14日、中国・上海市の上海体育場でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017 グループステージ MD3 上海上港戦前日の公式会見が行なわれ、浦和レッズからミシャ監督と槙野智章が出席し、日中両メディアの質問に答えた。

【ミシャ監督】
「明日の上海上港との試合は我々にとって非常に難しい試合になるでしょう。上海は素晴らしいチームであり、前線には質の高い外国籍選手をそろえています。ACLですでに2戦勝っているチーム同士の対戦になりますが、我々にとっても明日の勝ちは譲れない試合です。非常に厳しい試合になると思いますが、チームとして一丸となって良い試合をし、勝利をつかみとって日本に帰りたいと思っています」

【質疑応答】
(上海上港の中で印象に残っている選手は？)
ミシャ監督
「最近は上海の試合を集中的に見てきましたが、みなさんはおそらく私が名前を挙げる選手は4人の外国籍選手の1人だと思っているでしょうが、私の中で印象に残っているのは7番の選手(MF・武磊)です。彼は中国で最も優れている選手ではないかと思っています」

(Jリーグのチームは最近ACLの成績があまり良くないですが、今年のレッズは非常に調子が良いようです。レッズはJリーグを代表してACLのチャンピオンを目指すチームだと思うのですが？)
ミシャ監督
「もちろん日本のチームはここ最近、ACLであまり良い成績ではないのは事実です。昨年我々はラウンド16まで進んでFCソウルにPK戦で敗れてしまいました。しかし我々はここ数年チームとして積み上げてきたものがあり、今季はACLで昨年を上回る成績をまずは目指したいと思っていますし、我々は一番上までいけるポテンシャルを持っているチームだと思っています。浦和レッズは日本の中でビッグクラブであり、2007年にはアジアチャンピオンになっているクラブです。だからこそ、このチームで一番上を目指す戦いをやっていきます」

(両チームとも2連勝で、明日は勝つことでグループトップになります。そういう意味で特別な戦い方をしようと思いますか？)
ミシャ監督
「上海上港とは明日だけではなく、すぐに我々のホームでも、2試合連続で戦います。もちろん明日は勝利したいですが、そんなに簡単に勝たせてくれる相手ではないと思っています。上海は非常に攻撃力のある素晴らしいチームです。反対に我々もスピーディーなサッカーをする攻撃的なチームですから、明日は両チームが攻撃し合うような展開になると思います。明日も勝利したいとは思いますが、明日とホームでの試合と、2試合の結果をもってグループのトップに立つことができるか、という試合だと思います。

我々はあまり相手のことばかりを気にしてもいけません。やはりこれまで積み上げてきたサッカーをしなければいけませんし、相手のことばかり気にしていては、自分たちのやるべきことがおろそかになってしまいます。明日の試合は、やはり自分たちのやるべきこと、自分たちの戦い方に集中して、我々のサッカーを展開したいと思います」

(槙野選手へ。ここ数年、ACLでビッグクラブのFWと対戦してきた経験を生かすことができますか？)
槙野智章
「これまでACLに何度も出場し、その中で広州恒大、北京国安、山東魯能とやってきました。今回初めて上海上港と対戦しますが、毎年違うチームの強力なFWと対戦することで、チームとしても個人としてもレベルアップしていることは事実ですし、明日は非常に楽しみな、厳しい戦いが待っています。ここでさらなるレベルアップをするためにも、チームとしても負けられない試合だと思っています」

(槙野選手へ。フッキ選手とは以前Jリーグ時代に対戦したことがあると思いますが、印象の変化などは？)
槙野智章
「おっしゃるとおり、フッキ選手とは10年くらい前にJリーグで対戦しました。その後彼は欧州に行って、ロシアに行って、中国へ移籍して来ています。僕もその間、ドイツに行って日本に帰ってきました。歩んできた道は違いますが、また明日同じピッチで戦えることを楽しみたいと思いますし、10年という時間の間に、彼との差がどれだけ縮まったか、自分がどれだけ通用するのか、チームとしてどれだけ通用するのか、非常に楽しみです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】