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PICK UP PLAYER|マテウス サヴィオ
10月21日、ジェフユナイテッド市原・千葉戦、先制したもののCKから追いつかれた直後――。
自陣ゴール内に転がっているボールを、真っ先に拾いに行った男がいた。
通訳からは「とても負けず嫌いで、ジャンケンで負けるのも嫌うほど」と評された男。
マテウス サヴィオだ。
今季ここまでリーグ戦4得点。内訳は頭と右足で2ゴールずつ。
卓越した技術。
それに驕ることなく献身的なプレーを見せ、『チーム』の勝利を追い求める精神性も併せ持つ。
「ゴールはサッカー選手にとって最高の気持ちになるものです。でもそれだけではなく、チーム全体で勝利できたことがうれしいです」
そんな言葉を彼の口から何度聞かされてきただろう。
報道陣との受け答えでは笑顔を見せることが滅多にないサヴィオ。だがそれは不機嫌さなどではなく、彼の真剣さの現れでもある。
10月21日の千葉戦後も、変わらなかった。
この試合、2-1とする根本健太のゴールをサヴィオはアシストしている。それについて問われたときも、表情は何かが張り付いたかのように固いままだった。
その彼が、珍しく照れくさそうな笑みを浮かべて、質問に答える――。交代でピッチを去る際に見せていた、名残惜しそうな表情について問い質したときだ。
笑みと共に、頷きながら話す。
「自分としてはできるだけ長い時間、ピッチ上でチームに貢献したいという気持ちが強くあります。だから、交代するときには『もっともっとプレーしたい』という気持ちが常にあるんです」
そう口にしたサヴィオは、さらにこう続けた。
「もちろん、そこは監督の判断ですので尊重しています。自分としては、何分ピッチに立つことになったとしても、そこでベストを出し尽くしたいと思っています。次の試合でも、それは変わりません」
次のゲームは10月25日、V・ファーレン長崎戦。
「ここまでの日々のトレーニングの中で、お互いへの要求を高めながらやってきました。1プレー1プレーを一生懸命やることを練習からやっていて、それをチーム全体としてできています」
チームのそんな雰囲気に、サヴィオは手応えを感じている。
「もっと波を減らして、より安定した戦いができるように。そのために、練習の中から自分もミスがあればさらに修正していきたいと思っています。そうすることで、自分たちの『目標』に向かっていくことができると思っています」
彼の語る目標--。
それは常に次戦での勝利であり、その先に続いているはずの栄光に他ならない。
長崎戦でも、チームのために献身的にピッチを駆ける『浦和のクラッキ(名手)』が見られるはずだ。
(取材・文/小齋秀樹)
































