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ミシャ監督 大宮アルディージャ戦試合後会見

明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第4節 vs大宮アルディージャ 試合後のコメント

「1週間で3試合目となる連戦最後の試合でした。厳しい気候の中、選手たちは非常にいいプレーをしてくれましたし、いいゲームだったと思います。

前半は、フリーキックから先制してリードする中で、前半アディショナルタイムにコーナーキックから失点してしまう展開の中で、1-1で折り返しました。後半は、我々がボールを持って主導権を握りながら仕掛ける展開でした。

後半に入って、試合が若干オープンな展開になってしまった印象があります。相手の方が少しフレッシュだったかなと思いますし、その中で我々の選手たちの方が疲れが見えていたと思います。ただ、その中でも選手たちはチャンスを作っていましたし、得点になってもおかしくないシーンもありました。その中で2-1とリードすることができました。

リードした展開の中で、2-2に追いつかれる前のシーンで、我々にとってどうかなというシーンがありました。もちろん、私はあのシーンが絶対にPKだとは思っていませんが、宇賀神がペナルティーエリアの中で倒れていた流れの中で、宇賀神選手が本来いるべきスペースを使われて失点につながってしまいました。

その後も、選手たちはがんばってチャンスをクリエイトしてくれました。柏木やズラタンのヘディングシュートや、武藤がスペースに抜けて僅かにゴールの枠を外したシュートだったり、得点してもおかしくないシーンもありましたが、残念ながら得点には至らず、引き分けという結果で終わってしまいました。いいゲームでしたが、結果に関しては満足していません。今日に関しては、絶対に勝利したかったゲームだったからです。

今日は多くのファン・サポーターがスタジアムに駆け付け、ダービーという雰囲気を作ってくれました。どうしても勝利したかったゲームでしたが、引き分けで終わってしまったことは申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、選手たちが最後まで力を振り絞って戦ってくれたことは見ることができたと思います。前を向いて、次の試合に向けて準備していきたいです」

【質疑応答】
(今日は川崎とマリノス、そして年間順位で上にいる鹿島も引き分けたが、日程や暑さと関係があると考えるか?)
「一つ目の理由として挙げられることは、どのチームがどの対戦相手と戦っても、決して簡単なゲームはないということです。ユーロが終わりましたが、アイスランドがイングランドに勝つようなことが起こるのがサッカーです。20年前であれば、日本はアフガニスタンに大量得点で勝てるくらいのレベル差があったと思います。ただ、今はそういった相手に対してもしっかり戦わなければ、結果はついてこない状況です。世界中どこの国もサッカーを進歩させ、組織だったプレーをしてきます。Jリーグも各チームの力が拮抗していますし、どのチームもしっかりと練習して、戦術を練って戦ってきます。そのことは今日の結果が表していると思います。

2つ目の理由は、連戦とこの気候の中で戦うことは、勝ちを求められたり、よりリスクを負って戦わなければいけないチームにとっては難しい状況にあるのは確かです。相手の攻撃を構えて、守備的に戦う中でワンチャンスやセットプレーで勝利するような狙いを持っているチームの方が、より戦いやすいと思います。世界中のどのチームもレベルが拮抗してきていると、今日の結果を見てあらためて感じました。

日本のリーグは、レベルの拮抗した選手がプレーするリーグであると言えます。日本の育成機関の中で育った選手は、その中で平均値を上げました。大宮と浦和の選手で、レベルに大きな違いがあるかと言ったら、それほど大きな違いがあるとは私は思いません。大学生でも同じ学校でプレーした選手が、それぞれが違うチームでプロになっていく中で、その時は同じくらいのレベルだと思いますが、プロになっていく中で少しずつレベルの差が出てきます。日本は育成の中で非常にいい指導をされていく中で、平均値を上げたと思います。ある程度のレベルまでは必ず育っていきます。そういう意味では、各チームの力が拮抗しているのは十分に理解できると思います」

(柏戦の試合後、監督は後ろでボールを動かせなかったと発言したが、そこは今日の試合で改善されたか?)
「ここ最近は5連勝しましたが、鹿島、ガンバ、広島と3連敗したときの方が、狙いとするものを出せていたと思います。連勝した試合では、特に攻撃の組み立ての部分では満足していませんでした。選手たちがつなぐ意図を持って相手にプレッシャーを掛けられて蹴っているのならば理解できます。しかし、最初からつなぐ意図を持たずに蹴っているのであれば、あるいは後ろからつなぐことを恐れているのであれば、それは違うと思います。我々は、後ろからつないで攻撃を仕掛けることで強さを発揮できるチームです。今日は、前節や前々節に比べて、後ろから組み立てる意図を感じましたし、プレーに関しても少しベターだったと思います」

(今日の関根の評価については?)
「前半はよくなかったと思います。ハーフタイムに、サイドからドリブルで仕掛けることの改善を求めました。今週のミーティングの中で、ユーロのドイツ対フランスの映像を選手たちに見せました。その中で、ドイツの右サイドのキミヒ選手が1対1の仕掛けのところでクロスで引っかかっていて、効果的にサイドからの攻撃で相手を剥がすことができていませんでした。

世界のトップクラスのチームを見ても分かるように、サイドには1対1で抜き去れる選手が重宝されています。ドイツ対フランスの試合で見えたことは、フランスは真ん中をしっかりと固めて、サイドは比較的割り切った形で、真ん中を固めておけば問題ないという形の守備をしていました。

今のサッカーはしっかりと組織だって守備をしてきます。局面的に1対1を作る状況は、攻撃を仕掛けて得点を狙うチームにとって重要な局面となります。ここ最近の我々のゲームを見ても、サイドからの仕掛けやクロスの質で、多くのシチュエーションでうまくいっていなかったと思います。ただ、今日は関根が1対1の仕掛けからのクロスで、いい仕事をしてくれました。実際に彼の仕掛けから武藤のヘディングシュートが決まりました。

サイドにそういった選手がいれば、相手もサイドをケアしなければいけません。局面で止められなければ2対1の状態を作らなければいけません。フレッシュな状態のうちは2対1で対応できるかもしれませんが、ただ、2対1を作るということは、カバーに来る選手はより走らなければいけません。時間の経過と共に、次第にカバーへ行けなくなってきて、1対1の仕掛けの中で、より剥がして行けます。相手がサイドをケアすれば、より真ん中があいてきて、コンビネーションから得点しやすくなるでしょう。そういった意味でも、サイドをうまく剥がしていくことは、攻撃をする中でとても重要なポイントです。関根はサイドからの攻撃で、後半はとてもいいプレーを見せてくれました。

もちろん駒井も、ドリブルで相手を抜き去る能力を持った選手です。ただ彼は、昨年までJ2でプレーしていた選手です。J1のレベルの中で、1対1の場面で相手を抜いていくような場面を作れるまでにはまだ至っていませんが、そういう能力を持った選手です。高木も同様に能力のある選手ですので、今後は彼のプレーにも期待したいです。ドイツ対フランスのゲームをどのように分析するかは、それぞれ見方があると思います。私はそのように見ましたし、みなさんも一度ご覧になって、自分なりの考えを持たれてもいいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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