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ミシャ監督 北京国安戦後会見

ACL グループステージMD4 vs北京国安 試合後のコメント

「我々にとって非常に残念な結果でした。試合の立ち上がりは、良い入りではありませんでした。相手の方が出足が鋭く、試合をコントロールされるような展開でした。その中で、コーナーキックから失点してしまいました。失点してからはボールを動かしながら主導権を握り返すことができましたが、ラストパスの精度が欠けていました。

私自身はレッズの監督なので客観的に見られていない部分があるかもしれませんが、後半は理想とするようなゲームでした。後半の45分間は、非常に早いテンポで我々のサッカーを繰り広げられていたと思いますし、日本でも世界でもまれだと思いますが、どの選手が守備の選手で攻撃の選手だかわからないほど、バリエーション豊富な攻撃をし、たくさんのチャンスを作り出すことができました。

ただ、最終的には1対1というスコアで試合を終えてしまいました。これだけの力を注いで戦ってくれた選手たちを勝たせてあげられなかったことを私自身、申し訳なく思います。平日にもかかわらず、これだけの雰囲気を作ってくれたサポーターに結果で応えられなかったことも申し訳なく思っています。結果は出ませんでしたが、私は浦和レッズにこのサッカーを続けていってほしいと思いますし、それはサッカー界にとってポジティブなことだと思っています。

特に後半に見せたチームのプレーです。そうやって戦い続けてくれた選手たちを誇りに思います。もちろん、我々はACLまだ未勝利ですし、今日は引き分けという結果だったわけですから、明日はメディアに浦和レッズが未勝利という厳しい記事が出ることも覚悟していますし、それはサッカー界においてノーマルなことです。とにかく監督として言えることは、今日のプレーをしてくれた選手たちを誇りに思っているということです」

【質疑応答】
(確かに後半は良かったが、後半のメンバーを先発で使うという発想は? また、この結果はかなり厳しいものだと感じているか?)
ミシャ監督
「関根選手がスタートから出るということ以外は、あのチョイスしかありませんでした。それ以外の選手は、ケガを持っていたりですとか、コンディション面での不安がありました。サッカーの世界なので、たらればの話になってしまいます。今日の途中から入った選手たちがスタメンで出場した場合、今日の前半よりも悪い結果になったことも考えられます。後半、我々が見せた戦いは、勝利に値するプレーだったと思いますが、結果的には引き分けました。なぜこれだけのチャンスがあって得点できないのか、先日の松本山雅FC戦もそうでしたが、疑問が残るところはありますが、それが結果です。ただ、我々はやり続けることが大切だと思っています。こういったことをやり続けていれば、ゴールは必ずついてくるはずです」

(後半、阿部選手を入れて槙野を前に出したが、その狙いは? また試合前から考えていたのか? また、槙野選手はそれについてどう思ったか?)
ミシャ監督
「あまりそういった質問には、私自身は思っていることをコメントしないことが多いです。ただ、お答えをするならば、宇賀神選手というのが左サイドで我々にとって非常に重要な存在です。今日先発した橋本選手は、非常に素晴らしい選手ですが、タイプの違う選手です。橋本選手は、クロスの精度が素晴らしい選手です。最初の交代で、橋本選手に代えて高木選手を入れたのですが、高木選手は中央のシャドーの方が生きると感じました。ああいった相手が5バック状に守備を固める中で、大事なことはドリブルだと思ったので、外からドリブルで崩すことを期待しました。

ただ、このゲームにおいては、高木選手は中央の方が良いと感じました。槙野選手に関しては、これまでにもサイドから非常に良い形で攻撃を仕掛けられる選手ですし、左のストッパーでもワイドでも効果的な攻撃ができる選手であることは証明されていると思います。阿部選手は今日、足首の状態が良くないという状況で、試合を通して戦うのは難しいと判断してベンチからスタートしました。阿部選手を後ろに置いて、攻撃のところでのつなぎを安定させようという意図でした。それはうまくいったと思いますし、左サイドから良い形で攻撃できたと思います。

最後も槙野選手が左サイドから良い形でクロスを上げ、味方の選手の裏側には那須選手がフリーでいる状態でした。もし頭を越えていれば、非常に際どい状況だったのではないかと思います。槙野選手、柏木選手、森脇選手は若いころから指導していますし、どこのポジションでもできます。槙野選手は、シャドーやセンターフォワードだってできる選手です。浦和に来てからの指導では、たくさんの選手に色々なポジションができるように指導しています。那須選手だって、シャドーやセンターフォワードができるような能力があります。高木選手や武藤選手も浦和に来て間もないですが、今までとは違ったポジションでプレーしながら、ここまで選手として非常に素晴らしい成長を見せています。私が浦和にきてからの3年間は、どの選手がどのポジションでもできるような指導をしています。守備的な相手が多い中で、それを崩すにはポリバレントな能力が必要ですし、今後さらにそうなっていくでしょう。

もし違うやり方を手にすればすでにタイトルを手に入れているかもしれませんが、私はそういう指導者ではありません。私自身、監督として正直にどうやってサッカーを見ているかを話しますが、ここ数年でタイトルを獲ったチームのサッカーは、そのサッカーでタイトルを獲るなら必要ないと感じるものです。私はこのサッカーでタイトルを獲りたいというのが信念です。もちろん結果に対する責任は監督の私にあります。ただ、見ている皆さんには浦和がやっているサッカーと他のチームのサッカーに違いがあると分かるはずです。私は浦和でやっているサッカーが、日本が目指すサッカーとして間違っていないと信じています」

槙野智章
「監督が今言いましたが、僕たち選手は、監督の交代によってメッセージが伝わりました。阿部選手が後ろに入って僕が前に出たのは、攻撃的なメッセージだと思います。ドリブルやクロスで相手を1枚はがすことで、チームにアクセントを加えようと思っていました。ただ、もっとできると思いますし、もっと攻撃のところで力を出さなければいけなかったと思います」

ミシャ監督
「槙野選手が私が送ったメッセージを理解していたのは嬉しかったですし、非常に賢いと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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