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ミシャ監督 川崎フロンターレ戦試合後会見

第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会 ラウンド16(4回戦) vs川崎フロンターレ 試合後のコメント

「前半はミスが多く、ここ最近の試合では最も悪い前半だったと思います。あれだけミスをしたら、本来であれば2、3点取られてもおかしくないと思います。ただ、川崎もボールを奪ってからの質が良くなかったです。そこから得点されることもなく、0-0で終わった前半でした。

後半に入って、チームは比較的うまく立て直す中で、ゲームをコントロールしながら進めることができました。試合に関しては、我々が3度リードしながら際どいところで追いつかれ、最後はPKで敗戦となりました。PKは最後はどちらに勝敗が転んでもおかしくありません。3度リードしながら勝ちきれなかったことは残念です」

【質疑応答】
(前半にミスが多くなった原因について)
「それぞれの選手が勝手なことを始めてしまったらこうなるぞという現実を見せられたゲームでもあると思います。レッズはチームとして全員が狙いを持ってプレーすることによって強さを発揮します。誰かが自分の良さを見せつけようとすれば、チームとしての強さは発揮されず、逆に自分たちの弱さを見せてしまうことになります。今日の前半をしっかり分析して、あらためて認識して今後の戦いにつなげていかなければいけません」

(3点のリードを追いつかれたことや、空中戦でやられたことについて)
「我々のディフェンスラインは、比較的高さがないディフェンスラインです。まだ走る余力のある内は、自分たちの守備ブロック、あるはディフェンスラインを高く保つことができます。そのことによって、高いボールが入ってきたとしても、それほど危険なシーンは作られることはありません。ただ、後半最後、あるいは延長戦に入ってからは、運動量が落ちて、ラインが下がらざるを得ない状況になってしまいました。そこに長いボールを入れられれば、競った後にボールがどこに落ちるか分かりませんし、ゴール前で危険なシーンを作られてしまいます。相手が高さを生かした攻撃をしてくるのであれば、下がらずにしっかりとディフェンスラインを高く保ちながらプレーする必要がありました。ただ、疲労がある中でボールに対してプレッシャーに行けず、下がらざるを得ない状況の中で相手のパワープレーにやられてしまいました。

大谷選手は非常に素晴らしいプレーをしてくれました。決して(大谷)幸輝を批判するということではありませんが、比較的ディフェンスラインが低いチームであるならば、GKが補っていくことは必要なことだと思います。ヨーロッパでは、16メーターはGKのエリアだと言われています。相手がパワープレーに出てくる、どこにボールが蹴られるのか、それはGKがある程度予測した上で、ハイボールに対して出て行く必要があったと思います。特に3点目の失点の場面は、ボールは比較的長く宙に浮いていましたし、ボールは5メーターゾーンに落ちたと思います。相手は、大久保選手や三好選手のような小柄な選手をターゲットに蹴ってくるわけではありません。高さのある選手を目がけて蹴ってくるので、ボールと相手がどこにいるかをしっかり見た上で、予測をもって飛び出していくことが必要であったと思います。ただ、大谷もこれまであまり試合経験がない選手ですので、責めることはできません。そういったことは、チームとしてさらに成長していく上でのプロセスだと思っています。今日、明日ですべてが良くなっていくわけではありません。

相手の板倉選手は、関根と宇賀神の間くらいにうまくポジションを取ってボールを引き出していました。もし私が最後に少しでも出る機会があれば、サッカーはインテリジェンスが必要ですし、考えと予測は、自分たちの弱い部分を補うものであると思います。今日のサッカーは、いかに相手よりも早く察知して、動き出せるかどうかが大事です。

今日、敗戦したことは残念な思いでいっぱいですが、負けというものも、我々にとっては学ぶべきものであり、この試合を今後の戦いに生かしていきたいと思っています。必ず我々はこの試合から学び、今後の戦いに生かせるはずです。試合の中で選手が考え、それに対して対応することが必要です。選手がどういう場面で、何が自分たちに必要なのか、それを考えることをしなくなっては、それはサッカーではないですし、選手たちは常にそれをやめてはいけません」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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