【ハートフルクラブコーチによるハートフル体験記】vol3(コラム)


ハートフルクラブコーチ陣がリレー方式でこれまでハートフルクラブでおこなった活動の経験談や体験談、コーチが大事に思っていることなどをハートフルクラブ掲示板で配信いたします。

3回目は「西川(ゆう)コーチ」です。

「みんなに伝えたい3つのこと」

 

みなさん、こんにちは!!

今年度でハートフルのコーチとして4年目を迎えた西川優大(ゆうコーチ)です。

現在、新型コロナウイルスの影響でみんなは家で過ごすことが多く、今までよりは窮屈な生活を送っていると思います。まずは自分がかからないように心がけて生活し、人にうつさないようにもすることが必要です。こういうときこそ、お互いがいろいろなことを支え合い生活していくことが大切です。自分たちに何ができるかを少しでも考えながら生活していき、少しでも楽しく生活できるように工夫してみましょう。

そういう中ではありますが、今回みんなに伝えたいことを書きます。僕は幼稚園から高校まで浦和という街で育ち、大学での転機からJリーガーを経てコーチとしての今があります。コーチになる前での経験とハートフルのコーチとしての3年間 で感じたことからみんなに伝えたいと思った3つのことについて書きたいと思います。

1 壁を作らずまずやってみること

これがすごく大事だなと感じたのはハートフルで海外を訪問したときでした。今まで東南アジアに行ったことがなく、現地の子供たちとサッカーをしたのも初めてでし た。訪れたタイ・カンボジアでは人数ゲームをやったときに現地の子供たちは初めてにも かかわらずとても一生懸命やってくれました。言葉も分からず、雨でグラウンドが ぐちゃぐちゃにも関わらず、笑顔で応援したり、泥だらけになってプレーしていました。このときに、初めてのことでも一生懸命やったらみんなががんばるし、楽しくて笑顔になるのだなということを感じることができました。自分が小学生のときにもっと いろいろなことをチャレンジしていたら、また違った自分の力になっていたのかなと少し後悔がありました。

2 すぐに答えを求めず自分で考えること 

なぜこれが大事なのか。今はインターネットが当たり前の世の中で、調べれば答えがすぐに分かる環境にみんなは身を置いています。これは悪いことでなく、疑問に思ったことなどがすぐに分かるなど良い点も多々あります。ただ、サッカーにおいてですが、どんなプレーをするかはスマホやパソコンは教えてくれません。また、自分の進路を決定するときもそうです。みんなは学校ではロボットを相手に生活しているわけではないですよね。人と人が一緒に生活しています。そういう中、自分で考えて生活できないとどうやって行動して良いかが分からなくなってしまいます。自分で考えずに周りに流されるのは簡単だし楽だけれども、一度は自分で考えてから行動することを習慣にすることが大事だと思います。

 3 家族や友達、人間関係を大事にすること 

この「人との関係」が僕をJリーガーにしてくれたし、ハートフルのコーチにしてくれました。2であったようにみんなはいろいろな人の中で生活しています。スクールでも違う幼稚園や小学校の子供たちと一緒にサッカーをしていて、その中で2人組を 組んだり、同じチームになったりするときに関係ができますね。このときに自分勝手に 行動すると一緒に組んだ子たちはつまらないし、この先一緒に組みたいと思わなく なってしまうと思います。みんなが生活していく中で多くの出会いがあり、その出会いによって自分の将来が決まったり、変わったりがあると思います。でも、出会った時点ではその先のことなんか分かりません。結果が出てから後になってそういう出会いがあったからこそなんだなと気付きます。いろいろな可能性があると思えば 人に対してどういう風に接した方が良いのか、思いやりをもって行動した方が良い のではないかと考えると思います。ぜひ一度思い返してみてください。

1、2、3を分けて書きましたが、すべては繋がっています。みんなの生活の中にこういう場面というのはいくつもあると思います。もちろん、この3つだけが僕の伝えたい全てではないです。わかりづらかったり、理解しづらかったり、難しかったりがあると思うけれども、

ハートフルのキーワード「一生懸命」「楽しむ」「おもいやり」

が僕が伝えたかった3つの中にしっかりあることは覚えていてください。

こんなに 幼稚園や学校が休校になることなんてなかなかないと思います。辛抱しながらも 日々できることをやって、普段通りの生活ができるようになったら、みんなで楽しくサッカーをしましょう。みんなとボールを追える日を楽しみに待っています。