第6回浦和レッズ杯山田町ハートフルサッカー大会(ハートフルサッカーin東北)


これまで浦和レッズ、浦和レッズハートフルクラブは、2011年東日本大震災の発生後、岩手県内の被災地を15年間継続して訪問し、子どもたちと一緒にボールを追いかけ、スポーツの楽しさ、そして仲間へのおもいやり、一生懸命する大切さをサッカーを通じて共有し、東北の未来に向けての活動を実施し2025年の活動で一区切りいたしました。
徐々に復興から発展となっているなか、2019年山田町に人工芝が新設されたことを機に新たな試みとして次世代を担う子どもたちが交流の場、サッカー技術の向上、地域活性化を目的とし「浦和レッズ杯山田町ハートフルサッカー大会」が始まり、今回で6回目を迎えました。
そして今年度は浦和レッズレディースジュニアユースチーム(中1)が参加し地元チームの少年・少女たちと交流いたしました。

森林火災や地震の影響により開催も危ぶまれましたが、無事に大会を開催できました。

 

少年団にとっては、女子チームとはいえ学年が上のJr.ユース世代との対戦となり、点差こそついたものの、高い技術力や連携を体感できたことは非常に貴重な経験になったと思います。また、女子サッカーに興味を持ってくれた指導者や子どもたちがいたことも印象的でした。
試合だけでなく、「エンジョイハートフル」で交流を深めたうえで試合を行えたことで、どのチームにとっても良い刺激になったと感じています。初日の午前は前日の雨の影響でピッチがやや濡れていましたが、気になるほどではなく、少し風は強かったものの天候にも恵まれました。大会参加6チームとレッズレディースU-13合同でハートフルサッカーを実施し、人数の関係で3グループに分かれて交流しました。大会前に一緒にサッカーを通じて交流できたことは非常に良かったと思います。U-13の選手たちが明るく元気に場を引っ張ってくれたことで、楽しく盛り上がる時間となりました。
一方で、レッズ杯では大会参加チームとレッズレディースU-13との実力差もあり、お互いにとって難しさもあったように感じました。ただし、エキシビジョンマッチという形で実施したことで、その位置づけとしては良かったのではないかとも感じています。
大会全体を通して大きなケガもなく、スムーズに運営できたことが何よりでした。また、「レッズ」の名前のもとにさまざまな地域からチームが集まり、交流と大会を実施できたことは非常に意義深いと感じます。
さらに、指導者の声かけについても、強豪地域にありがちな威圧的な指示がほとんど聞かれなかったことが印象的でした。子どもたちも指導者も、勝敗だけにこだわりすぎず、サッカーそのものを楽しみながら取り組んでいたように感じられ、非常に良い雰囲気の大会だったと思います。

移動や宿泊など慣れない環境で大変な部分も多かったと思いますが、選手たち同士で率先して声をかけ合いながら行動できていた姿がとても印象的でした。
震災学習では、全員がメモを取りながら語り部さんの話に真剣に耳を傾けており、防波堤の高さを実際に体感できたことも、震災後に生まれた彼女たちにとって大きな学びになったと感じます。サッカーだけでなく、現地でしか得られない経験を通して、多くのことを感じ取ってくれたのではないかと思います。
また、新幹線での過ごし方や食事の場面など、公共の場での行動についても、「浦和レッズのエンブレムを背負っている」という意識を少しずつ持ちながら行動できていたように感じました。ピッチ内だけでなく、ピッチ外での振る舞いも含めて成長が見られた遠征だったと思います。
全体的に、選手たちは元気で素直、そして明るく、サッカーも非常に上手でした。大会参加チームから見ても、プレー面でお手本になる部分が多くあったと思いますし、それ以上にピッチ外での挨拶やマナーの良さも印象的でした。FC山田の梶山さんが、レッズベンチ脇にきれいに並べられた選手たちのリュックを見て、「これができるのが強いチームなんだぞ」と子どもたちに話していた場面も非常に印象に残っています。
また、FC山田出身の中学1年生の女の子(ヒナノさん)が大会を見に来ており、試合を熱心に観戦していました。大会終了後には、レッズの選手たちが自然に声をかけ、一緒にボール回しをしていた姿がとても素晴らしかったです。サッカーを通じたつながりやおもいやりが感じられる場面でした。
レディースジュニアユースの選手たちにとっても今回が初めての遠征となり、今後のチームづくりの礎になる遠征だったのではないかと思います。選手たちは「楽しもう」という気持ちをしっかり持っており、ピッチ外での明るい表情と、試合中の真剣な表情とのギャップも非常に魅力的でした。
フレンドリーマッチで大きな点差がついた場面でも、最後まで手を抜かず全力でプレーする姿勢からは、レディース選手たちの真面目さや誠実さが感じられました。
また、大会に参加した6年生男子の中には、ハートフルサッカーのメニューでレディースの選手と手をつなぐことを恥ずかしがる子も多かったようですが、女子選手たちの方から積極的に取り組む姿勢が見られたことに、現地指導者の方々も感心していました。
被災地学習をはじめ、サッカー以外の場面での立ち居振る舞いもしっかりしており、ボール回しなどを通じて自然にコミュニケーションを取れていたことも含め、「今後も応援していきたい」と強く感じてもらえる遠征になったのではないかと思います。

大会を通して、少年団・レディースチームともに、サッカー面だけでなく、多くの学びや刺激を得ることができたと感じています。
勝敗だけではなく、人との関わりや思いやり、感謝の気持ちなど、サッカーを通じて大切なことを学べる大会になったと思います。今回得た経験を、ぜひ今後の活動や成長につなげていってほしいです。
「また参加したい」「次は優勝したい」と子どもたちが思えるような大会になっていけば良いと思います。また実際にレッズの試合を観ることで、新たな目標や憧れが生まれ、レッズファミリーの輪を広げていくことにもつながるのではないでしょうか。
現在、ハートフルクラブによる復興支援活動は一旦区切りを迎えていますが、このレッズ杯にレッズチームが参加すること、そして今回初めて実施したハートフルサッカー交流を今後も継続していけたら非常に意義があると感じます。
レッズチームの選手たちにとっても、遠征先で被災地学習を行い、岩手県のチームの子どもたちと交流することは、サッカー選手としてだけでなく、人としても貴重な経験になると思います。
今回の大会は、競技力向上だけでなく、交流・学び・地域とのつながりという面でも非常に価値のある取り組みだったと感じています。今後さらに継続・発展していくことで、子どもたちにとってより意義深い大会になっていくことを期待しています。

 

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5/4エンジョイ!ハートフル 

5/4大会1日目 

5/5大会2日目