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PARTNER STORY

浦和レッズを様々な面からサポートいただいているパートナー各社のみなさま。
取材を通し、その背景にあるパートナーのみなさまとレッズの歴史、そして熱い想いに迫ります。

8年目を迎えたポラス
その多彩なパートナー活動とは

♦合致した「地域密着」の理念 文化へ貢献するDNAも定着

ポラスグループが初めて浦和レッズのトップパートナーになったのは2013シーズンだった。それまでの21シーズン、レッズのユニフォームの胸に収まるロゴは社名であれ商品名であれ、全国展開している企業のもので、埼玉県内に本社があり、埼玉・千葉・東京の一部などを商圏とする首都圏の企業名がレッズの“顔”になるのは「POLUS」が初めてだった。
1969年、埼玉県草加市に住宅産業界の北極星のような存在を目指して「中央住宅社」が設立され、地域密着、一貫施工体制を経営理念としてきた。当初は草加、越谷を拠点とした東武伊勢崎線沿線から、徐々に埼玉県東部地区、千葉県、さいたま市などの埼玉県中央部、東京の一部などへ商圏を拡大し、関連会社を設立していった。1991年にCIを導入してグループ名を「ポラスグループ」としたが、POLUSとはラテン語で北極星を意味し、会社設立時の思いを表現している。
ポラスグループがレッズとパートナー契約を結ぶ決断をした理由の一つは、Jリーグが掲げる「地域密着の理念」である。創業時からの自社の理念と合致し、レッズがそれを実践していることが、両者を結びつける大きな要因だった。
そしてもう一つ。大きな背景としてあったのは、同社が「南越谷阿波踊り」を第一回から毎年支援してきたことがある。ポラスグループ創業者の故中内俊三氏は徳島県の出身で、ベッドタウンであった越谷は新たに移り住んでくる方々が多かったので、人々に地元愛・ふるさと意識を持ってもらうきっかけになればと、徳島名物である「阿波踊り」を始めた。主催は越谷市を含めた実行委員会であり、ポラスグループとして、毎年社員が準備や運営あるいは踊り手として全面的に支援しているところは「地域貢献」のレベルをはるかに越えたものだ。同グループの中に「地域の文化に貢献する」というDNAが定着していることも「レッズと一緒にやっていく」バックグラウンドとして「プラスに働いたことは間違いない」と言う。


「第35回南越谷阿波踊り」フィナーレの様子(写真提供:ポラス株式会社)

♦昨年、パートナー契約を更新 知名度向上がもたらしたもの

2013年より2年毎の契約更新で6年が過ぎた2019シーズンから新たに4年間の契約を結んだ。レッズでは、ユニフォームの胸を7シーズン連続して同じロゴが飾ったのは三菱自動車を除けば最長となる。
当初から6年で終了するつもりはなかった。とはいえ、大きな経費が動くプロジェクトだから、4年目の2016シーズンが終わった段階で検証は行われた。この4シーズン、2016年にはYBCルヴァンカップを制覇し、毎回リーグ優勝を争った。特に2014年からの3シーズンは、リーグタイトルまであと一歩に迫った。2015年は天皇杯でも決勝まで進んだ。メディアで取り上げられる機会は非常に多くなり「POLUS」の知名度は大きく上がった。
だが住宅という大きな商品を扱う同社の業績アップに、レッズへのスポンサードがどう結びついているかは把握しにくい。指標の一つは求人活動への影響。特に首都圏以外のエリアの学生は「POLUS」の名を知りうるすべが、以前はほとんどなかったはずだが、2013年以降は全国に知られるようになった。ポラス株式会社人事部によれば、パートナーになった2013年度の採用活動(2014年度の新卒)において、応募者は前年対比10パーセント増、翌年はさらに8パーセント増だった。この数字はレッズのパートナーになったことが、好影響を与えた傍証として良いだろう。学生への「どこでポラスを知ったか」というアンケートにおいても「浦和レッズ」が数字として表われているという。また高校生の新卒は、本人ではなく学校へのアプローチになるが、「担当の先生に話すときも、レッズの胸のスポンサーをしている会社、ということで信頼度は高くなった」という。


「POLUS」のロゴが初めて試合でお目見えしたのは2013年3月2日、Jリーグ開幕のサンフレッチェ広島戦だった(Eスタ)

♦社員による応援活動も活発 地方事業所との一体感も醸成

埼玉県近隣を商圏とするポラスの「地方事業所」とは、「ポラテック株式会社」が行っている「プレカット事業」だ。地元の工務店などから注文を受けて、木造建築資材を組み立てる寸前までに加工し販売している。現在では茨城県、滋賀県、静岡県、宮城県、佐賀県、愛知県にプレカット工場がある。いずれも以前は「POLUS」の知名度がほとんどなかった地域だが、2013年以降は「レッズの胸の会社」として知られるようになった。
レッズのアウェイゲームがその地方で行われる際に、社員の福利厚生の一環として「レッズ戦の観戦」を実施し本社の社員も何人か参加している。これが本社との一体感の醸成や帰属意識向上に寄与しているという。
レッズのパートナーになっていることが、社員の福利厚生や勤労意欲の向上に寄与しているのは、もちろん地方の事業所だけではなく本社も同様だ。レッズのオリジナルグッズを作って、顧客や社員に提供しており、自社のイタリアンレストランに選手を招いて、ポラスで住宅購入されたお客様にトークショーを行い、家族と一緒に食事する機会も年に2回ほど設けている。
また2014年5月に誕生した社内のサポーターズクラブ「RED POLUS STAR」も試合の観戦会や、ACLアウェイ戦の「パブリックビューイング」などを実施している。
そしてポラスは、レッズレディースのGK池田咲紀子とMF柳澤紗希を社員として採用している。「同じ職場の人にとっては、同僚が仕事の後で毎日練習して頑張っているから応援したくなる」と全面的にサポートしている。


2016年10月29日、エコパスタジアムで行われたアウェイ観戦会はジュビロ磐田戦。第2ステージ優勝が決まった試合だった

♦背中から支える2020シーズン 再開後も大きなサポートを

さまざまな面からプラスが多かった6シーズンを終え、2019年から新たなパートナー契約を結んだポラスだが、三菱グループ創業150年となる2020シーズンは、胸のロゴが同じトップパートナーである三菱重工となり、「POLUS」は今季、背中に回ることになった。
クラブと三菱重工の関係などクラブの事情も理解した上で契約更新したが、胸から背中に替わったことで、何かスポンサードを縮小したというイメージはもたれたくなかった。
そこで新しくポスターを製作した。「WE'VE GOT YOUR BACK」というキーフレーズ(「私たちがついています」という意味)に、たくましい選手が仁王立ちする、あるいはマフラーを掲げている、というデザインだ。それまでは明るい、ライトなものだったポラスのポスターが一変し、ロゴが背中に回ったことに対する消極的なイメージを払拭するだけでなく、より強くサポートしていく、というメッセージを前面に出した。モデルには昨季で現役を引退し、今季から解説などメディアでの活動を始めた元レッズのDF坪井慶介氏を起用した。
現在コロナ禍による未曽有の危機に直面する中、ポラスはファン・サポーターへ「こういう時だからこそ、自分たちに突きつけられた現状を正面から受け入れて、その上で何をすべきか、何をすべきではないか、しっかり考えて行動する時期なのではないかと思っています」とした上で、「もしかしてサッカーをする、あるいは観戦する環境も変わるかもしれません。いまは自分たちができることを丁寧に考えて、行動に移すときだと思います。スタジアムの雰囲気は現場でなくては味わえませんが、スタジアムで味わった経験があるから、テレビで見るときに興奮や感動を何倍にもすることもできるのではないでしょうか。サッカーを応援できる新しい環境になることを祈って、今は頑張りましょう」と呼びかけている。
我慢すること、耐えることも闘いのうち、ということを肌でわかっているファン・サポーターにとって、これからも粘り強く共に闘っていくポラスは頼もしい存在だろう。


今季の開幕2試合で3得点と絶好調の新加入選手・レオナルド。2020シーズンは背中に「POLUS」の文字が光る(2月16日、ルヴァンカップ・ベガルタ仙台戦)


2020シーズンのポスター。キーフレーズである「WE'VE GOT YOUR BACK」には、より強くサポートしていくというメッセージが込められている。モデルには浦和レッズOBの坪井慶介氏を起用した

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