4日、19時4分より、日立柏サッカー場にて明治安田生命J1リーグ 第14節 柏レイソル戦が行われた。

レッズの先発はGK西川、DFは右にリーグ戦3試合ぶり出場の森脇が入り、中央に遠藤、左に槙野。ダブルボランチに阿部と柏木、右ワイドに関根、左ワイドに公式戦2試合ぶり出場の宇賀神が入り、1トップは興梠。2シャドーには李と、今季リーグ初先発となった高木が入った。

試合はレッズボールでキックオフした。延長を含めて120分間戦った5月31日のACL済州戦から中3日で、コンディションが心配される中、相手の柏は前節まで7連勝と絶好調で、暫定ではあるが首位。難しい試合になることが予想される中、選手たちはしっかりと足を動かし、上々の立ち上がりを見せる。

攻めては3分に高木、5分にCKから興梠、24分に李、31分に柏木と、多方面から攻撃を仕掛けてシュートを打つ。32分の李の左足シュート、36分の森脇のミドルはほんのわずかのところでゴールに至らないが、選手たちに焦れる様子はない。

守っては、1トップのクリスティアーノを軸に、奪った後はシンプルにロングボールを蹴り出してゴール前へ迫ろうとする柏に対し、厳しい球際と攻守の切り替えで対応した。

ところが、テンションの高いプレーの応酬で試合が進む中、レッズが一瞬の隙を突かれて先制点を奪われたのは、前半終了間際だった。レッズの左サイドからクロスをあげられると、ファーサイドでフリーになっていた武富に頭で合わされ、最後は中川に決められた。

1点を追う後半は、守備の意識をより高める相手に対し、焦らずにボールを回してチャンスをつくっていこうと試みる。

すると49分、宇賀神のクロスからの流れでペナルティーエリア内で相手DFの手に当たり、PKを獲得。同点チャンスを得る。しかし、興梠が蹴ったPKは惜しくも枠をとらえられなかった。

ミシャ監督は63分に関根を下げて駒井を投入。そして、70分には阿部に代わって青木が入った。阿部のフル出場記録は139試合で止まった。

75分、高木を下げて武藤を入れ、交代枠をすべて使いきったレッズは、全員が気持ちを前面に出しながら1点をもぎ取ろうとするが、柏GK中村の好守備にも遭い、ゴールをこじ開けることはできない。

最後まであきらめずに攻めたものの、試合はこのまま0-1で終了。レッズは今季リーグ4敗目を喫した。

次戦は6月18日(日)18時30分よりホーム埼玉スタジアムでキックオフされる明治安田生命J1リーグ 第15節 ジュビロ磐田戦となる。

【遠藤 航】
「前半は、相手にボールを持たれながらも、しっかりブロックを作って守るというように割り切りながらやっていたのですが、終了間際の失点がとても痛かったです。それが最後まで響いてしまいましたから、反省したいです」

(前半は相手のプレッシャーが前から来ていたが？)
「前から来るのは想定内でした。もう少しボールを動かしたかったというのもありますが、シンプルにボールをFWに入れて(興梠)慎三さんのところで収まっていて、そこから何回かチャンスは作れましたし、そんなに悪いとは思っていませんでした。チャンスを決めきれなかったということと、前半終了間際の失点が少しプランどおりではありませんでした」

(後半については？)
「それほどやることを変えたわけではないです。FWは相変わらず前から来ていましたが、そこをはがせれば相手もブロックを敷いて守る、という形でした。

長いボールを入れていって、そこからチャンスを作れていたので、PKが入っていればまた違ったと思いますが、それは仕方がないと思います。点を取れずに終わってしまったことが、こういう結果になってしまいました」

(相手の攻撃については？)
「何度かピンチはありましたけど、攻めているときのリスクマネジメントだったり、ブロックを敷いたときの守備はそれほど悪くなかったと思いますから、そこは続けていきたいです」

(今後、日本代表に参加するが？)
「チームから少し離れますけど、代表も当落線上なので、しっかりアピールしていきたいです。連戦になりますが、しっかり試合に出られるように、自分らしさを出して、代表に定着できればと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】