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土壇場で追いつきドロー、勝ち点1を積み重ねる

27日、浦和レッズはホーム・埼玉スタジアムで、全34節のリーグ戦における後半戦初戦となる第18節のゲームをヴィッセル神戸と戦った。

レッズは右サイドに平川が入ったほかは前節の鹿島アントラーズ戦と同じメンバーでスタート。ペドロ ジュニオールとチョン ウヨンを出場停止で欠く神戸は、DF登録の大屋をボランチ、右の2列目には杉浦を起用してスタート。また、以前レッズに所属した高橋峻希は埼玉スタジアムで初のアウェイゲームとなった。

日が落ちても気温32度と夏の熱気に包まれた中、試合は19時4分に神戸ボールでキックオフ。序盤こそ互いにボールを奪い合う落ち着かない展開となったが、啓太、那須、阿部の3人が神戸前線のプレスをかわしてボールを落ち着かせ、レッズが主導権を握った。3人の関係でフリーで持ち上がる選手を作り、そこからタイミングの良い縦パスが興梠に入りリズムを作っていく。

そして17分、阿部からの縦パスを引き出した梅崎がフリックしたところに興梠が走り込むと、トラップで鋭くターンして相手DFを置き去りにし、右足で冷静にゴール左へ流し込んで先制ゴール。興梠はレッズ加入後初となるリーグ戦3試合連続ゴールとなった。

その後もレッズが後方での組み立てを起点とする多彩な攻撃を見せる時間が続いた。しかし、惜しい形が多いものの追加点には至らず。逆に36分には抜け出した森岡がGK西川と1対1になるピンチを迎えたが、西川のファインセーブで同点ゴールを許さず1-0でハーフタイムを迎えた。

後半、神戸が前線からの圧力を強めるとレッズはGKの西川へのバックパスを使い、そこからのロングボールで局面の打開を図る場面が増えた。興梠や梅崎をターゲットにしたキックからチャンスになる場面も作ったが、最後のところでトラップやシュートが流れて得点につなげられない。

逆に62分に右コーナーキックから河本にヘディングで同点ゴールを許すと、69分には左サイドでキープしたシンプリシオをフォローした高橋に逆転ゴールを許し、1-2と追いかける展開になった。

ミシャ監督は森脇に代えて李をピッチへ送り込み、それまでに交代出場していた関根、青木と合わせて4-4-2にシステムを変更。マイボール時には那須も高い位置へ進出し、同点ゴールを目指して前線の人数を増やした。

後方でつなぎながら縦パスの入れどころを探すレッズだが、11人全員が自陣に引いて構える神戸に対し、なかなかスペースを見つけることができない。必死の攻撃も実らずこのまま試合終了かと思われた90+3分、中盤で興梠と李が必死でマイボールにしたボールが柏木につながると、左足でふわりとゴール前に送ったボールに飛び込んだのは那須。ヘディングシュートがゴールに吸い込まれ、埼玉スタジアムに大歓声が響き渡った。試合はこのまま終了し、終了間際の土壇場で2-2の同点に追いついたレッズは引き分けで勝ち点1を得た。

この結果、レッズはサガン鳥栖と勝ち点37の得失点差も+13で並んだが、総得点の差で2位となった。次戦は、3位の川崎フロンターレとアウェイでの上位直接対決を迎える。試合は9日(土)の19時に等々力陸上競技場でキックオフされる。

【那須大亮】
「こういう劣勢に立たされた試合を引き分けて勝ち点1を取ることは、チームにとってポジティブだと思います。勝つことがベストですが、負けない中で反省してチームが進化して先に進むことが大事です。結果が求められる中で、この勝ち点1は大きなものになったのではないかと感じています」

(今季、リーグ初ゴールとなったが?)
「最近はセットプレーでなかなか取れていないですし、タイトなマークも受けているので流れの中で取れたらと思っていました。ディフェンスとして今日は2失点をしてしまったので、最後は何とかして点を取ってやろうという気持ちでした。最低限の引き分けに持ち込むゴールになって良かったと思います」

(4バックに変更した後、マイボール時にはボランチを降ろして自身が高い位置を取っていたのでは?)
「そうですね。青木に自分が上がるから降りてくれと言っていました。中をこじ開けるのは難しかったですし、相手に高さがありました。ボランチの位置にいて、サイドに出た時点でゴール前に勢いを持って入っていけば勝つ自信がありました。狙い通りのゴールです」

(セットプレーからの相手の同点ゴールとなったが?)
「競り合いの段階で主審に注意を受けてしまって、カードを受けるのは嫌だという気持ちがありました。マルキーニョスと河本がいて、阿部と自分も含めて固まってしまったところで河本が浮いてしまいました。ファウルになるギリギリだったのですが、そこの駆け引きの部分でもう少しうまく守りたかったです」

(2失点目は相手にスペースを広く与えてしまったのでは?)
「最初の段階で3人ぐらいボールを取りに行って、取り切れなかったことでスペースがあきました。取り切ることが必要な場面でしたし、ホームで勝つために点を取りに行きたい気持ちの中でのリスクマネジメントの部分で、反省すべき点です。

前半から流れが良かっただけに、追加点が取れたらという試合が続いていると思います。ただ、こうやって追いつかれてしまう試合はあるものです。そこで、どれだけ冷静になる選手がいてリスクマネジメントをできるかで、結果が変わってくると思います」

(次節はアウェイで上位の川崎フロンターレとの対戦だが?)
「今日のような際どい試合で負けなかったことは、チームにとってポジティブです。自分たちの反省点を生かし、90分間運動量を落とさずに自分たちのサッカーを展開して、アウェイでも勝ち点3を取って帰ってきたいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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