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西川「記録よりもみなさんの記憶に残るプレーヤーでありたい」

6日、明治安田J1リーグ 第12節 横浜F・マリノス戦後、西川周作が本日の試合の振り返りや、史上3人目となるJ1通算600試合出場の感想を語った。

「ホームでは非常に良い試合ができていて、手応えを感じながらやれていました。今日も試合開始からボールを支配してゲームをコントロールすることを心掛けながら、相手が前から来てもしっかりとボールをつなぐことができましたし、それが先制点にもつながりました。

『これで終わりじゃない』ということはハーフタイムにみんなで話し合いながら、2点目、3点目を取りに行く姿勢を見せられたのではないかと思います」

(横浜F・マリノスがメンバーを大幅に入れ替えてきた中、どういう形でゲームに入っていこうと思っていたか?)
「相手がメンバーを変えることは多少なりとも予想していました。そこは分析の人に感謝しています。相手と言うよりは自分たちがしっかりとボールを回してシュートの意識を持つ、そこは試合前からみんなで話し合っていたことでもあります。監督からも『前節は、負けはしたけどいいものがたくさん見られた試合だった』という話もありました。自分たちも勝ったり負けたりでもどかしいですけど、やっていることは良い方向に向かっていると思うので、そこは結果を出して、みんなで共有できる部分かなと思います」

(後半、押し込まれたところは今シーズンの課題が出たのでは?)
「後半は少し押し込まれる時間があったのですが、真ん中の2センターバックがゴール幅の中にいる、あとはボランチが、クロスが上がるときに2センターバックの前にしっかりと戻るというところは、今年の課題でもありましたので、そこはみんなで強く意識した部分だと思います」

(失点はしたが、ヤン マテウス選手のシュートをセーブするところなど、好セーブもあった。読みの部分については?)
「この2年間の積み重ねが、考えなくてもできてきていると思います。試合ではよくないプレーも気にすることなく、頭の中で切り替えができています。落ち着きながら闘えているところは強みだと思っていますし、たとえ失点しても慌てることがなくなったので、そこはチームに対しても声掛けの部分で助けを出していきたいと思います」

(これでJ1リーグ600試合出場となったが?)
「自分の通過点でもあるという意味では、今日の試合に対する特別な思い入れはそんなになかったです。でも、とにかくチームのためにベストなプレーをするというところは自分が大事にしてきたことです。今日は伊藤敦樹選手が素晴らしいゴールを決めてくれて勝てたことが本当に良かったです」

(西川選手の今のプレーぶりなら、さらに上も狙えるのでは?)
「浦和レッズのゴールを守り続けるというのは良い緊張感で、1試合も気の抜けたプレーはできないと思っています。その緊張感のおかげで自分も成長できている部分があるので、みなさんの声や視線を感じ、見られているという意識でやることで、多少痛いところがあっても試合中は痛くないですし、何か力を与えてくれているような、マジックのような感じがありますので、今日も4万人を超える方が来てくれたので、これが5万人、満員になるように、結果を残したいと思っています」

(プロ20年で600試合出場というのは大きな離脱をしていないのが一番だと思うが、日頃のケアについては?)
「今まで筋肉系の怪我をした記憶がないくらい、怪我をしていません。昔から水分量は気を付けていて、そこが低下してしまうと筋肉に疲労がたまって危険な状態になるというのは、浦和レッズのレジェンドである阿部勇樹さんの姿勢を見ながら僕も10年間やらせてもらっていました。阿部ちゃんはケアとかに時間を使う量も他の人よりすごかったですし、自分が危ないと思うときはトレーナーの方に身体を触ってもらって、フィーリングを確かめる作業は昔からやってきたことです。僕に携わってくれた人のおかげで、これだけ長くやれているのかなと思います」

(試合後、Tシャツを渡されていたが?)
「スタッフの方が記念Tシャツを渡してくれました。今度記念Tシャツが出るので、アピールしました(笑)」

(失点しても焦らなくなった要因は?)
「ジョアン(ミレッGKコーチ)が来て、考え方が少し変わったところがあります。2-1にされたとしても、向こうが前掛かりになる分、逆にこちらにチャンスができるのではないかと考えていましたし、実際にチャンスもありました。そういうメンタル的な部分でポジティブに考えることで、特にGKはみんなに落ち着きを与えることで良い攻撃につながると思うので、その考え方が結構変わりました」

(600試合を振り返って、思い返すことはあったか?)
「自分がデビューしたときも横浜F・マリノスが相手だったというのがあるのと、ちょうど1年前、自分たちはACL(AFCチャンピオンズリーグ)を獲ったなということですね。しかも天気も非常に似ていて、風が強くて、その中でも勝ったという良い思い出がありました。今日も試合前にACLで優勝したときの映像を見たんですけど、何回見ても鳥肌が立つというか、またあの場所に戻ってACLを獲りたいと思います。だからF・マリノスの選手には『ACL頑張って!』とメッセージをさせてもらいました。あとは相手GKのポープ(ウィリアム)は、僕が500試合目に出たときに、大分トリニータでポープが守っていたんですよ。そういうことをポープが言ってきて『あ、そうだったね!縁があるね』という話をしていました。ACL、頑張ってほしいですね」

(GKの醍醐味は?)
「流れを変えられるポジションだと思いますし、負けたときはすごく言われるポジションだと思いますけど、それがすごくやりがいになっています。自分のプレーでチームが勝ったときや、90分を通して『あのプレーがあったから勝たせたな』というときの喜びはハンパじゃなくうれしいものがあります。自分のプレー次第で来てくださった方を笑顔にするか、そうできないかが決まってくると思うので、そこのやりがいは何歳になってもたまらないですね」

(J1 600試合出場はこれで歴代3人目で、上の2人が楢崎正剛さんと遠藤保仁さんだが、その2人や、その先の自分については?)
「僕の理想として、できるだけ長くやりたい、というのはあります。プラス、自分の中で一番思い描いているのは、チームにとってたくさんの勝利をプレゼントすることです。目に見える結果を常に出し続けたいですし、ファン・サポーターのみなさんは常にタイトルを楽しみにして応援してくれていると思うので、そこの責任をしっかりと与えてもらっている分、しっかりとやらないといけないと思っています」

(結果以外で大事にしていくことは?)
「記録よりも、西川周作が引退するときに、みなさんの記憶に残るプレーヤーでありたいと思っています。それがどうみなさんの頭の中に残るかは分からないですけど、優勝してなのか、特長があるGKだなとか、何かしらいいイメージで残りたいと思っています」

その他のコメントや試合写真は、サイトメンバーズにてご覧いただくことができます。
■サイトメンバーズ(月額330円/税込)はこちら→https://sp.urawa-reds.co.jp/
※REX CLUB LOYALTYの方は、無料でご利用いただけます。

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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