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宇賀神友弥が埼玉県内の高校で講演を実施

26日、埼玉県立幸手桜高等学校でトップチームの宇賀神友弥が講師に招かれ、『夢を持ち続けること、そして闘うこと』というテーマで、自身の経験から、将来ある若い子供たちに大切だと思うことを伝えた。

講演は、『社会の一員として青少年の健全な発育に寄与する』という浦和レッズの活動理念に即したもので、同校の生徒や地元少年サッカークラブの児童などおよそ200人が集まった。



宇賀神は、レッズユースからトップチームに昇格できず、初めて自分が心底サッカー選手になりたかったことに気づいたこと、父親にサッカーを続けることを反対された経験、何度もサッカーをやめようと思ったこと、そして流通経済大学サッカー部で悔しさを糧に努力してレッズとプロ契約を結んだことなど、自身のサッカー人生を振り返りながら参加者に語り掛け、みなさんも真剣な表情でその話しに耳を傾けていた。



その経験の中で学んだ教訓として、傾聴力、主張力、リバウンドメンタリティーの3つの言葉を挙げた宇賀神は、「人の話したことをしっかり聴いて、自分の頭で考えたことを行動に移すことがとても大切だと思います」と語った上で、リバウンドメンタリティーについて「これは一度つらい経験をした人が一番強いという言葉です。僕はユースのときに、『あなたはサッカー選手になれないですよ』と言われましたが、その人に『あなたはサッカー選手としてすごいですね』と言わせたいという気持ちを持っていたことが、いまプロになれた要因だと思っています」と話した。



そして、司会を務める教員と宇賀神が対話する形で、サッカー人生の分岐点をさらにクローズアップして掘り下げた後、講演会は参加者の方からの質疑応答の時間へと移った。一番仲のいい選手、目標とする選手、プロになったときの気持ち、サッカー選手ではなかったらどんな仕事をしていたかなど、様々な質問が投げかけられた。一言では回答しづらい質問にも、宇賀神は少し考える時間をとってから丁寧に回答していった。プレーしている中で一番大切にしていることは何かと質問されると「自分は決してうまい選手ではないですが、90分の中でがんばっている姿を見てもらいたいですし、その姿から試合を見ている人に何かを感じてもらいたいと思ってプレーしています」と語った。



また、努力は必ず報われるのか、という質問には、「努力をした人がすべて報われる、とは言えないけれど、努力をしなかったら、報われることはないと思います。それと、たとえばサッカーをして頑張っていたとして、それでプロになれなかったとしても、そこで得られるものというのが、必ずあって、それが報われるということにつながるんだと思います」と、日々、積み重ねることの重要性を説いていた。

講演の締めくくりとして宇賀神は、「一人でも多くの人に自身の夢を叶えてもらいたいですし、今回の講演がその手助けになればと思います。大変なことを乗り越えて、最高の経験をしてください。来年は埼玉スタジアムでみんなと一緒に優勝の瞬間を喜びたいと思っています」と述べると、大きな拍手が送られて講演会は終了となった。

【宇賀神友弥】
「僕が高校生のときにお世話になった先生からの要望を受けて今回の講演が実現しました。今までトークショーなどで話したことはありますが、学校で大勢の前で自分のことを話すのは初めてでしたし、メッセージ性を持って、聞いている子供たちに何かを感じ取ってもらうために話すということが初めてでした。

夢に向かって努力して闘っていくことが今日のテーマでしたが、それがとても大切だということと、夢を持ち続けてがんばったから今の自分があるということが、今日みんなに伝えたかったことです。才能で上に登っていく人もいると思いますが、ほとんどの人は努力でがんばっている人だと思います。そういう人たちに何かを感じ取ってもらいたかったです。自分はそれを大人になってから理解しましたが、小学生から高校生くらいの年代のときに少しでも耳に入れて、意識して日々を送ってもらえたら、こんなにいいことはないと思います。僕もそれを若いころに理解していればという思いもありました。いまサッカー選手として幸せな日々を送ることができていますが、その根本には今日僕が話したことがあります。オフシーズンに入ってそういうことを忘れがちですが、今日は自分を見つめ直す上でもいい機会だったと思います。

最初は自分が主になって話したので緊張しましたが、質問コーナーになったら楽しくなっていつの間にか時間が過ぎていました。僕が主張力が大切だと言ったので、みんなもたくさん手を上げて質問してくれたのかなと思います。自分が聴きたいことを発信して、それに対して答えが返ってくることはとてもいいことだと思います。

浦和レッズという看板を背負って、埼玉県出身の選手が地元に貢献する思いが強くなってきたからこそ、今日のような機会も訪れたと思います。今までであれば、自分が話してもどうかな、という思いもありましたが、浦和レッズの育成出身で地元出身の選手が、浦和レッズでプレーしていることに意義があると思っています。来年は30歳になりますし、そういうことも意識する年齢になってきたと思います。生え抜きの選手としての重要性も上がってきていると思うので、そういうところも意識しながらプレーしていきたいです。まだまだ伸び代も多くあると思っていますし、いろいろとチャレンジしていきたいです。今日自分が話したことは自分にも必要なことです。いろいろなことを考えることができるいい機会だったと思います。

来年はACLの舞台に戻るために、まずはJ1チャンピオンとして再来年のACLに参戦したいと強く思っています。ACLを戦ってみて、この大会に参加できないことは、こんなに悲しくてもったいないことなのだと感じました。そして、今シーズンは日本代表にも選ばれた中で感じたことは、誰もがあの舞台を目指すべきだと思いますし、目指さなくなったときが現役の終わりだと思っています。カズさんではないですが、あの場に立ってみてあらためて思いました。ワールドカップのメンバーに入るチャンスは決してゼロではないと思っています。これからのシーズンのパフォーマンス次第だと思っているので、そこを目指しながら、自分がハイパフォーマンスを続ければチームの結果もついてくると思うので、その2つは強く意識してシーズンに入りたいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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