ハートフルサッカーin東北2022(ハートフルサッカーin東北)

浦和レッズ、浦和レッズハートフルクラブは、2011年東日本大震災の発生後、岩手県内の被災地を10年間継続して20回訪問し、4,200人以上の子供たちと一緒にボールを追いかけ、スポーツの楽しさ、そして仲間へのおもいやり、一生懸命する大切さをサッカーを通じて共有し、東北の未来に向けての活動を実施してきました。
今年度は9月25日(日)~10月1日(土)の日程で、岩手県山田町、大槌町の小学校、幼稚園等、Jヴィレッジを訪問し、サッカーを通じた子供たちの心のケアを目的とする活動『浦和レッズ ハートフルクラブ in 東北(岩手・福島)』を実施いたしました。
なお、この取り組みは「継続」して取り組んでいる東日本大震災等支援プロジェクトの一環として行うもので、今回も引き続き岩手県山田町と大槌町、それぞれの教育委員会の協力のもと開催し「支援」とともに「交流」を目的に現地での活動を実施いたしました。

【訪問先】
9/26(月)大槌町立吉里吉里小学校 27名
9/26(月)大槌町立大槌学園初等部 66名
9/26(月)大槌サッカークラブ 25名
9/27(火)大槌町町長表敬訪問

9/27(火)山田町町長表敬訪問
9/27(火)大槌町役場職員 21名
9/28(水)山田幼稚園 24名
9/28(水)山田町立船越小学校 25名
9/28(水)山田中学校サッカー部 18名
9/29(木)山田町立豊間根小学校  51名
9/29(木)山田町立山田小学校  58名
9/29(木)FC山田スポーツ少年団 38名

9/30(金)Jヴィレッジスタッフ  19名
10/1(土)福島県内の子どもたち  42名

合計 414名


『大槌町立吉里吉里小学校』
4・5・6年生を担当した鰺坂コーチは、
「子どもたちが本当に真剣に話を聞く時の姿勢、プレーなど本当に真剣に一生懸命やってくれたことが、僕も担当していて気持ちよくやらせてもらうことができました。落合キャプテンが話をしている時の子供たちの真剣な表情がすごく印象に残っています。真剣に聞くこと、そして真剣にプレーすることを守ってしっかりやっていたなということがすごく嬉しかったです。ありがとうございました。」

 


『大槌町立大槌学園』
大槌学園を担当した西川コーチは、
「僕はハートフルに入って6年目で、大槌学園の3年生を対象に担当したのは初めてでしたが、非常に元気よく、落合キャプテンの講話からしっかり聞いてくれて、実技も皆元気よくやってくれたので僕らも楽しくできました。
震災復興ということで訪問していますが、これから発展というところで僕たちが埼玉で伝えていることをそのまま大槌の子供たちにも伝えていきながら、色々と子供たちの成長に繋がっていけばなと思いながら本日も子供たちに話をしながらやりました。これからずっと続いていくことだと思いますので、また来た時には色んなことを伝えられるように、僕たちもブラッシュアップしながら進んでいきたいと思います。
3年生と一緒にサッカーできて楽しかったです。これからもまた頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。」


『大槌サッカークラブ』
大槌サッカークラブの低学年を担当した酒井コーチは、
「毎年、毎回、今日は大槌町に来る時に、必ずやりたいと思うハートフルクラブの思いというものをみんなに伝えることを意識して毎回来ています。子どもたちに何か一つでも二つでも色んなことを感じてもらえたら嬉しいと思っています。全部が全部伝わったかは分からないですが、少しでもこちらの子供たちの為になったら嬉しいです。
毎回来た時に思いますが、元気を与えようと思って来ているのですが、逆に子供たちも今日なんかもすごく元気で、こちらが元気をもらって帰るというのが毎回感じているところで、今日もこの大槌少年団の子たちはすごく楽しそうに一生懸命やってくれたので、自分自身も楽しくやれました。元気もらいました。自分もサッカーを続けますし、子供たちもまた成長した姿を1年後か2年後、すごく楽しみにしています。今日は本当に皆元気にやってくれたので楽しかったです。
ありがとうございました。」

大槌サッカークラブの6年生と中学生を担当した室井コーチは、
「皆一生懸命やってくれて、基本練習もすごく真面目に行ってくれて、こっちもすごくやりやすかったし楽しかったです。
特に中学生はもう大人なのですごく6年生に気を遣って危ない場面では足を引いてくれたりとか、だからと言って積極的にやれるところはすごく積極的に、特にコーチとマッチアップする時なんかは負けず嫌いのところを出してくれたりして、すごくバランス良く今日はサッカーをすることができました。
ハートフルクラブが大事にしているキーワードというものを少しずつこの一時間半の中で6年生も中学生も出してくれていたと思います。また皆とサッカーできればいいなと思っています。今日はありがとうございました。」


『大槌町役場職員サッカー教室』
大槌町役場職員サッカー教室を担当した島田コーチは、
「皆さんがすごく元気でサッカーを一生懸命にやって楽しんでくれたので、僕たちコーチ陣も楽しくサッカーをすることができました。
最初は些細な二人組で協力することから、あとはどうやって二人で成功できるかなど話し合いも含めてチーム対抗して勝負してもらいました。
チームで失敗する人、決められる人、色んな人が出てくると思いますが、そういう時こそ「ドンマイ、ドンマイ!」の励ましの声、あと入った時に「ナイス!よくやったぞ!」その一言があるだけで、ゴールを決めた人は喜びが2倍3倍になりますし、もし失敗してしまっても「ドンマイ、ドンマイ」の一言でこころを癒してあげる、次頑張ろう!という気持ちにさせてあげることができたのではないかなと思います。
最後の人数ゲーム、試合では、やっぱり皆さん大人でしたが応援も一生懸命やってくれて、コーチ対役場の人という勝負も何回かやりましたが、コーチのプレーを見て「わぁ、すごいな!上手いな!」と言っている人もいれば、「コーチに負けたくない!」という気持ちで一生懸命やっているプレーがみれ、僕はすごく忘れられない時間を過ごすことができました。
僕個人的にこのメインコーチになってハートフルサッカーin東北という形で来たのは初めての経験でしたけれども、すごく人に恵まれたなというか、今日一緒にサッカーをやってくれた人たちが一生懸命やって、楽しく笑顔がたくさんこぼれていたので、僕も忘れられない良い思い出になりました。」


『山田幼稚園』
山田幼稚園を担当した池田コーチは、
「とっても元気よく、こっちが本当にパワーをもらうようなそんな幼稚園でした。年長さんも年中さんも本当に一生懸命やってくれて、最初から最後まで元気よくやってくれたのがとても良かったと思います。引き続きまた是非来たいと思いました。」


『山田町立船越小学校』
山田町立船越小学校を担当した神野コーチは、
「まず落合さんの講話のところで、子供たちの真剣に聞く眼差しだったり態度、あと反応の良さというのは感じ取れていて、その後の実技の方でも元気よく一生懸命、楽しく、こちらが伝えたかった思いやりというのも実技の中でとても出してくれました。とても良い活動になったと思います。子供たちもまだ最後までコーチたちと戯れながら別れを惜しみながらですが、僕たちの活動もこの後ありますので、そちらの方でも頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。」


『山田中学校サッカー部』
山田中学校サッカー部を担当した鰺坂コーチは、
「子どもたちは、あえて今回難しい事を色々練習の中に取り入れたんですけども、一人も諦めず、それよりもどうやったらできるかなということを考えながら一生懸命取り組んでいる子供たちがほとんどで、コーチという立場から見てもすごく面白かったですし、「何事も真剣にやっている!」という印象を受けました。最後のゲームでも大人たちとかコーチたちに対しても、諦めずボールを取りに行く姿勢とかがすごく「ああ、この子達って本当に一生懸命やっているのだな、なんでも一生懸命できる子だな」という印象を受けてすごく良かったです。こういう子供たちがどんどん増えていってくれればなと思います。ありがとうございました。」


『山田町立豊間根小学校』
山田町立豊間根小学校を担当した盛田コーチは、
「豊間根小学校、2年前に行った時はちょうどコロナもあって、学校の子供たちの親に医療従事者が沢山いるという状況で、そういった関係で出来ない子がいて、講話は聞くけど実技は出来なくて校舎の2階から見ながら見学している子たちがいて、下でみんなが盛り上がっている中でそうやってできない子たちがいたので、やらせてあげたかったなあとそういう気持ちになったんですけど、今年はそういうのもなく全員参加してくれて、授業サポートでやることは埼玉の子供たちにやっていることと一緒なんですけど、そんな中でも女子の方もちょっと遠慮気味かなと思って試合の時もやれるかなと心配しましたが、みんな積極的にやってくれて盛り上げてくれて、良い実技になったと思います。」


『山田町立山田小学校』
山田町立山田小学校を担当した石黒コーチは、
「6年生の18名でしたが、皆一生懸命、笑顔で元気にやってくれたのですごく嬉しかったです。
最初遠慮がちな子もいましたが、ちょっとずつ積極性が出てそういう変化が見れたのですごく良かったです。
あと、1年生の時から知っている女の子もいてその子の成長が見れたり、最後挨拶してくれたりそういう子供たちの成長が見れたのは、ずっと継続してきているからなのでそういう面もすごくやっていて嬉しかったです。ありがとうございました。」


『FC山田サッカー少年団』
高学年の部を担当した神野コーチは、
「ここの少年団は、こちらに来る度に毎回子供たちの指導をさせてもらっているのでとても子供たちとの距離が近くて、アットホームな感じで子供たちみんなも僕らの事を覚えていてくれたりするので、コーチたちもとても楽しくできました。
サッカー少年団なので、少しハートフルの活動理念プラスサッカーの技術的な部分を指導させてもらって、コーチたちも沢山動けましたし、子供たちと一緒に楽しめました。また次の機会を楽しみにしています。ありがとうございました。」

低学年の部を担当した島田コーチは、
「本当に元気でやんちゃで話を聞かない。この子達に何を伝えればいいのかなとサッカーをしながらすごく考えさせられました。この子達の為に何か伝えなきゃいけないな、本当にどうでもいいという言い方は合っているか分からないのですが、試合だけやらせていればいいやというのは簡単です。でもこの子達に何を感じてもらえるか、何を伝えたいか、それをすごく考えさせられた時間になりました。
この子達の為に伝えなきゃいけない事、言わなきゃいけない事、見せなきゃいけない事、沢山あったと思います。もしかしたら子供たち自身は、もっとサッカーしたいな、試合したいなって物足りないかもしれません。
でもそれ以上に大事なことを僕たちハートフルクラブはこのFC山田サッカー少年団の子供たちに伝えたい、心の底からそう思ったので、真剣に目を見て沢山伝えました。一人一人に響いているか分かりませんが、この子達が2年後3年後、高学年になった時にどういう子供になっているのか、そこを僕はすごく期待したいところでもあり不安もあります。
この子達の可能性は無限大です。この先どう変わるか、どう成長していくか、僕はそこを楽しみにして、今後のハートフル生活にもこの経験を活かしていきたいと思います。
楽しかったです、本当に。元気で良い子たちでした。また来年以降、成長を見るのが楽しみです。」


『Jヴィレッジスタッフサッカー教室』
Jヴィレッジスタッフサッカー教室を担当した盛田コーチは、
「落合さんの講話1時間とその後実技なんですけども、実技でやったのは基本的にはベーシックな部分、ハートフルがベーシックでやっている協力し合うとか、おもいやりを持とうよというベースは小学校の授業サポートでやっていることをメインにして、あとはチームに分かれて色んなグループでボールを倒したりなどやってその中で協力することが大事だよということを伝えました。本当に皆さん最初からノリが良くてめちゃくちゃ一生懸命やってくれて良かったです。
すごく盛り上がっていました。一番ビックリしたのは、その後最後に落合さんが皆を集めて、何を言うのかなと思ったら「感動した!ありがとう」ってちょっと涙目になっていたところがすごく印象的でした。
やっぱり子供たちに伝えることとまた違った感じで、皆ちゃんと大人だから出来ている部分が、でもやっぱり子供たちにはこういう事を伝えていますということでハートフルクラブの活動を理解してもらって楽しんでもらった実技だったと思います。」


『福島県内の子どもたち』
福島県内の子どもたちを担当した酒井コーチは、
「小学校1年生から6年生の子供たちみんなで楽しくサッカーできたと思います。このJヴィレッジの近くの子供たち、それぞれのクラブの子供たち色んなクラブから集まってきたので、その子供たちとの交流もできたと思います。僕たちコーチも子供たちと楽しくできたし、僕自身もハートフルクラブのサッカーはJヴィレッジでやったのは初めてだったので、すごく楽しみにして、皆思ったよりすごく元気で応援もプレーも頑張ってくれました。
すごく楽しみました。こっちも元気もらいました。これからもまた来年、再来年会うことを楽しみにしていますと子供たちに伝えたので、楽しみに待ちたいと思います。ありがとうございました。」


『総括』
ハートフルサッカーin東北を終えての落合弘キャプテンは、
「我々は、復興支援という形でこちらの方に来させてもらっていましたけれども、特に今回は復興支援というよりも我々の『仲間』がこちらの方にいらっしゃるという感覚で色んなところに行かせてもらって、我々も楽しんできました。当然こちらの子供たちも大人の方々も満面の笑顔で楽しんでくれたんじゃないかなと思っております。

ただ、これだけは必ず言っておきます。
「我々がものすごく楽しみました!」

それが今回のハートフルサッカーin東北のある意味私としては一番大きな出来事だったんじゃないのかなと思っております。ありがとうございました。」