【ハートフルクラブコーチによるハートフル体験記】vol12(コラム)


ハートフルクラブコーチ陣がリレー方式でこれまでハートフルクラブでおこなった活動の経験談や体験談、コーチが大事に思っていることなどをハートフルクラブ掲示板で配信いたします。

12回目は「小礒(いそ)コーチ」です。」

『どんな、環境でも一生懸命に楽しむこと』

新型コロナウィルスの影響でハートフルクラブの活動ができなくなりました。
みんなと会えなくなり、サッカーもできなくて、とてもとても残念です。
みんなも、学校に行けなくなって大切な友達に会えなくなったり、勉強や遊ぶこともできなくなってしまい、今までの生活、環境が大きく変わってしまったと思います。
大変な環境になってしまいました。
みんなは環境が変わってしまってどんな生活をしていますか?

今回、僕は、ハートフルクラブでアジアに行って経験し感じたことを書きました。
これを見て、みんなが少しでも前向きな気持ちになってほしくて書いたので最後まで見てくれるとうれしいです!

僕がハートフルクラブのコーチになって初めて訪れた国、タイでのことです。
訪問した場所は、お父さん、お母さんがいない子供たちが生活している施設です。
その施設は日本にある様な建物ではなく、窓もなく、暗い所でした。
これから、サッカーをするので施設の隣にあるグラウンドを見に行くと石や割れたガラスなどがあるデコボコのグラウンドでした。
グラウンドの横にはゴミ置き場があり凄いニオイでした。犬も沢山ウロウロしていました。
僕たちコーチは、石や割れたガラスを拾い準備をして子供たちを待ちました。
待っている間、こんな環境でサッカーしてくれるのかな?僕も初めての経験で不安でした。

さぁ、サッカーが始まる時間になりました。
子供たちは施設から沢山出て来ました。
ほとんどがビーチサンダルの子供たちです、ビーチサンダルでサッカーできるかなぁと思っていると子供たちは施設の中に戻ってしまいました。
あっ!と思ったとき、ビーチサンダルを置いて裸足になって戻ってきました。
ビーチサンダルを履いているとサッカーがやりづらいから脱いで来たのです。
サッカーが始まるとデコボコのグラウンドで裸足の子供たちが凄く楽しそうに笑顔で一生懸命サッカーをしてくれました。
この環境でも、タイの子供たちはこんな楽しそうに笑顔で一生懸命サッカーをしてくれるのだと思いました。

この経験をして、今、埼玉の子供たちにも伝えたいと思いました。
今、みんなは、大切な家族や大切な人たちを守るためにお家にいなくてはいけません。
凄く大変な環境にいると思います。
ただ、大変な環境でもできることは沢山あると思います、勉強、家の中での運動、家の手伝い、いろいろ考えてみてください。
今は家の中で一生懸命、楽しもう!
そして、自粛生活が終わったら、また一緒におもいっきりサッカーを一生懸命楽しもう!