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vs神戸「0-2から追いつくも、終了間際のPKで敗戦」

6日、第20節。レッズは埼玉スタジアムにヴィッセル神戸を迎えた。昨年の最終節、今シーズンの開幕戦を含め、2009年8月からリーグ戦4連敗中。連勝を伸ばすためにも、何としても雪辱したい一戦だった。
19時、両チーム選手が入場。喪章をつけた審判団と選手たちはセンターサークルの円周に沿って立ち、先日急逝された松田直樹選手を悼んで黙祷を捧げた後、試合はヴィッセルのキックオフで始まった。
前節と同じメンバー・システムで臨んだレッズはヴィッセルの前線からのプレスをかいくぐりながらボールをつなぎ攻撃を構築。10分までに複数のCKを獲得、山田直が胸トラップから左足ボレーを放つなど惜しい場面が生まれる。7分には柏木が左サイドからドリブルで持ち上がってロングシュート、ヴィッセルゴールを脅かす。
レッズのポゼッション主体の攻撃に対し、ヴィッセルはシンプルに縦へ送って素早い攻めを構築。幾度か中央突破を許しそうな場面が生まれたが、スピラノビッチが長いリーチを生かしたスライディングでこれを阻止していた。しかし14分、自陣左サイド深くをえぐられてしまい、クロスを許す。ニアポストで加藤が触ったもののボールはファーサイドに流れ、ヴィッセル・吉田に左足ボレーで蹴り込まれて失点してしまう。
その後も変わらずにポゼッション主体の攻撃をしかけていたレッズだったが、19分、平川のバックパスを加藤がクリアしきれず相手に拾われ、エリア外から吉田にループシュートを許して0-2とされてしまう。
2点差を追い、ボールを支配し人数をかけて押し込むレッズ。35分にはマルシオ、原口、山田直の3人がペナルティーアーク付近でパス交換、最後はマルシオがエリア内左から左足でシュート。ファーサイドへ飛んだシュートは惜しくもゴール右のポストに阻まれる。
この日は今シーズンこれまでで一番と思われる蒸し暑さで、ピッチ上はほぼ無風。前半は、選手たちの動きが重く、攻守の切り替えでも相手より後手に回って、ヴィッセルのカウンターを受ける場面もあったが、前半は0-2のまま折り返した。
後半、ペトロヴィッチ監督は啓太と山田直に代えて達也とマゾーラを投入。システムを4-4-2とし、中盤中央にマルシオと柏木、右に達也、左に原口、最前線はデスポトビッチとマゾーラという布陣に。この変更が功を奏し、47分に達也が追撃のゴール。エリア内でこぼれ球を拾うと、ゴール正面から右へドリブル、DF2人をかわして右足でシュート。ドリブルした方向と逆へと打ったシュートにGKは一歩も動けず、見送るだけだった。
勢いに乗るレッズは49分に原口が左サイドを切り裂く。相手2人を手玉に取るようなドリブルでサイドからエリアへ侵入、ゴールエリア左角からファーサイドを狙ってシュートを放つが、惜しくもDFのブロックに遭う。
圧倒的優勢に立ったレッズに対し、ヴィッセルは2得点の吉田を下げて大久保嘉人を投入。これにより、ヴィッセルは前線での運動量が増して多少流れを引き戻したものの、大勢は変わらず。63分には達也のパスを受けたマゾーラがペナルティーアーク内から左足で強烈なシュート、続く64分には原口のエリア内へのパスを達也がスルー、後ろで受けた柏木がワントラップから左足で狙ったが枠を外れる。
66分、ディフェンスライン裏へスルーパスを通されてボッティに加藤との1対1を与えてしまうが、加藤が相手にかわされたところを高橋とスピラノビッチがゴールに入ってカバー。プレッシャーをかけてシュートミスを誘い、ボッティのシュートはニアポストを叩く。その後も時間の経過とともにレッズの3ラインは間延びし、そのぶんだけレッズの人数をかけた攻撃に対するヴィッセルのカウンターの脅威も増し始めた。
同点とする前に突き放される可能性も漂いだした76分、達也が魅せる。エリア右手前で素晴らしい緩急のドリブルで次々と相手をかわしてカットインすると、ペナルティアーク付近でフリーの柏木へ。柏木は寄せてくる相手をワンフェイク入れてかわし、左足でシュート。カーブを描いてゴール右へ飛んだボールはGKに弾かれたが、エリア内右に転がったボールをマゾーラがダイレクトで蹴り返し、左足アウトにかかったシュートがゴールネットを揺すった。
2-2となり、五分五分の支配率で攻撃しあう両チーム。レッズは86分にデスポトビッチに代わって高崎を投入、達也が中心となってチャンスメークし、数度の好機を迎える。原口のエリア左からの左足、達也のゴール正面でのヘディング、マゾーラの左足でのロングシュートがヴィッセルゴールを襲った。
しかし90+1分、相手ドリブルにしつこく食らいついていったマルシオのタックルがファウルを取られ、PKに。大久保がペナルティースポットにボールをセットすると、スタジアムには怒濤の「We are REDS」コールが響いたものの、冷静にゴール右に決められてしまい2-3に。
その後もレッズは達也、原口、マゾーラらがヴィッセルゴールに迫ったが、2度目の同点には至らず。リーグ戦ではヴィッセルに5連敗を喫することになってしまった。
次戦は14日(日)、18時から東北電力ビッグスワンスタジアムで第21節アルビレックス新潟戦に臨む。

柱谷幸一GM
「リーグ2連勝をして良い流れで来ていただけに、今日の敗戦は非常に残念です。前半は、不注意からの2失点があり、自分たちで試合を苦しくしてしまいました。
ただ、後半は攻撃的にシフトチェンジをして、盛り返し、達也とマゾーラが得点を取って追いついたことに関しては、選手たちの頑張りだと思います。最後のPKの場面については、私自身もコメントできませんが、リーグのルールにのっとって、文章に映像をつけた意見書をJリーグに提出します」

高橋峻希
「(試合の入り方は?)失点してしまい、さらに引いてしまって、相手にセカンドボールを完全に拾われていて、最悪な前半の入り方でした。
後半、追いついたのは良かったのですが、最後に入れられて負けてしまった。ただ、やはり前半にああいうプレーをすれば負けにつながる試合になると思うので、最後のプレーはしょうがないかなと思うので、前半からもっと気迫のこもったプレーをしなければならないと思います。
(終盤の失点より前半が悔やまれる?)実際、前半のせいで自分たちが苦しい状況になってしまっているので、本当にもったいないなと思います。
(つなごうとして奪われる場面が見受けられたが?)神戸は前から積極的にプレスに来られるのは分かっていたのですが、無理につなげようとしてしまって、悪い形でボールを取られてしまって失点につながった。やはり最初はもっと簡単にプレーしても良いのかなと思います。とにかく、ずっと負けていなくて、久しぶりの敗戦になりましたがここで切り替えて、次の試合に勝てるようにしたいです。
(中断がないことで、きつさはあるか?)今年は震災の影響でこういう日程になっていますが、僕はたくさん試合をしたいので気になりません」

加藤順大
「せっかく追いついてもらったのに残念です。PKのシーンは、マルシオがクリアしたボールを僕が処理していたので、どうかと思います。ただ、それなしでも、僕が迷惑を掛けた部分があったので、申し訳ないです。
(難しい試合だったと思うが?)なんで悪いのかもはっきりしていますし、もう次の試合を絶対勝たないといけないし、今日は応援をしてくれた人たちに申し訳なかったです。
神戸は前半勢いもありましたし、そのなかで自分たちがラインの高さとか維持できなかったのも、押しこまれてしまった理由の一つだと思います。
本当に悪いというか、前半に関してはもっともっとできたと思います。後半のサッカーを最初からやれていれば良かったと思います。
一度追いつけたのは、僕らにも力があることだとは思います。でも結果に出なければそれは残念だし、反省するべきところがたくさんあると思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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