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ミシャ監督 名古屋グランパス戦前日会見

明治安田生命J1リーグ 1stステージ第7節 vs名古屋グランパス 試合前日のコメント

「名古屋は質の高い、素晴らしいチームです。今シーズンはあまりいいスタートを切れていませんでしたが、ここ最近の公式戦では非常に調子が良く、結果を出しています。明日のゲームは我々にとって、非常に難しいものになるでしょう。ただ、我々はここまでJリーグでいい流れを継続しています。明日も全力で戦い、ホームで勝利を奪いたいと思います」

【質疑応答】
(名古屋は同じようなシステムで戦い、相手の良さを消すサッカーをしているようだが、崩すカギは?)
「私が日本に来た9シーズン前は、このようなやり方をするチームは1チームもありませんでしたが、今は同じやり方を採用するチームが増えています。そういったチームに対しては、自分たちのスタイルを少し変えることもキーポイントになるかもしれません。

最近は我々と対戦するチームが同じやり方を採用し、ミラーゲームになることが多いです。同じ戦い方、あるいは我々に対して守備的な戦いをしてくるというのは、我々に対するリスペクトでもあると思います。それは素晴らしいことではありますが、我々も違うやり方を模索することが必要かもしれませんし、それにはトレーニングする時間が必要ですが」

(ここまではターンオーバーをしてきたが、これからの選手起用については?)
「ターンオーバーをしてきたとおっしゃいましたが、私自身は常に、その試合でベストの布陣を敷いてきたつもりです。サッカーというのは、先のことはなかなか計算できません。明日の朝に誰かが病気になったり、ケガをすることもあります。先のことをプランできないのがサッカーですから、我々は一日一日の中で、自分たちのベストの解決策を探りながら戦っています。今後の戦いでも、どういう風に11人を送り出すかは、その試合にならないとわかりません。

もちろん水原戦に関しても、非常に厳しいACLの戦いで、球際の強さ、運動量が重要になるので、フレッシュな選手を起用しようと考え、最善だと思う11人を選びました。サッカーは蓋を開けてみないとわからない部分があるものです。

我々は毎試合、どのゲームも勝利を目指して戦っています。明日もチームとして、いかに勝利できるかを目指します。結果が出た後、こうすればよかった、ということはあると思いますし、試合後の方が答えは見つけやすいかもしれません。ただ、我々は目の前の試合に対して、自分たちが思う最善を尽くしています。

サッカーはとても厳しいスポーツです。ACLに出場したのは、昨シーズン自分たちがハードに戦って掴み取った権利です。その舞台で結果を残せれば良かったのですが、それは残念ながらできませんでした。そこに行き着いたことは評価されますが、ACLで結果が出せなければ、もちろん批判を受けます。そこまで行き着かないチームもある中、競争を勝ち残ったチームが、さらに上の舞台で結果を残さないとなかなか評価されず、過去の頑張りも忘れ去られてしまいます。それがサッカーであり、厳しい職業だと思います。

だからこそ、サッカーの世界でプロとして生きていくには、批判を受け入れる姿勢と、それに対する強さを持たなければいけません。そうした出来事があったとき、うちひしがれることなく、前を向いて進んでいけるかどうかです」

(トレーニングではいい形のゴールが生まれていたが、前線3人の連係やバランスの手応えは?)
「我々は常に、ああいった形ができるようにトレーニングしています。練習でやっていることをいかに試合で多く出していけるかは、課題としてある部分です。まだ、練習でできていることが試合になるとできないことがあります。相手のあることですし、気持ちやプレッシャーなどいろいろな要素がありますが、練習でやっていることをいかに試合で多く出していけるかは、今後も選手に働きかけていきたいです。

昨日の午後、選手を呼んでミーティングをしました。そこで見せた映像が、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグのバイエルン・ミュンヘンvsFCポルトの試合でした。バイエルンの今のやり方は、我々浦和に非常に似ています。選手ともそういう話をしました。今のバイエルンが採用しているやり方と同じようなことを、浦和は3年以上前からやっています。わかりやすい例として、バイエルンの選手のポジションを自分たちの選手に置き換えて話をしました。

オフの動き、ボールのないところの動きや連動性は、バイエルンよりも浦和のほうがいいのではないかと思うくらいです。ただ、大きく違うのはメンタリティの部分です。彼らの自らに対する自信、相手を打ちのめす姿勢には、学ぶべきものがあります。

彼らの持つ『俺達が一番』というメンタリティは非常に強いものであり、浦和の選手も学ぶべきものです。そしてもう一つ学ぶことがあるとすれば、それは落ち着きです。彼らはどんな場面でも落ち着いてプレーをしています。我々の選手も、スピードが上がったところ、プレッシャーがかかったところなど、いろんな場面でもっと落ち着いてプレーすることができたら、このチームはさらに素晴らしいものになります。

今日の練習を見ていても、素晴らしいサッカーであったと思います。私は選手にもっと自信や勇気を持ってプレーしてほしいです。最後の部分の質を上げること、シュートやラストパスの場面での落ち着きを改善してほしいです。私は彼らがそれをできる選手たちだと思っています。常に彼らは私にとってのベストプレーヤーであり、私が思っているのと同じくらい、彼らには自分がベストだと思ってほしいです。それができれば、我々のチームはさらに上のレベルにいくことができると思います。

選手は練習の中では、素晴らしいプレーやコンビネーションを見せることがあります。それは、プレッシャーがあまりないような状況でやれているからです。しかし試合になると、たくさんのファン・サポーターの中で行う公式戦というプレッシャーがあり、リラックスした状態でのプレーがなかなかできないので、練習のようなプレーが出せません。それを試合の中でもできるように、気持ちの部分をレベルアップしてほしいです。

ある程度の緊張感を持ちつつ少しリラックスした、微妙な感覚をうまく掴まないと、公式戦で練習のようなプレーはあまり出せません。勇気やリラックス、緊張感などの、試合の中でいい状態で発揮できるようなところを見つけてほしいです。そして私も、それができるように働きかけたいです。

そこは自信というものが大きく左右してきます。チームや自分自身を信じる気持ち、その自信があるからこそ生まれる余裕を、選手たちに求めていきたいです。そこをどうすれば選手たちに持ってもらえるかは、私も手探りの状態です。明日も今日みたいな練習の感じが出るといいのですが」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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