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vs磐田 フィンケ監督 試合後会見(質疑更新)

フォルカー・フィンケ監督 天皇杯4回戦 ジュビロ磐田戦後のコメント

「このようなカップ戦で、楽に勝利を収めることができる、ということはめったにありません。今日はとても厳しい戦いになりましたが、私たちが勝利を収めたのは、内容をみれば妥当だと思います。ただでさえ、とてもたくさんのケガ人が出ているわけですが、新たに柏木陽介がケガをしてしまいました。
私たちは、中盤の構成に関して、まったく今までやっていなかった新しい形で、試合に臨まなくてはいけませんでした。細貝もケガで離脱している状態ですし、とても台所事情が厳しい中、このような形で勝利を収めることができて本当によかったと思います。そして、私たちが今日の試合に勝ったことで、スピラノビッチ、田中達也、山田直輝、これらの選手が12月の天皇杯の試合で、もしかしたら公式戦に再び出場することができるかもしれません。同じことが梅崎にもいえます。梅崎は現時点ではもう少しでチーム練習に合流できる状態まできています。
細貝と柏木陽介に関していえば、12月の下旬ではなくて、ここ数日以内にまたチーム練習に復帰することができればと思っています。
今日、一つ評価しなくてはいけないのは、今まで、今日のような形では、試合に臨んでいなかったにもかかわらず、勝利という結果を残すことができたことです。確かに内容に関しましては批判されるべき部分もありました。
例えば、あれだけのスペースが生まれていたわけですから、本当ならばそれを生かして私たちが2点目を早い段階で決めなくてはなりませんでした。しかし、今、私たちが置かれている厳しい状況の中、チームがしっかりと勝利という結果を残すことができたことは、とてもポジティブなことだと思いますし、評価すべきことだと思います」

【質疑応答】
(ジュビロの前田選手ですが、後半の最初のシュートをみても非常に特別な選手だと思います。彼を山田暢久と坪井がよく止めたと感じましたが、監督は2人のセンターバックをどう評価しますか?)
「私はよく、1つの噂を耳にしていました。それは、外部の方が私たちの2人のセンターバックは背が低いので、非常に空中戦に弱い。そういう評価をされていたということを私は常に耳にしていましたが、今日の試合で、そういう事実が存在しないことをしっかり証明できたと思います。2人ともとても優れた、集中したパフォーマンスを見せました。確かに世界中を見渡しても、山田暢久よりあと15センチ背が高いセンターバックはたくさんいます。ただし、山田暢久はとても優れたタイミングとジャンプ力を持っています。それによって彼は背の低さを、しっかりとカバーすることができているのです」

(今日の試合に勝ったことは確かにとても重要な意味があったと思います。内容に関してはおっしゃる通り、理想的な形ではなかったけれど、勝ちきったことにすごく意味があると思います。もう一度、この意味について、フィンケ監督なりにつっこんで教えてくれませんか?)
「特にチーム全体の若い選手たちの成長ということを考えますと、いくつかの要素があると思います。このような若い選手たちは公式戦の場で、観客の前で、そしてスタジアムで、さまざまなことを経験して、成長していかなくてはならないのです。このようなさまざまな形での経験が、若い選手たちのさらなる成長へのとても大切な刺激になります。今日の試合の状況を考えると、まず台所事情が非常に厳しい状態でした。さらに柏木陽介やポンテのような攻撃に必要な正確なパスを出すことができる選手が、長い間離脱していたというのがありましたし、確かにポンテが80分間、ゲームに出ることができましたが、彼の体が完全な状態ではなかったのは皆さんもご覧になったと思います。
このような、主力級の選手たちがケガで離脱している、もしくはケガによって本来のパフォーマンスをまだ発揮できるような状態ではないときに、若い選手たちがいかに戦う姿勢と試合に対しての情熱をもって、自分たちの能力を公式戦で発揮するか、ということを学ぶことができます。
そして、とても評価しなくてはいけないのは、最後の最後まで攻撃参加をしようとしていた岡本拓也の姿勢だと思います。私は何度か、岡本拓也に対して、試合中にこう伝えました。私たちがリードしている状況もありましたので、『毎回毎回、攻撃に参加するな』と。ただし、その積極性はとても評価しなくてはいけないことだと思います。こういうきわどい戦いでこそ、若手の選手たちはさまざまなことを学ぶことができるのではないでしょうか。今日のように、たくさんの主力級の、そしてチームにとってとても大切な存在である選手たちが数多く離脱していたにもかかわらず、若い選手たちが一丸となって戦って、自分たちのプレーのやり方に自信をもって、そしてそれを信じ切ってプレーしたことによって、結果を残すことができたということです。
しかし、今私はここでどうしても、褒めたたえなければいけない選手が1人、いると思います。確かに2人のセンターバックの選手たちはとても優れたプレーを見せていました。しかしとても献身的で、集中力あふれたプレーを見せた堀之内 聖をここでしっかりと評価しなくてはいけないと思います。彼は比較的地味な選手かもしれません。そして数多くのとてもスペクタクルのあるプレーをする選手ではないかもしれません。それでも、彼は私たちにとってとても貴重な選手ですし、私たちのチームにために、とても価値のある仕事をしてくれる選手です。今日の試合でも彼は、『働き蜂』のように休むことを知らず、常にチームのために走っていました」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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