーストラリア遠征「ハートフルサッカー in ブリスベン」(主催:浦和レッズ、共催:国連の友アジア-パシフィック、後援:埼玉県・クィーンズランド州政府駐日事務所)を実施した。

過去の東南アジア諸国の子供たちと違い、今回は教育制度が確立し、学校環境の整った中で、どこまで子供たちと、そして学校と「ハートフルクラブの理念」がいかに融合できるかがポイントであった。どの学校とも事前の打合せを重ねたことで、貴重な授業も2時間の枠をいただき、希望であった小学校5・6年生を対象に講話とサッカー実技の時間を設けていただいた。



2015年5月2日のガンバ大阪戦という大一番を終えた翌日の3日、ハートフルクラブのコーチ5名とスタッフ2名が成田を飛び立った。

5月4日、シドニーを経由し、13時間という長いフライトを終え、朝10時30分にブリスベン空港に降り立った。真っ青な空と白い雲、そして強い日差しが我々を迎えてくれた。休む暇もなく、最初の訪問先である小学校に向かった。緑豊かな郊外を抜け、ビルが立ち並ぶ市街地のはずれにある「私立アイオナカレッジ」に到着した。ゴルフ場を連想するほど緑豊かな学校の正門では多くの制服を着た生徒たちが我々のバスを出迎えてくれた。

着替えを済ませ、午後の最初の授業は講堂で落合 弘ハートフルクラブキャプテンの講話から始まった。講堂には対象の小学6年生だけでなく日本語を学んでいる高校生も来ていた。ここは小中高の一貫した学校で第1外国語に日本語がある親日的な学校であった。

高校生の親しみあふれる歓迎の言葉をいただき、淵田敬三代表から学校の理事にハートフルクラブコーチのサイン入りフラッグとペナントが渡され、落合キャプテンの講話がスタートした。我々の活動の理念である「おもいやりの気持ち」と「一生懸命する大切さ」を軸に話が進んだ。そして、石ころだらけのグラウンドで裸足でサッカーに興ずる子供たちの真剣な態度と楽しむ姿、東日本大震災の被災地でも一生懸命に話を聞き、ボールを追いかける子供たちの姿をフリップをもって説明し、最後には大きな拍手で終了した。

講話終了と同時に生徒75人は一斉に緑の芝生のグラウンドで待つコーチたちの元に駆け寄った。神野真郎コーチの合図で、2人1組でボールを扱い、お互いの信頼の大切さを伝え、最後はいつもの人数ゲームにうつった。緑のビブスは「バナナチーム」、オレンジのビブスは「キャロットチーム」。子供たちは屈託なく大きな声でチーム名を連呼し、仲間の得点に喜びを爆発させて、あっという間の2時間が終了した。

子供たちへのお土産を渡した後、日本語でお礼を受け、最後までフレンドリーな時間を過ごした。この学校は、浦和レッズに在籍していたスピラノビッチ選手の母校であることも先生との会話で判明し、ますます親近感を覚えた。







続いて一行は、イーグルスポーツコンプレックスというスポーツ施設に向かった。ここにはオーストラリアに移住した日本人や商社など海外派遣、転勤された日本人のコミュニティーで、約50人近くの6~12歳の子供たちが集まっていた。体育館で父兄も含めた100人近い人を対象に、落合キャプテンは東日本大震災の被災地訪問やハートフルクラブの活動理念を熱く語った。

そして、伊藤健太コーチによるグラウンドでのサッカー実技では、手つなぎ鬼ごっこから始まり、1年生も6年生も楽しそうにグラウンドを走り回っていた。

最後は恒例の人数ゲームで、まわりの保護者の方々からも大きな声援や拍手をいただいた。後で聞いた話だが、その日は子供たちが夜寝るまでサッカーの話をして、こんな楽しいサッカーは初めてだったと両親に楽しそうに語っていたそうだ。





その後は、ホテルでスーツに着替え、中心街のレストランで、領事館、商工会、日本人会の方々が主催してくれた歓迎レセプションに参加した。

白石商工会会長の歓迎の言葉をいただき、淵田代表のお礼の言葉で会は和やかに始まった。各業界それぞれの方の自己紹介で、多くの方が埼玉、浦和との関係が強いことが分かり、自然に「埼玉会・浦和会」となった。こうした形でブリスベンに浦和レッズが来てくれたことが、たいへん有意義でありうれしかったとお礼を述べられた。話は尽きず夜遅くまで親睦は続いた。



5月5日も快晴で、街の中心部にある、クィーンズランド州立ケルビン・グローブ・ステイト・スクールを訪問した。午前中は5年生80名、午後は6年生60名を対象に行われた。緑豊かなグラウンドの横の木陰で落合キャプテンの講話は始まった。身を乗り出し真剣に話を聞く子供たちの姿が印象的であった。午前中は伊藤コーチ、午後は室井市衛コーチのリードで、ここでも、仲間を信頼し、おもいやり、最後まで一生懸命取り組む大切さを講話とサッカーを通して実践した。見学に来た先生たちからも終了後絶賛の言葉を多くいただいた。





夕方から約2時間かけて、ゴールドコーストにあるロビーナスタジアムに向かい、ACLグループステージ最終戦であるブリスベン・ロアーとの試合を観戦した。スタンドでは前日レセプションに出席していた役員や、日系コミュニティーのサッカー教室参加の親子も多く来られており、とても楽しく交流・観戦することができた。

滞在中ずっと我々のバスの運転をしてくれたオーストラリア人の女性ドライバーも、サポーターの一番前でレッズを応援し、我々の知らないうちにサポーターからフラッグやマフラーをもらって大いにご機嫌だった。ここでもオーストラリアと日本の心の交流ができていた。

最終日は、午前中にもう一つ小学校を訪問した。クィーンズランド州立パトリックス・ロード・スクール。朝学校に着くと子供たちの淹れてくれたコーヒーを飲みながら先生たちと楽しい会話から始まり、小さな体育館に5年生80名が集まり落合キャプテンの講話がスタートした。

通訳を介することで一テンポ遅れるため、子供たちの反応が遅く心配したが、落合キャプテンの精力的な動きに子供たちも先生も大きく反応し始めた。最後はバナナコールとハイタッチで盛り上がり、その勢いのままグラウンドへ飛び出した。小礒義明コーチの号令でボールを使った遊びと人数ゲームで盛り上がった。









3つの州立小学校、日系グループと5つのプログラムをこなし感じたことは、すべての学校は移民の国と言われているオーストラリアらしく東南アジア系、中近東系、インド系、ヨーロッパ系など多くの人種の子供たちで、それぞれの考え方も違う中、『サッカー』という世界共通語が人種を超えて、心が一つになった。

関わった子供たちだけでなく、先生、父兄、学校関係者、多くの方たちが、「おもいやり」「信頼しあう」「一生懸命」のハートフルクラブの理念をサッカーを通して実践、実感してくれた。

豊かな環境を当たり前と思わず、感謝の気持ちを持つこと。相手を思いやること。子供たちは素直に理解し、サッカーを楽しんでくれた。子供たちを見守る先生や関係者の方も初めてのプログラムに感心し、あらためてスポーツの持つ素晴らしさを堪能してくれた。

【落合 弘キャプテン】
「海外では特に難しい学校の授業に取り入れてもらえたことに感謝しています。今回は、整った環境の子供たちに対してでしたが、今まで以上に『一生懸命にやること』『こころ』の大切さについて話をしてきました。それがとても良かったと思っています」

【神野真郎コーチ】
「オーストラリアに行くと決まってから少し不安がありました。それは、アジアと言いながらヨーロッパ(イギリス)気質の国で、サッカーの実力も今年行われたアジアカップで優勝し、経済的にもしっかりしており、今までアジアキャラバンで行った国々とは少し違い、日本から来たボクらをどのように見ているのか、受け入れてくれるのだろうかという不安でした。

しかし、最初に訪問した学校の生徒や先生方の“コンニチハ~!!”の声、歓迎を表す反応を見ると直前まで感じていた不安が一蹴されました。その後のプログラムを通して、落合キャプテンの講話を真剣に聞く姿、実技での楽しみながら一生懸命やる姿、応援の声、生徒や先生方が喜んでくれたこと、日本を身近に感じてくれていること、たくさんのことを感じることができました。この経験を今後のハートフルクラブの活動につなげていきたいと思います」

【室井市衛コーチ】
「オーストラリアの子供たちがこんなに日本人を受け入れてくれるとは思いませんでした。一番心に残ったのは、とにかく親日の心を持ってる子が多かったということです。サッカーも本当に楽しそうに行ってくれ、短い滞在でしたがとても有意義な時間を過ごせました」

【伊藤健太コーチ】
「普段日本で行っているメニューを変えずに行いましたが、オーストラリアの子供たちも日本と変わらず非常に一生懸命やってくれました。チーム名のバナナとキャロットもすぐに受け入れてくれました。

日本では何でバナナが緑なの?とかすんなり受け入れられずに応援しなかったりすることもあるのですが、素直に受け入れてくれる適応力は日本よりあるのかなと感じました。

また、男子も女子もボールに対して非常にアグレッシブだと感じました。サッカーが初めての子も多い中、全然怖がらないことも良い点だと思いました。遠征を通して経験できたことを日本の子供たちに還元できればいいと思っています」

【近藤伸一ホームタウン普及部長】
「州都ブリスベンのあるクィーンズランド州は浦和レッズのホームタウンである埼玉県と姉妹都市を結んでおり、昨年も30周年の記念として上田清司埼玉県知事がブリスベンを訪問したことから、今回は埼玉県、クィーンズランド州政府の方々にお骨折りいただき、多くの関係者のおかげで実現することができました。あらためて御礼申し上げます。サッカーを通して少しでも両国の友好の一役が担えれば幸いです。豊かな環境の中で豊かな心を持った子供たち、学校関係者の皆様と心通わせる時間が共有できたことはとても幸せでした」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

PARTNERパートナー

  • ポラスグループ
  • Nike
  • 三菱重工
  • 三菱自動車
  • エネクル
  • DHL
  • DHL
  • カブドットコム
  • 島忠
  • チケットぴあ