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09.02.02
本日のトレーニング後 フィンケ監督
フォルカー・フィンケ監督 本日のトレーニングを終えてのコメント
(今日もバスケットボールなど、変わった練習だったが?)
「私にとっては変わった練習ではありません。さまざまなスポーツの練習をすることによって、選手たちの身体的な能力をさらに鍛えることができますし、その中にはサッカーにも必要な要素がたくさん含まれています。例えば、正しいジャンプの技術やジャンプ力そのものであったり、ゲーム中に必要となる予知能力などです。そういう意味では、選手たちにはすごくいい刺激になったのではと思います。他のスポーツの選手たちも、それぞれのスポーツの練習をやった後に、ちょっとした楽しみとしてサッカーをすることもよくあります。それぞれの選手がさまざまなスポーツをすることによって、体にいい刺激を与えていくということは、他の種目においても当たり前のこととなっています。ですから、今後も私たちはバスケットボールやバレーボール、ハンドボールなど、さまざまなボールゲームを選手たちとともにやっていくことになるでしょう。ただし、競技目的の水泳や重量挙げなどは行なわないと思います(笑)」
(指宿キャンプまでのトレーニングのテーマは?)
「さらにサッカーをすることになるでしょう。ミニゴールを使ったり、ハンディキャップや新しいルールを課すことで選手たちに『考えること』を求めたり、あるいは今日のように数チームでの大会方式を取り入れたり、さまざまな形でのサッカーが増えていきます。宮崎でのフィジカル中心のキャンプから指宿キャンプまでの間に、内容がだんだん変わっていくことは確かですし、指宿ではより戦術的なものが増えていくことも確かでしょう」
(1週間の中で、今日だけが2部練習だが?)
「1週間に1度は2部練習をやりたいと思っています。トレーニングマッチの組み方でも変わってきますが。後はすべて1部練習ということを続けていきたいです。シーズンがはじまってからは、基本的には午前練習のみです。ただし、それはあくまでも『チーム練習』で、午後にも何度も練習をすることになると思いますが、これはチーム練習ではなくグループ分けをしての練習となります。例えば、1人のコーチがFW陣だけの練習を組んだり、別のコーチがDF陣だけの練習を行なったりという具合です。また、ケガや病気などでチームから遅れを取っている選手が、午後にもやってきて練習を行なうということもあるでしょう。それぞれの選手にあったメニューを提供して、選手を必ずいい方向に導いていけるような練習を組んでいきたいと思っています。
世界的なサッカーの流れを見ても、コーチが1人、2人というチームはなかなかないことです。私たちのチームも6人のコーチで指導者チームが構成されています。それぞれの選手の状況にあった、正しい練習メニューを提供する重要性が認識されているからです。また、サッカー選手は労働時間が短いと思う人もいるかもしれませんが、『午後』というのは選手にとって大切な時間です。マッサージなど体のケアや個別の体幹メニューをこなすなど、いろいろなメニューを組むことができるからです。午前に全体練習をこなし、午後にはぞれぞれ必要なプラスアルファを行なうということが、いいプロの生活パターンと言えると思います。
例えば、今のアレックスはその好例でしょう。私自身は数年前からアレックスを遠くから見て知っています。重いケガをした彼がだんだんと戻ってきて、今はゲーム形式の練習もできていることを非常に喜んでもいます。ただし、まだ復帰したばかりですから、いろんなケアが必要ですし、定期的なチェックも必要となります。練習の後には、必ずドクターやトレーナーが体のチェックをしています。シーズン中でも、彼のようなケガ上がりの選手がいた場合、しっかりとしたケアを受けられる時間というのが午後になります。アレックスについて言えば、残念ながらこのチームには左利きの選手があまりいません。アレックスが完全に復帰して、実戦に出られるようになれば、非常にうれしいですが、現状ではまだまだドクターやトレーナーがケアをしていかなければならない状態です」
(練習中の給水回数が少ないが、狙いはあるのか?)
「特別な目的があるわけではありません。私の考えでは、今の天候や気温からすれば、15〜20分おきに給水する必要性はないと思っています。選手たちがしっかりとした形で練習に臨んでくれば、35〜45分に1回で十分だと思っています」
(キャプテンは選手たちに決めさせると言っていたが?)
「次のキャンプで、選手たちといろいろと話をして、チームから選ばせた方がいい理由を説明したいと思っています。そういったやり方をするチームはヨーロッパでも増えてきていますし、メリット、デメリットは必ずありますが、なぜ選手たち自身が選んだ方がいいと私が考えているかを、選手たちに理解させてから決めさせたいと思っています。キャプテンとしての義務と責任についても話をしてから、選挙を行なうつもりです。何も説明をせずに、『お前たちで選べ』というやり方は、私はしたくはありません。大切なのは、選手たちに『意味』を理解させることです。決定するまでまだ時間もあると思いますし、それまでに行なわれる各練習試合などのキャプテンについては、基本的にはピッチ上にいる最年長選手に任せることにしてあります」
(キャプテンの義務と責任、求めるものとは?)
「私にとってまず大切なのは、多くの選手から信用され、信頼されている選手であることです。そして、チームの意見を監督に対してもハッキリと言えることです。あくまで、私の意見を聞く人間である必要はありません。チームが考えていること、チームの中で起きていることを監督に対してチームを代表して発言できる選手であることが大切だと思っています。また、クラブ外に対しても、さまざまな情報や意見を発信できることも必要となります。ただし、その発信は、必ずチームに対してメリットをもたらす形での意見でなければいけません。根本的に、いつも『チームのため』ということを考えて行動することのできる選手でなくてはなりません。もちろん、ヨーロッパには監督がキャプテンを決めるクラブもありますが、私としては、チームの意見を監督に伝えるという部分を大切にしているので、チームが選ぶというやり方が理にかなっていると思っています」
(選挙の方法は?)
「少し特別なやり方です。ですが、今、詳細をお伝えすることはできません。まずはチームに説明をして、キャプテンを選んだ後に、お教えする機会もあるかもしれませんが。ただ、ハッキリ言えるのは、このやり方ならば、チームが何をどう考えているかが分かり、各選手それぞれの考えが反映されるやり方であることは、間違いありません。選手が1人の選手の名前を書いて、提出するというやり方ではありません。これまで、1度の例外を除いていつも同じやり方でチームにキャプテンを選ばせてきました。そして、その1度の例外は残念ながら、あまりうまくいきませんでしたので、最終的には、チームに選ばせるという元のやり方で行ないました」
(代表合宿で達也が別メニューだったが、そういった情報は得ているのか?)
「代表チームとは定期的にさまざまな情報交換をしていますし、それはすべてのクラブと協会との間で行なわれていることだと思います。ただし、今私たちがクラブでやっていることと代表チームがやっていることは、その内容も目的もまったく違います。私たちはリーグ戦のために、彼らは最終予選のための準備をしています。もちろん、彼らがどんな練習をしているかは情報をもらっていますし、このクラブに戻ってきたときに、チームの一員となれるよう、適切なメニューを与えられるようこちらでも工夫して考えていかなければなりません。このクラブに所属している選手が代表で最終予選のためにしっかりとした準備をして、いいプレーをして、そして健康な状態で戻ってくることを願っています。彼らが昨日何をやったか、今日何をやったか、何メートルのスプリントを何本やったか、明日は何をやるか、細かな情報をピックアップする準備はできていますが、それらを詳しく知っておくことが大切だとは、正直なところ、思ってはいません。それらはあくまで手段であり、大切なのは目的である試合でのパフォーマンスと、その後の状態です」
(4日と11日の代表の試合を観に行く予定は?)
「11日の試合はスタジアムで観ようと思っています。4日の試合はテレビ観戦になる可能性が高いでしょう。4日のフィンランドとの親善試合について言えば、フィンランド代表の選手たちにとっては時差などの問題があり、難しい試合ではないかと思います。同時に、彼らが所属しているクラブにとっても難しい試合だと思います。
私は日本代表にできる限りいい結果を残してほしいという強い希望をもっていますが、同時に、ヨーロッパの選手たちにとっては難しい状況に置かれていることも理解しているつもりです。私は長い間、各国の代表選手たちと仕事をしてきました。例えばグルジア代表、マリ代表、チュニジア代表など、シーズンのスケジュールがヨーロッパの日程とは合っておらず、ある意味で難しい選手たちです。協会と長い間交渉し続け、最終的に至った最もいいやり方は、すべての公式戦に選手を送って各代表をサポートしますが、協会側は親善試合には選手を招集しないというものでした。これはクラブにも協会にもメリットのあるやり方でした。選手にとっても、親善試合ではクラブで素晴らしいパフォーマンスを見せて代表監督にアピールすることができます。そういった相乗効果がでるよう、やってきました。なぜなら、例えば今のようにポジション争いが厳しい時期に、代表の親善試合のために数日から1週間以上クラブを離れることは、非常に高い確率で選手たちにデメリットのあることだからです。選手たちには、代表で活躍したいという気持ちと、代表に行っている間にクラブでのポジションを失い、6ヵ月間試合に出られないかもしれないという迷いがあるのも事実だと思います」
(代表の練習を視察する予定は?)
「基本的に、私は自分のクラブの選手がどのようなトレーニングをしているかとても興味を持っています。それを知りたいとも思っています。しかし、今、彼らはとても大切なオーストラリア戦のための練習をしています。今までの経験からすると、できる限りギャラリーが少ない方が高い集中力で質の高い練習ができるものです。ですから、私が代表監督に連絡をとって日程を決めて、自ら現場に出向いて彼らの練習を視察しようとは思っていません。代表監督にもできる限り質の高い仕事をしてほしいからです。もうすぐオーストラリア戦を控え、今は代表にとってとても非常に大切な期間だと思います。私たちクラブの監督は代表の監督をサポートします。そして、私たちが公の場で、代表の練習や試合のパフォーマンスについて語るのはよくないことだと思います。裏ではできる限りさまざまにサポートし、表では彼らを見守ることが、少しでも代表の力につながることだと思っています」



















