ハートフルサッカーinアジア2022(タイ・バンコク)(ハートフルサッカーinアジア)


2022年8月4日から7日までの期間、浦和レッズハートフルクラブがアジア諸国の子供達にサッカーの楽しさ「こころ」の大切さを伝え「草の根国際交流」を実施いたしました。
2021年ムアントンユナイテッドと提携したことからムアントンユナイテッド協力のもと開催。現地で小学校訪問、イベント参加の活動を通じ、経験した内容をホームタウンの子供達を中心に伝え、還元し、クラブの活動理念を具現化していくことを目的に4コマのサッカー教室を開催いたしました。

ムアントンユナイテッドと共催することで、浦和レッズの理念やハートフルクラブが大事にしている「おもいやりのこころ、一生懸命やるこころ、楽しむこころ」をムアントンユナイテッドと参加者に伝え「草の根国際交流」として活動をいたしました。

今回も現地の方々が喜んでくれたので今までの活動が間違っていなかったことやこれからも継続して「草の根国際交流」をおこない、また現地小学校ではいろいろな子供がいて教えること、伝えることの難しさを改めて気付き今後の課題になったので日々の活動で改善していきながら、この経験をホームタウンであるさいたまで還元していきながら伝えていけたらと思います。


8月4日(木)
Day1

初日は、早朝バンコクに到着しPCR検査を実施後、ムアントンユナイテッドの本拠地に向かいました。当日は、ムアントンユナイテッドと三菱重工のパートナーシップ締結の記者会見がありその後、スタジアムを見学し翌日からのサッカー教室に向けて準備及び打ち合わせをおこなった。
今回はクラブが用意した、Tシャツ400枚、ボール、ビブスを事前にDHL社協力のもと輸送した。
メインスタジアムのすぐ隣にドーム型の人工芝グラウンドがあり育成の子どもたちが練習場として使用。また、メインスタジアム内には、グッズショップ、ミュージアム、寮が併設されておりコンパクトながらとても効率の良い使い勝手の良さそうな施設となっていた。敷地内には大きなホールもありコンサート等の会場として運用していた。


8月5日(金)
DAY2AM

2日目午前は、ムアントンユナイテッドが提携している近郊の小学生50名にサッカー教室をおこなった。
講話を池田コーチが担当し、実技を鰺坂コーチが仕切りました。
池田コーチは、最初は「話が聞けないかもしれない」と現地の通訳の方から伺ってたんですけれども、いざ講話を始めてみるとみんな興味津々で真剣に本当によく話を聞いてくれました。
ハートフルでキーワードとしている「楽しむ、一生懸命する、おもいやりを持つ、そして更に考える」それを中心に色んな講話、中身を子供たちに伝えました。実際にその後の実技のところでも最初から一生懸命取り組んでくれましたし、一人が倒れた時には周りにいた子がスッと「大丈夫か?」と声を掛けてくれるシーンなんかは、見ていてとても「おもいやり」を感じた場面です。
全部が伝わったかどうか分からないですけれど、最初の時の顔より終わった時の表情、これがとてもいい表情に見えたので、僕個人としてはとても嬉しく思いました。
鰺坂コーチは、日本の子供たちに教えているのと違いはやっぱりあって、すごい自分の中では難しかったなというのが終わってみての印象。でも言葉の壁があったとしても伝えたいことは伝えたいなと思ったので、「おもいやり」という言葉は覚えてもらったり、「こころ」に関しては覚えてくれて良かったなというのは感じています。やっぱり日本人の方が教えやすいというのは思ったところですけど、でも自分の中ですごくいい勉強になりました。


8月5日(金)
DAY2PM

2日目午後は、ムアントンユナイテッドが近隣の小学校を手配してくれた、Wat Goo寺院小学校で60名にサッカー教室をおこなった。
講話を盛田コーチが担当し、実技を島田コーチが仕切りました。
盛田コーチは、グランドがコンクリートで結構狭く、そこで講話をやっていたら準備もできないかなと思っていたら、横の食堂を使うことができてそこで講話をしました。
室内だったので声もよく届いたかなと、あと通訳の人も上手に通訳してくれて、その中で落合さんがいつも言っている「一生懸命に楽しむ」ということと「おもいやりを持つこと」というのを伝えたんですけど、色んな例を挙げながら子供たちにこんな時どうする?という感じで質問形式にやってみたんですけど、結構僕なりに伝わったのかなという思いはありました。後の方に姿勢を正しくしてすごく頷いてくれる人がいたので、その子がいたからやりやすかったというか、そういう部分がありました。
タイの子たちなかなか話が聞けない、午前中の話す時も集中力が切れてるなというのも見てたので心配してたんですが、さすが6年生でよく話も聞いてくれて、実技の方に移ってくれたと思います。
島田コーチは、初めてタイに来て、小学校でできるってなった時に、通訳を通して伝えるじゃないですか?それって改めて難しいなって思いました。日本では直接伝えられることが、通訳さんを通して伝えるんで、自分の中でも本当に伝わってるのかなって。タイの子どもたちに、正直言った時に伝わってるか分からないんですけど、でもやろうっている気持ち、姿勢はすごい見せてくれて、何よりも一生懸命やる、それが最後の試合人数ゲームでも勝負に対する気持ちがすごかったですよね。
俺ら勝つんだ!みたいな。女子最初バレーボールやってた子が多かったんですけど、最後見たら一生懸命ボール追っかけてて。
最初靴だったのが靴下になって、それ滑るからっていって裸足になってもう本気でやってましたし、正直その時言わなかったですけど、男の子も最後の一回って言った時に、上手い子を先頭に集めてきてて、勝ってやる!っていう気持ちが強くて。正直タイの子たちって日本の子供たちよりも勝負に対する気持ち、勝ちたい、負けたくないって気持ちはすごい感じられたかなって、僕個人的に持った感想ですね。


8月5日(金)
在タイ日本大使館訪問

在タイ日本国大使館の梨田和也大使主催の晩さん会に招かれ、大使公邸を訪問しました。梨田大使はじめ大使館側から5人、泰国三菱重工業の田久保亮社長、そしてレッズからはハートフルクラブコーチとスタッフ6人の計12人が埼玉県出身のシェフが用意した日本食に舌鼓を打ちました。
梨田大使はサッカーへの造詣が深く、外務省内でも日本サッカー界の活動支援を行ってきました。
梨田大使や大使館員のみなさんが積極的に日本代表はじめとするサッカー界についての質問や関心を投げかけるなど、サッカー談義に花を咲かせました。
ハートフルクラブコーチたちは「技術より大切なこころを育む」ハートフルクラブの意義を説明するとともに、2007年からタイ訪問9回をはじめとするアジア諸国でのハートフルサッカー開催について、今後の引き続きの支援をお願いしました。


8月6日(土)
DAY3AM

3日目午前は、バンコク日本人学校の子どもたち70名にサッカー教室をおこなった。
講話、実技共に池田コーチが担当しました。
池田コーチは、参加する日本人の子、そして親御さんにも講話を行いました。日本の子たちということで、基本的な考えを自分の言葉でしっかり伝えることができました。タイの子たちとそんなに違いはないんですけれども、やはり話したらすぐに「うんうん」と頷いたり、色んな反応があったのでこちらとしても話しやすかったですし、また日本の子たちにも色んな感情が伝わって、何か感じ取ってくれたらすごく嬉しいなと思います。急遽ムアントンのメインピッチで実技をさせていただくことになり、子供たちもすごく喜んでいましたし、保護者の方も非常に喜んでいました。
伝えたことはタイの子たちと変わらないんですけれども、日本の子たちも最初はちょっと緊張していましたが、最後は非常にいい顔で汗をいっぱいかいて、元気な気持ちでニコニコしながら帰って行ってくれたのがとても印象に残っています。


8月6日(土)
DAY3PM

3日目午後は、MHIタイのスタッフご家族の方がとムアントンユナイテッドのアカデミーの子どもたちとサッカー教室をおこないました。
盛田コーチが講話、島田コーチがMHIタイスタッフ、池田コーチがムアントンユナイテッドのアカデミーを仕切りました。
MHIタイスタッフのサッカー教室は、終始和やかな雰囲気の中、親子で楽しそうにボールを追いかけていました。
ムアントンユナイテッドのアカデミーの子どもたちは、楽しそうにスタートいたしましたが終盤になるにつれてボルテージが上がり終盤の人数ゲームはとても白熱した闘いとなりました。